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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

刑事ドラマ観察日記

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レギュラー出演作品から特に刑事ドラマでの活躍をフィーチャー。
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第266話「殺人暴走オートバイ集団!三途の川」 (放送日:1980/7/5)

 「三途の川」を名乗る愚連隊暴走族が警官を襲って拳銃2丁を強奪した。現場に居合わせたオサムと名乗るラーメン屋の出前持ちが捕まったが仲間だという証拠がない。オサムを釈放し泳がせようと考えた立花警部は、島谷刑事、田口刑事、吹雪刑事にオサムに接近し拳銃を奪った犯人を探るよう指示。3人は「三途の川」のアジトへと潜入する。
 
 80年代の初頭、都内には数十もの暴走チームが混在し抗争や連合を繰り返すファイティング・リングと化していた(これは事実)。高齢化が進む現代の暴走族と違い、この当時のチームの構成はリーダー格(総長、頭なんて呼び方もあった)でも20歳前後と若く、大半は未成年者で組織されていた(これも事実)。その暴走族の「仲間」になろうとするGメンて一体・・・(^^;交通機動隊出身で走り屋の田口刑事が髪をリーゼントで固め刺繍入りスカジャン着て族上がりのチンピラ風に化けたのは、いい。お金持ちのお嬢様が厳格な両親に反発して家出しちゃったみたいな、品のいいグレ方してる吹雪刑事も、まあ、許せる。でもねぇ、いくら何でも島谷刑事に「暴走族志願」させるのは設定に無理がありすぎ(爆)。黒Tシャツにシルバーのジャンパーとグラサンって格好は、どこからどう見ても暴走族から金を巻き上げてるチンピラヤクザにしか見えない。いくら「暴走族『ジェノサイド』の元メンバー」って吹聴しても、オサムに「兄貴、族引退して何年っすか?」って突っ込まれないのが不思議なくらい、一人で平均年齢思いっきり引き上げてるし(^^;
 
 オサムに紹介された古着屋のオバちゃんに「随分ヒネクレた暴走族だねぇ!」と突っ込まれ、飲みかけの水道水を吹き出す島谷刑事。ほぉーら、だから言わんこっちゃない、やっぱり鋭い処突かれてるよ(笑)。田口と島谷はその古着屋で「三途の川」の「制服」に着替えさせられる。制服ってのは要するに黒のツナギと白の長〜いハチマキという、どっぷりと暴走族モード入った特攻服(笑)。しかもそれがまた妙〜に似合っちゃったりするから可笑しすぎ。島谷のその格好を見た立花警部が眉間にしわ寄せて「そこまでやれとは命令してないが」と言わんばかりのしぶーーーい顔するのも、3人との連絡係になった中屋警部補が呆れ果てているのも頷ける(爆)。


 それでも仕事はきっちりやるGメン(?)、がっちりオサムの信頼を掴んだ3人は「三途の川」のアジトでリーダーに紹介されメンバーに加わる事を許される。「愚連隊」を自称する「三途の川」は暴走族の取り締まりを厳しくする道交法の改正に反発し、警察を襲撃する計画を立てていた。交番を連続爆破し検問を突破、機動隊と衝突する「三途の川」。そんな暴走行為からオサムを抜けさせようと説得する吹雪。だが、やっと心の内を打ち明けられる仲間となった吹雪たちがGメンの潜入捜査官だったと知ったオサムは、機動隊から逃げて来た「三途の川」のリーダーに裏切り者呼ばわりされて逆ギレし、激しいカーチェイスを繰り広げる。ついにクラッシュした車は炎上し、オサムもリーダーも奪われた拳銃も全てが炎の中に消え、潜入した目的が何一つ果たせないまま燃え盛る炎をじっと見つめるGメン。まさに「無情」という表現がぴったりする場面だが、裏を返せば「3人も潜入しといて収穫なしかよ、まったく使えねぇなぁ」という感じだったりする(^^;本当に、何のためにあの3人は潜入したんだろう。まさか、特攻服着るためじゃないよねぇ(笑)。


['07/2/22 up date]

第263話「痴漢のアリバイ」 (放送日:1980/6/14)

