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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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第51話「走れヤングライオン」 (放送日:1975/10/27)

 八百屋の店先でチンピラ数人を相手に乱闘騒ぎを起こした揚げ句に気絶した若い男を連れ帰った鉄男。彼は改造モデルガン製造工場摘発のために城西署から派遣された刑事正木(星正人)だった。「城西署の三神」とあだ名されるほど鉄砲玉の正木はコンビを組んだ鉄男を振り回しひとり捜査に飛び出して行く。
 
 大野剣友会の兄さんたちを相手に大立ち回りを披露する星正人。本来ならば鉄男と正木の心の交流が軸になるはずの脚本なのに、いつもより殺陣がふんだんに盛り込まれこれでもかとアクションシーンが続く。スレンダーでアイドル顔の星正人は翌年には桜木健一の後を継いで「二代目刑事くん」となるが今回はあくまでもゲスト主役。まぁ、レギュラー入りの前に「顔見せ」としてゲスト出演させる事が多い東映だから、この時点で内々では二代目の起用が決まっていたのかも知れないが、やはりこれまでゲスト出演した他のアイドルに比べて動きがいい(当然だが『アクションスターシリーズ(第39〜42話)』に登場した4人は比較対象外(^^;) 少し甘さを感じさせるワイルドな風貌は「刑事くん」と言うよりも「仮面ライダー」に向いてる気が(笑)。
 
 今回はほとんど出番のない風間刑事。島さんとコンビで一応捜査はやってるんだろうけど、どうも刑事課に居ると緊張感が足りないし(笑)。それでも鉄男が正木に肩入れし過ぎる事を懸念する辺り、後輩の性格を知り抜いている風間らしい気遣いで微笑ましい。それにしても最近の風間の場面が屋内セットばかりで野外ロケが少ないのは、やっぱり「大人の事情」に依るものだろうか(苦笑)。
 
 そう言えば、次回予告で流れたゲスト主役の役名が「朝比奈」。「正木」に「朝比奈」って、分かる人には分かっちゃう名前だわな(笑)。東映ってば相変わらずネーミングバリエーション少な過ぎ(^^;


第52話「ボクらは兄弟」 (放送日:1975/11/3)

 ある日、足を滑らし川に落ちた次郎を助けようと服のまま飛び込んだ鉄男は激流にのまれそうになる。だが偶然通りかかった若い男性が二人を岸まで引き寄せてくれたため事なきを得るが、男性は名前も告げずに立ち去ってしまう。翌日、刑務所から脱獄した四人組の強盗犯が派出所を襲撃し拳銃を奪って逃走する事件が発生した。捜索を開始した鉄男たちの前に川で鉄男と次郎を助けてくれた男性が現れる。朝比奈というその男性は「小天狗」とあだ名される敏腕刑事だったが、脱獄した四人組の一人中川が幼い頃に養子に出された実の弟で、強盗を犯した上に脱獄という罪を重ねる弟を自分の手で捕まえるために辞職し、脱獄事件を担当する城南署へ乗り込んで来たのだった。朝比奈の事情を知った時村は朝比奈が私情から暴走しないよう鉄男をお目付け役にし捜査に加えるが、追い詰められた弟に鉄男が撃たれてしまう。
 
 養子に出されてグレてしまった中川が鉄男と次郎のお互いを思いやる兄弟愛を垣間見た事で、ずっと恨み続けていた兄の朝比奈への思いを氷解させる、というのがドラマの基本線なのだが、何しろ鉄男は撃たれて血まみれ、中川も仲間に誤射されて血まみれ、朝比奈は殴打されまくってこちらもドロドロで汗まみれという観ているのが辛いくらいの暑苦しさで、放送は11月なのにどう見ても残暑の陽射しが強い中で撮影したとしか思えない。おまけに設定に凄〜く無理がありご都合主義&矛盾だらけなのだが、不思議な事に勢いだけで引っ張られてしまう。そもそも、弟が犯罪者ならその家族は警察官にはなれないはずなのに「罪ほろぼし」「これ以上弟のような
犯罪者を出さないため」刑事になった朝比奈の、弟が脱獄したと知って辞表を出して城南署へやって来たのも不可解な行動。捜査に加わり自らの手で弟を捕まえようと思ったらそのまま刑事で居た方がずっと有利だと思うが、まぁ管轄が違うからそれしか手段がなかったのか。
 
 それにしても、風間〜〜〜っ!アンタってば今回はほんっとに何にもしてないのね(^^;島さんと二人して脱獄犯の捜索してるはずが、その頃連中は鉄男&朝比奈コンビと鬼ごっこしてるし(つまり風間たちは脱獄犯の足取りを全く掴んでいないってコトで)鉄男が撃たれたと知って二人して雁首揃えて城南署に戻って来てるし。そりゃー鉄男の容態が心配なのは分かるけどさ、時村さんじゃなくっても「おまえら何やってんだ」って言いたくなる。これじゃあ「やり手のエリート刑事」の名が恥ずかしがって逃げ出すよ。ったく、仕事しろ、仕事〜っ(苦笑)。


第53話「恋と友情と」 (放送日:1975/11/10)

 暴力団の内偵を続けていた鉄男と風間は三日後に開かれる賭博の情報を入手した。家宅捜索までの三日間を休養するように言い渡された二人の前に、風間の高校時代の親友山下が現れる。久し振りの再会を喜ぶ風間。だが鉄男は建築技師だという山下にどこか胡散臭いものを感じていた。山下と別れ街へ繰り出した風間と鉄男。その鉄男を呼び止める女性がいた。「よう子ちゃん」と呼ばれた彼女は鉄男の高校時代の同級生で皆の憧れだったという。その美しさに息をのむ風間。鉄男の仲立ちでお互いに好意を持った風間とよう子は再会を約束する。
 
