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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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第299話「青い目の人形バラバラ殺人事件」 (放送日:1981/2/28)
 
 ある朝、出勤した立花警部に1通の手紙が届いた。それは島田という老人から「娘」が亡くなったという死亡通知だった。娘。それは島田老人が可愛がっていた青い目の人形ナオミ。青い目の人形は、戦前にアメリカから日本へ親善大使として贈られたものだったが、開戦後、軍部の命令により敵の手先としてそのほとんどが処刑された。だが、尋常小学校の教員をしていた島田の妻が密かに隠し、自分たちの子供と思い大事に大事にして来たのだと言う。老人にとってナオミは生きた娘そのものであり、その娘が無残にも何者かにバラバラにされ殺された。ひょんな事から島田老人と知り合い老人がどれほどナオミを可愛がっているか知っていた立花警部は、マトモに事件として取り合ってくれない所轄に代わり、捜査を開始する。
 
 80年代。世の中は軍国主義ではなくなったが偏差値至上主義となり、落ちこぼれ荒れる中学生を大量生産していた。島田老人の自宅近くの中学校でも不良グループが校内暴力を繰り返し、警察が何度補導しても、その度に教頭が迎えに来ては生徒を連れ帰ってしまうのだという。所轄の刑事たちは頭を抱えるが、卒業を間近に控え何とか事を穏便にして全員卒業だけはさせたいと考える学校とPTAの方針で、不良中学生たちは好き放題やっていた。
 
 ある時、不良グループが自分たちの担任の女性教諭に乱暴をしているのを通りがかった島田老人が見つける。若い頃中学の教師で剣道を教えていたという島田老人は中学生たちを叩きのめすが、それが不良グループの逆恨みを買い、ナオミは殺されてしまったのだった。殺されたのが人形なだけに殺人罪には問えないが、女性教諭への暴行罪なら罰する事が出来ると考える立花警部だったが、被害に合った女性教諭は学校の方針に逆らえず告訴を取り下げる。犯人を裁けない警察に代わって自ら犯人を追い詰める島田老人だったが、再び野放しにされた中学生たちの逆襲を受けて絶命する。
 
 ストーリーとしてはかなり地味なエピソードだ。被害者は青い目の人形。犯人はツッパリの不良中学生。犯人を見つけても捕まえられない警察。思い詰める島田老人を保護出来ない立花警部。ナオミの仇討ちに向かった島田老人を何のためらいもなくバイクで轢き殺す中学生。島田老人がナオミに向ける愛情を縦糸に、お国のために死ねよと教えられ生きたくても生きられなかった時代の中学生と、平和過ぎる故に甘やかされ自由と不遜を履き違えた現代中学生の対比を横糸にした構成だが、とにかくどこをどう取っても救いようのない展開が鬱になりそうなほど暗く重い。

 実はこのエピソード、1991年放送の「特救指令ソルブレイン」でリメイクされている。物語はお子様向けに簡略化されているが、ストーリー展開上の重要なポイントはほぼそのまま引き継がれているので、可能であれば見比べてみると面白いだろう。
 

 そう言えばうっかり忘れそうになったが(^^;このエピソードでの島谷刑事、台詞は二言だけですっかり空気と化している(爆)。が、バイクで逃走した中学生を追う車の後部座席の窓から半身乗り出してやる気だけは満々なのは相変わらず(笑)。しかし、バイク(普通のバイクだから排気量は400ccそこそこだろうが)を追跡する車に5人も乗ったら、重くてスピードが出ないだろうが。しかも座席が窮屈そうだし・・・あ、そうか。窮屈だから窓から身を乗り出してるのか。妙に納得(^^)


['07/10/9 up date]

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