 都電荒川線沿線で連続暴行殺人事件が発生した。犯行現場が接近している事から、犯人は土地勘のある者と睨んだGメンは捜査を開始する。やがてJR大塚駅前にある寿司屋の住み込み店員・小林進が捜査線上に浮かぶ。婦女暴行の前歴がある進をマークする吹雪刑事。そんな時、吹雪の妹・陽子が襲われ、陽子の証言から犯人は右手首にアザがある男だと分かる。
 
【豊島区・大塚駅前(撮影'05/3)】

イメージ 1 「都電のある風景」はGメン名物と言われているらしいが(^^;メインロケ地の「栄寿司」は数年前まで大塚駅前に実在していた店で、建物は現在も残っている。
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 2 吹雪と田口刑事(千葉裕)が車で張り込んだのは都電の線路を挟んだ斜向かいの狭い道路。一方通行で乗用車が1台停まったら人も通れないような狭い道。こんな場所でよくロケやったよなぁ(^^;
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3 聞き込み捜査で歩く吹雪刑事、のシーンで扱われた大塚駅前都電乗り場周辺。当時は広々としていた乗り場周辺も、現在はビルが立ち並びやや狭く感じる。
 
 
 
 
 
 [交通] JR山手線「大塚」駅/都電荒川線「大塚駅前」駅
 
 世相を反映させるような社会派のストーリーを書かせたら第一人者と言われる脚本家・西島大だが、伏線の張り方が甘くご都合主義が目立つ。そもそも連続暴行殺人事件なんて警視庁と所轄(JR大塚駅周辺だったら巣鴨警察署がすぐ側にあるし(笑))が捜査本部を組むべき事件だ。Gメンが出張るのなら、捜査が行き詰まっているとか、犯人像が絞り込めなくてお手上げ状態だとか、何らかの理由付けが必要だったのに、そこが全く表現されずに吹雪刑事が一人で捜査をしているため非常に違和感がある。吹雪の妹を被害者に置く事でよりGメンとの関連性を強調し、女Gメンとして女性の敵は絶対に許さないという吹雪刑事の強い意志も感じられるのだが、それがまたご都合主義に拍車をかけているという悪循環。
 
 結局、真犯人は寿司屋の息子だったが真実を自白しないまま事故死する。犯人は右手首にアザのある男。進の右手首にアザがありそれこそが吹雪刑事が進を犯人と考えた理由だったが、実は寿司屋の息子も同じ場所にアザがあった。って、そんなに都合良く同じ場所に同じアザのある人間がいるものだろうか(^^;それならいっそのこと、婦女暴行の前科がある進に罪を被せてしまおうと考えた息子が、わざと目立つように手首にアザを描いて犯行に及んでいたと考える方が自然な気がするのだが。
 

 うっかり忘れる処だった、島谷刑事(^^;つか、忘れられても仕方ないような薄〜い存在で(ばきっ!)とりあえずGメン本部にはいる。いることはいるんだけど、いるだけ(爆)。相変わらずアイスグレーっぽい色のスリーピースが超〜地味で没個性。最も、立花警部(若林豪)は常に濃紺のスリーピースでキメてるし、田口刑事も比較的濃い色目のジャケットを着る傾向があるので、スーツの場合はどうしても中屋、島谷両刑事が割を食うのかも知れないが(^^;


['05/3/24 up date]

第254話「警視庁の女スパイ」 (放送日:1980/4/12)

 今春発売された「FOREVER BOX」に続くDVD-BOX 第2弾「Gメン'75 BEST SELECT BOX」に収録されているうちの1本。「FOREVER BOX」に前編「BEST SELECT BOX」に後編が収められているという、まるで七夕の織姫とひこ星のような不遇なエピソード(笑)。
 
 SPの吹雪刑事が撃ったテロリストの影山(平泉征)は着ていた防弾チョッキを脱ぎ捨て逃走した。やがて企業爆破犯人に死刑判決を言い渡した裁判長と主任検事が相次いで射殺される。どこかに潜伏している影山と支援組織のメンバーに捜査の内部情報を流しているスパイがいる。そうと気づいた黒木警視正の目に止まったのは、意外にも結城警視正(中丸忠雄)の秘書をしている婦警だった。警察官でありながらテロリストに傾倒した婦警は、捜査情報を得るために警視庁へ潜入したのだと言う。つか、それで上手い具合に結城警視正の秘書とは随分都合の良い職場に配属されたもんだ(^^;
 