 三日後、予定通り家宅捜索に踏み込んだ風間たちだったが、賭場は開かれず空振りに終わる。どこから情報が漏洩したのか。その時、風間はふと別れ際よう子に「本物の暴力団をやっつけに行く」と話した事を思い出す。彼女が密告したのか・・・苦悩する風間。一方、鉄男は道行くチンピラ連中が何故か頭を下げる山下の不審な行動に疑惑を持ち風間に詰め寄る。だが風間は「アイツは俺の親友だ」と引かない。そして山下に組長を別件逮捕すると語り単身アジトへ乗り込んで行く。
 
 文句なしの「風間刑事メインエピソード」・・・と言いたいのだが。観ていて違和感が先立ち素直にストーリーに入って行けない(^^;何しろ風間のキャラがすっごい。よう子と出会い鉄男の気遣いで二人っきりにされた風間の、照れ隠しなのか妙〜にハシャギ過ぎる言動だけでも充分変なんだけど、その割には目が違う。何て言うのか、心を奪われた女性を見る目じゃないんだよね(^^;風間の目に「照れ」はあるが「熱っぽさ」がないから繕ったような印象を与える。それに対して単身アジトに乗り込み袋にされた揚げ句、山下に裏切られたと知った時の風間の、山下を見つめるその哀しく寂しげな表情は憂いを帯びて色気たっぷり。でさ、いつも思うんだけど、どうして相手が同性だとそんなに色っぽくなれるわけ?(大爆笑)ある意味「情に溺れて冷静な判断力を欠いた」風間よりも「風間さんを裏切るやつは許さないっ!」と涙目で山下に鉄拳を振り下ろす鉄男の方が数段カッコ良かったゾ(^^;
 
 で、何しろ一番気になるのは「その後の風間とよう子の仲」。親友に裏切られ傷付いた風間を鉄男が気にかけ、そのお陰で風間も少しずつ元気を取り戻し始めた、というようなシチュエイションで終わるのだが・・・あれ、よう子はどうしたのだろう?もしかして本格的に付き合う前にフラられたのか。そりゃーね、同性の親友は頭っから信用するのに、よう子に対しては密告者だと一人で勝手に思い込んで確認もせず一方的に怒りをぶつけて来る男なんて、いくらカッコ良くても女性の方から願い下げだろうし、やっぱフラれたんだろうな、きっと(^^;;


第54話(最終回)「かがやく明日へ!」 (放送日:1975/11/17)

 ある日、城南署刑事課では鉄男たちがネズミ退治にやっきになっていた。事件のない平和な一日、と思いきや、突然大事件が発生する。鉄男が警察大学の特待生候補になったというのだ。並み居る優秀な刑事たちを差し置いてのノミネートに舞い上がる鉄男。だが「特待生候補」が「特待生」として承認されるのは一週間後、その間に失点がなければという条件が付いていた。しかもそれは「犯人を殴ってはいけない」「物を壊してはいけない」「無闇に民間人の敷地に入ってはいけない」など鉄男には不利(でも当然(^^;)なものばかり。そんな時、管内で発生した強盗殺人事件の容疑者が鉄男がよく知っているチンピラだと分かり、失点を心配する風間らをよそに鉄男は捜査に向かう。
 
 このエピソード、主人公はもちろん鉄男なのだが、鉄男の脇に居る風間刑事の素振りが妙に面白くてついついそちらへ目が行ってしまう(^^;特待生の情報がもたらされた時の「そんなの俺に決まっているじゃないか」とでも言いた気に上着の襟を正したりネクタイを締め直したりする自信過剰さや、鉄男がノミネートされたと知った時にがっくりと机に手を付く仕草はあまりにもベタベタ過ぎ(笑)。何しろ常日頃は自信過剰が服着て歩いてるようなモンだから相当ショックだったのだろうが、その後は鉄男の暴走を食い止めるストッパー役に徹している。普通なら足を引っ張ってやろうとか思うのだろうが、とにかく鉄男に失点を与えまいと必死で押さえに回る風間ってホントにいいヤツじゃん(^^) 恐らく風間の中にはずっと「こいつになら負けてもいい」との思いがあったのだろう。出会った最初の頃は思い入れの激しさや捜査に私情を挟んでしまう鉄男の刑事としての資質に疑問を持っていた風間。だがずっと行動を共にしているうちに鉄男に影響されたのか自らも捜査に私情を挟み冷静さを失うほどキャラクターを変えてしまった風間は、本当は鉄男同様に熱い魂を持った男だったのかも知れない。
 
 鉄男に追い詰められた犯人は子供を人質にして鉄男の拳銃を奪うと遊園地の観覧車を乗っ取り逃走用の車と現金を要求する。署の応援が来るまで時間を稼げという風間の説得にも耳を貸さず鉄男は自力で犯人を捕まえようとするが、犯人の向けた拳銃が火を噴き通りかかったカップルが流れ弾にあたり助けようとした風間も撃たれてしまう。鉄男の尽力で犯人は逮捕されるがその代償はあまりにも大きかった。
 
 だが。運は鉄男を見放さなかった。拳銃を奪われたのは子供を救出するためと見なされ凶悪犯を逮捕した功績を買われた鉄男は警察大学入学が決定する。寂し気な笑顔を向ける風間とこちらは本当に胸が痛くなるほど寂しそうに鉄男を見つめる時村。鉄男の旅立ちは、ある時は上司としてまたある時は亡くなった父親代わりとして鉄男を見守って来た時村の「子離れ」でもあるのだろうか。嬉しさを噛みしめる鉄男は立派な刑事になると決意を新たに城南署を後にした・・・。

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