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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

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《はじめに》
 私はこの作品の制作の方々とは縁もゆかりもなく、当然の事ながら怨みも憎しみも全く持ち合わせていない。もしも無理矢理に接点を見い出すとすれば、私の友人がプロデューサーである岩佐陽一氏と面識があるとか、オブザーバーの天野ミチヒロ氏の著書を読んだ事があるとか、スーパーバイザーの渡辺宙明先生の公式サイトと相互リンクを貼らせて頂いてるとか、その程度の真水よりも薄いご縁しかない。だから情報ソースは一切なく、あくまでもOZ視点の独自考察(推測、憶測、妄想含む)である事をここに改めて明記する。
◆Vol.1「日本のバミューダ・トライアングルの謎を追え!」
 千葉県房総半島の最先端、野島崎と伊豆七島、グァム島をつなぐ細長い三角形に囲まれた海域。「ドラゴン・トライアングル」と呼ばれるこの海域には海神ドラゴンが棲むという伝説があり、過去にいくつもの海難事故や怪事件が多発しているという。その謎を追って、宮内洋探検隊ミステリー・サポーター松嶋初音が伊豆で調査を開始した。
 
 という前フリで立ち上がった「宮内洋探検隊」。松嶋隊員は伊豆、伊東周辺で地元の人に聞き込み調査をかけるが、ドラゴン・トライアングルについて知る者はいない。やがて、松嶋隊員は「富戸の海坊主と穴の開いたひしゃく」という鎌倉時代から伝わる民間伝承に辿り着く。
 
 ある日、漁師たちの前に海坊主が現れ「ひしゃくをくれ」と驚かす。
 そこで漁師は穴の空いたひしゃくをつかんで遠くへ投げた。
 海坊主はひしゃくで海水をすくって舟に入れようとするが、穴が空いているのでうまくいかない。
 その隙に漁師たちは大急ぎで舟を漕いで逃げた。
 もしひしゃくに穴が空いていなかったら、舟は水を入れられ沈んでしまっただろう。
 
 その伝説から、ドラゴン・トライアングルで発生する海難事故は海坊主の仕業か?という仮説(^^;を立てる松嶋隊員。
 
 一方の宮内隊長は、千葉県に伝わる「海に浮かんだ亡霊船を退治するのに穴の開いたひしゃくを海に投げる」という、これもまた民間伝承の存在を知っていた。伊豆と千葉、このふたつの言い伝えの類似性は偶然なのか、それとも・・・?

 翌日、海上調査のため城ヶ崎遊覧船に乗る松嶋隊員は、この海域で発生する海底火山の噴火を昔の人々は海坊主に例えたのではないかと推測し、海に思いをはせる。
 
 そして肝心の宮内隊長は何をしていたかと言うと、汐吹岬崎で松嶋隊員を待ち伏せし指示(?)を与えるだけの役割(^^;しかも松嶋隊員との絡みはこのカットのみという異常さ!これで一体何を「探検」したというのだろう?
 
 ドラゴン・トライアングルで発生する怪事件の「原因」と考えられる因子はオブザーバーである未確認生物(UMA)研究者の天野ミチヒロ氏が、「ドラゴン・トライアングル」という名前の持つ本当の「意味」はスーパーバイザーである小説家の木原浩勝氏がそれぞれの見解を述べていて、それ以上に特筆すべき事柄は今回の「探検」では得られていない。海上調査と言っても特に何かをするわけでもなく(そもそも遊覧船に乗ってる時点でやり方間違っているし)、謎に迫ると言っても民間伝承に基づいた推測で強引に話を進めているだけ。正直、この程度ならインターネットで少し探せば出て来そうな情報だし、このレベルの考察なら図書館で文献を漁れば充分だ。事実、軽く検索したら海坊主の民間伝承が載っている絵本(「ブルッとこわいおばけの話」より「うみぼうず」木暮正夫/作(岩崎書店))が出て来たほどだ。果たしてこれを「探検」と呼んでしまって良いのだろうか?(悩)
 
◆Vol.2「甲府盆地にUFOの秘密基地があった!?」
 過去にUFOの目撃体験を持つという宮内隊長が満を持しての登場。「甲府盆地はUFOや宇宙人と
何らかの関係がある土地ではないか」という仮説を基にミステリー・サポーター加藤美佳を助手
に従え、甲府盆地を調査に歩く
 
