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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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第26話「薄幸少女の旅立ち」 (放送日:1990/7/29)

 屋台のラーメン屋を営む横川は、馴染みの客である長浜通商の社長からアタッシュケースを預かる。だがその中身が麻薬である事を知った横川は、長年の友人である正木に連絡しようとしたまま謎の死を遂げた。「お父さんは長浜に殺された!」横川の愛娘・幸子の訴えを聞いた正木は、幼い頃から可愛がっていた幸子をどうにか救ってやりたいと考える。そして、父を失った少女にかつての自分の姿を重ねた久子は、幸子が長浜を狙わないように、そして社会的信用の高い長浜の本性を暴くために、長浜通商に秘書として潜入する。
 
 秘密捜査官・久子さん活躍編。でも見所はやっぱり横川父娘と正木本部長の交流。父娘と出会った当時の若き刑事・正木俊介は20代半ばくらいの描写なんだが、おろした前髪があまりにも不自然過ぎて、初見では「ひょっとして●●●かっ!?」と疑ってしまった(爆)。どうにかならんかったのか、アレ(^^;ただこの場面の正木の笑顔がものすごくイイ。普段のクールな正木からは想像つかないほど、警戒心のない思いっきり無邪気な笑顔にハッとさせられた。・・・そうなんだよなぁ。めったに見れないけど、宮内洋ってこういう表情の出来る役者なんだよな。個人的にはこの笑顔が大好きなので、本当はそういう役がもっと見たいのだけど(って今ここで愚痴っても全くもって非建設的なので、以下自粛(^^;)
 
 長浜の正体がバレる事を恐れた香港麻薬シンジゲートはスナイパーを送り込むが、ウインスペクターに阻止され暗殺に失敗。だが速度が時速80キロ以下になると爆発するという爆弾を仕掛けられた長浜の車は久子と幸子を乗せたまま狭い倉庫街を暴走する。時速80キロ以下になると爆発するって設定は「新幹線大爆破」(東映東京 1975年)を連想させる。新幹線の時速80キロと車の時速80キロでは体感速度がだいぶ違う気はするが(笑)。って事は、爆弾をはずそうと車にしがみついて奮闘するファイヤーは、さしづめ新幹線の爆弾を解体した千葉真一って処か(笑)。


第29話「昆虫採集の妖!?怪」 (放送日:1990/8/19)

 過疎化の進んだ山奥の村へ昆虫採集に訪れた良太と六角虎五郎警部(佐藤信一)は、突然現れた巨大怪鳥と謎の妖婆に襲われた。現場へと急行したウインスペクターは二人が襲われたとされる古い民家を訪ねる。そこには宮部と名乗る若い自然保護ボランティアの青年が一人で暮らしていた。その頃、周辺を偵察していたバイクルは、謎の妖婆の放つ催眠音波で制御メカの一部がショートし、妖婆に操られて竜馬たちを執拗に狙い始める。バイクルに襲われ動けなくなったウォルターを残し単身宮部の家へ乗り込んだ竜馬が見たものは、巨大怪鳥と人面コウモリを操る宮部の姿だった。

 開発や過度の農薬散布によって自然を破壊して行く人間たちを憎悪する宮部は、突然変異で生まれた巨大怪鳥と人面コウモリをサイボーグに改造し、村を訪れる人々を襲わせていた。人間を憎む者が昆虫や動物を獰猛な生き物に変え人間を襲わせるシチュエイションに目新しさはないが、人の生き血を吸い空を飛ぶ妖婆と思われていたのが実は人面コウモリで、その人面コウモリは宮部の手によってサイボーグ化され意のままに操られていたという、ドラマ後半(Bパート)で二度三度とひっくり返される設定の目まぐるしさは高久進らしい脚本だ。
 
 だが、単なる自然保護ボランティアの一般人が、サイボーグを作り操れるだけの資金とシステムを持っているというのはどうにも説得力が弱い。もしかすると宮部の背後には実はもっと大物の黒幕がいて、人間を憎む宮部の心につけ込み人里離れた山奥で動物を操る研究をさせていたんじゃないだろうか。と、ここまでやると完璧に「キイハンター」の「吸血昆虫島 上空異状あり」のリメイクになるな(笑)。そう言えば、サブタイトルも「吸血昆虫島〜」と「昆虫採集〜」と「昆虫」で被っているし、吸血というキーワードも同じだ。高久進の確信犯か?(笑)このエピソードが「吸血昆虫島〜」の焼き直しだとすれば、今回は本部で大人しく留守番していた(?)正木本部長は絡まなくて正解だったと思う(爆)。


第30話「ママ・・・ママ助けて」 (放送日:1990/8/26)
        
 小学生の女の子を偶然助けた久子と弟の良太。だが身元も分からないまま女の子は行方不明になってしまう。その少し前、3歳のエミコちゃんがバギーカーごと姿を消した事件があり、エミコちゃんは小学生の女の子と同じ熊のヌイグルミを持っていた。やがて中学生くらいの少女が熊のヌイグルミを万引きする事件が発生。小学生と中学生の2人の少女が3歳のエミコちゃんと同一人物の可能性があると気付いた久子と竜馬は、エミコちゃんがバイオテクノロジー研究の実験台にされた事を知る。
 
 竜馬と久子の詰問に、自分の車ではねてしまったエミコちゃんを助けるため、開発中の電磁細胞活性装置にかけた事をあっさり認めた博士。だが未完成の装置では活性化した細胞の成長を止められないばかりか、その装置を博士の助手が持ち逃げしたと言う。装置の行方と成長が進み老化が始まったエミコちゃんを追って、ウインスペクターの必死の捜査が始まる。
 
 被害者であるエミコちゃんの目線で追っているのでストーリー展開に捻りはないが、心や知恵は3歳の女の子のままなのに身体だけが急激に成長して行き、母恋しさに研究所を脱走してようやく家に辿り着いたと思えば、成長しすぎたその姿に母親ですら娘だと気付いてくれない、エミコちゃんの恐怖と悲しみが素直に伝わって来るエピソード。

 ただこのエピソード、秀逸な作品だとは思うが、どうにもこうにも地味っ!何しろこのエピソードには極悪犯がいない。もちろん最初に博士の車がエミコちゃんに瀕死の重傷を負わせたのが悪いんだけど、それだって母親が手放したバギーカーが勝手に自走して車の前に飛び出したのだし、エミコちゃんを救いたいがために未完成の装置を稼動させた博士も責められない。装置を持ち逃げしかけて発見された助手たちも、実際は単なる研究者だから拳銃によるドンパチもなくあっさり御用だし(笑)。これじゃあファイヤーの出番がないじゃない(^^;仕方ないので、とりあえず火災を発生させて装置を壊し、ファイヤーが自らを犠牲にして装置を稼動させエミコちゃんを元に戻す、という本来あるべき「ヒーローの見せ場」をわずか1分足らずの駆け足で済ませてしまう(爆)。
 
 この当時、どのような事情の中で作品作りが行われていたのか今は知る由もないが、敵(悪)の組織が明確に存在しない中で正義のヒーローを活躍させる事がどれほど難しいか、を体現しているようなエピソードだ。ちなみに影のヒーロー(?)正木本部長は、あまりにも地味な事件故か、竜馬へ捜査指示を出す事もなく本部で経過報告だけ受けていた。マドックスへの指示すら純子にやらせていたから、こりゃ相当つまらなかったんだろうな(笑)。

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