 二人が最初に向かったのは山八幡神社。ここには「妊懐石」と呼ばれる懐妊祈願の石がある。だがその石肌に刻まれた幾何学状の模様が古代の天体図ではないかという説を唱える学者もいるのだという。

 続いて、金生遺跡へと向かう二人。ここには縄文時代のものだという沢山の大小の石がストーンサークルを形成している。このストーンサークルには宇宙人との交信や宇宙船の誘導灯の役割があったのではないかと推測する加藤隊員。その側には円錐形の藁ぶき屋根を持つキノコのような形の住居(再建)が並ぶ。そこはまるで太古の時代に現代人がタイムスリップしたかのような不思議な雰囲気を醸し出す空間。
 
 翌日、二人は山梨岡神社へ向かった。ここでは「奇岩」「巨岩」と呼ばれる大きな石や岩が沢山見られる。無造作にあるようでいてきちんと方角を示していたり、有り得ない場所に祠が作られていたりと、意味有り気な岩の数々に宇宙からのメッセージを感じる二人。
 
 一足早く加藤隊員を帰京させた宮内隊長。最後に向かうのは巨岩だらけの大石山のてっぺんにある大石神社。232段もの長い石の階段を上り切った先にあったのは、外周が60メートル以上もある巨大な大岩。一体誰が、どうやって、何の目的で置いた岩なのか。謎めいた岩の秘密は宮内洋探検隊でも解き明かす事は出来なかった。
 
 とまぁ、全3巻の中で最も「探検隊」っぽく作っているのがこの甲府盆地編。ただし、探険というよりも神社巡りにしか見えなかったが(^^;しかも232段の階段を上り切った宮内隊長、息切れしてたぞ(爆)。前日(ロケ初日)の夜が宴会だったから恐らくは呑んだものと思われるが、本来、アクション撮影がある前の日は呑まないはずの宮内洋。ひょっとして石の階段を甘く見たのか?(^^;
 
 この中で特筆すべきは劇伴。作品全体を通して流れる探検隊のテーマ曲は誰がどう聞いてもズバットを連想させるんだが(^^;このVol.2では二人が目的地に向かう車中の場面でかかる劇伴が東映アクション刑事ドラマ風でかなり燃える(爆)。
 
◆Vol.3「幻の生物ツチノコを捕えろ!」
 日本のUMA(未確認生物)の代表格、ツチノコの捜索に向かったのはミステリー・サポーターあじゃ。ツチノコの目撃件数日本一を誇る岐阜県東白川村の「つちのこ館」でレクチャーを受けた後、東白川村役場の今井さんをナビゲーターに草むらや茶畑でツチノコ捕獲大作戦に挑む(笑)2日間に渡る捜索でツチノコを捕獲する夢は叶わなかったが、ツチノコの卵(!?)を発見したあじゃ隊員とツチノコらしき謎の物体を目撃したスタッフは大満足。だが、ちょっと待て。そもそも、未知のトカゲとかヘビの変異種とか言われているツチノコを寒い11月に探そうって方が無謀だったんじゃないか。ひょっとして冬眠しているのを捕まえる気だったのだろうか?(爆)
 
 同じ頃、宮内隊長は奈良県下北山村の山中で一人ツチノコを探していた。下北山村は「ツチノコ共和国」と呼ばれているほど目撃談の多い村だという。しかし、宮内隊長はどう贔屓目に見ても山を散策しているだけで捜索している風には見えない(^^;第一、ツチノコを探すような装備もしていないし。仮に捜索の下見だとしても、せめて地図とコンパス、赤ペンくらい持たないとそれこそリアリティが感じられない。要するに小道具が足りないのだ。そういった小道具があれば、宮内のことだ、もっともっとカッコイイ画が撮れたはずであろうと思うと残念。
 
 あじゃ隊員がツチノコの卵を発見した頃、宮内隊長は兵庫県美方村の山中にいた。こちらもツチノコ目撃談が多い場所なのだろうが、ハッキリ言って下北山村も美方村も同じ山にしか見えない(爆)。そしてまたしてもツチノコ探してる風には見えない宮内隊長(^^;それならばせめて、「草むらの中で何かが動いた!ツチノコか!?・・・残念、冬眠で寝ぼけたヘビでした〜」くらいのベタな演出を入れても良かったんじゃないか。
 
 しかも今回、宮内隊長はあじゃ隊員とは一度も絡みがないというオチまでついている(笑)。探険しない上に隊員と情報交換もしない、そんな「探検隊」って、あるかい?(^^;
 
◆番外「宮内隊長はなぜ『探険』しなかったのか」
 初めは「どうしてこのような構成にしたのだろう?」と思った。「探険隊」といえば、隊長を先頭に道なき道を進む、というのが王道でありセオリーだ。ただし、隊というのは必ずしも行動を共にする事だけを表すものではなく、同じ目的の元で別行動をとるのもまた隊であると思われるので、隊長は目標を設定し指示だけ与えて各地にミステリー・サポーターを派遣する、という設定もありかも知れない。
 
 だが、もし隊長が別行動を取るなら、例えば資料本を調べるとかインターネットで検索するなどの「調査している様子」の画を入れても良かったと思う。本来「ヤラセをやらない」というのは「一切の演出を拒む」という意味合いではないはずだ。いっそ徹底的にドラマ仕立てにする勇気があれば、もうちょっと見てくれのいい仕上がりになっていたのではないだろうか。「真実の姿」にこだわるあまり、フィクションとしてもノンフィクションとしても中途半端になってしまった感がある。これではあえて宮内を担ぎ出した意味がないではないか。そして、これで果たして宮内洋は本当に満足しているのだろうか?
 
 だがしかし。宮内ファンとしての視点で見ると非常に物足りなさを感じ「なんで?なんで?」と思いがちになるが、制作側の視点に立つとまた違った見方が出来る事に気付いた。
 
 松嶋初音はグラドルとしては知名度があり芸歴もそこそこなので一定のファンがついている。宮内隊長がフレームインしない事で、初音ファンにとってみれば豪華な食事シーンありの温泉入浴シーンありので、初音がピンの旅番組かPV(プロモーションビデオ)のように感じられて良かったのではないかと思う(^^;
 
 一方、加藤美佳は旅番組のリポーター(笑)をやらせるには芸風が弱く、宮内と同じ画面に入れても個性がぶつかり合う心配がない。また「仮面ライダー 555」出身の美佳と宮内の共演は特撮ファンをターゲットにした見所のひとつでもあったと思われる(最も、一番の見所は延々と流れる美佳の入浴シーンだろうが(笑))。
 
 それとは反対にあじゃは個性が強く印象が強烈なので、宮内を同じ画面に入れれば下手をするとあじゃの勢いに宮内が負けてしまう恐れがある。何しろあじゃの特技は「喋り続ける事」らしいし、あのテンションの高さは尊敬に値する(あれだけ喋り続けてよく疲れないものだ(^^;)これは完全分離して正解だったのかも知れない(爆)。
 
 制作サイドはそれぞれのタレントが持つイメージや個性を生かしながら、隊長が指示するパターン、行動を共にするパターン、放任主義パターン(爆)と様々な形態を用意する事で様々な角度から見られる作品を目指したのだろうか。だがそれでは「宮内洋探険隊」と言う呼称は成り立たない。そのタイトルから導き出される期待はあくまでも「行け行け!川口浩〜♪」のノリなのである。
 

 また、文明と開発の進んだ現代の日本では、夢とロマンを追求する「探険」そのものが最早難しい状況になっているのも事実。そして「川口浩探検隊」の時代ならば「おぉ〜っ!」と驚かれたようなエピソードでも今はネットで検索すればすぐに分かってしまい、下手に探険ゴッコなぞして「新発見!」なんてやろうものならすぐさま捏造だヤラセだと騒がれる。そういったジレンマを抱えているであろう事は画面から伝わって来たが、この消化不良感もそれぞれの謎に対する切り口や取り組み方、タレントの見せ方で払拭出来たのではないだろうか。まして、旅館で温泉入って宴会やって呑んでいるようでは民放の旅番組と大差なく、「超常現象」というおどろおどろしいタイトルは誇大広告じゃないのか?という気さえした(爆)。


['07/2/28 up date]

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