 だがなかなか尻尾を出さない影山に黒木は罠を仕掛ける。5年前、影山が逮捕された時に影山の子供を身篭っていたOL。彼女はその後出産し、影山が起こした爆破事件で負傷した警察官と結婚していた。その親子の情報を婦警に聞かせて泳がせ、影山の動向を探るGメン。
 
【豊島区・鬼子母神前駅(撮影'06/12)】

イメージ 1 影山の恋人とその子供を訪ねた黒木が立っていた都電の駅前。海外ロケ以外では外に出る事の少ない黒木ボスが市街に出た珍しいロケ現場。現在この周辺に地下鉄の駅を建設中で、放送当時の面影はすっかり失われている。
 
 
 
 
 
 
【豊島区・鬼子母神通り商店街(撮影'06/12)】
 
イメージ 2 親子の住む商店街を歩く黒木。八百屋の店先から撮影したようだが、現在はその店もなく商店街も寂れ、マンションや駐車場に代わっている。
 
 
 
 
 
 [交通] 都電荒川線「鬼子母神前」駅

 テロリストのアジトを探り出したGメンは機動隊と共に奇襲をかけるが、仲間の犠牲によって影山はただ一人逃げ延びる。頼れる者を失った影山は昔の彼女とその子供に会いたいという思いを捨てる事が出来ずに彼女を呼び出す。横浜の赤レンガ倉庫で対峙する二人の前に黒木が姿を現す。「ここがお前の墓場だ」引導を渡す黒木に影山がライフルを向けた時、Gメンの拳銃が火を吹いた。
 
 で?これでどうやって感想書けって言うのさ(^^;島谷刑事が登場するのはクライマックスの影山射殺のワンシーンだけ。前回、影山にライフルで撃たれた島谷はそのまま病院送りになり(^^;赤レンガ倉庫ロケまで一切顔を出さない。でもって右胸を撃たれたから右腕を吊り左手で拳銃構えてるんだけど、やっぱ利き手じゃないから構え方に違和感があるし(苦笑)。つか、利き腕が使えない状態でわざわざ出動して来るってのも理解に苦しむんだけど。
 

 新任刑事顔見せエピソードの時は、黒木警視正がストーリーテラーになりクライマックスで全員揃うというのがひとつのパターンになっているため、島谷も無理して引っ張り出したという印象が拭えないが、普通に考えると、他の作品(他のエピソード)とスケジュールが被ったための調整かなぁとも思える。前後のエピソードを観ないと何とも言えないが、そもそもGメンは撮影チームが3組ありそれらが常に同時進行だったというし、役者の身体はひとつしかない事を考えると、狙撃って既成事実作って入院でもさせておかないと他の作品に回せなかったのかも知れない(^^;


['04/11/23 up date]

第253話「白バイに乗った暗殺者たち」 (放送日:1980/4/5)

 死刑判決を受けた企業爆破犯人の関東拘置所からの奪還を計画したテロ支援組織が白バイを襲撃し警官を射殺、白バイと制服を強奪した。だがGメンに阻止され奪還に失敗、爆破犯人は死刑執行される。やがて5年前ハイジャック犯による超法規的措置で釈放され海外逃亡していたテロ組織のリーダー影山(平泉征)と手下の火野(力石考)が極秘裏に帰国する。それを追うGメン。出迎えた偽白バイ警官はGメンに射殺され、逃亡を図った火野は車にはねられ重体。支援組織のアジトに匿われた影山は警官3人を拉致しパトカーを強奪、口封じのため火野の暗殺を指令する。
 
 津川警部補(夏木マリ)に代わるフレッシュな女刑事・吹雪杏子(中島はるみ)顔見せエピソードの前編。ところが彼女はストーリーの前半部分にはほとんど絡んで来ないため、顔見せエピソードとして成立していない。ドラマは主に立花警部(若林豪)の目線で展開するが、立花警部が中心になるとその渋みある圧倒的に濃過ぎる存在感故に、レギュラーの若手Gメンが下っ端扱いに見えてしまうのが難点(苦笑)。まぁ、そもそも若手3人が揃いも揃って無地のスーツ着てる事自体と〜っても妙なのだが、ご多分に洩れず島谷刑事も薄い色のスリーピース(グレー?ブルー?)がイマイチ似合っていない(^^;このお方、淡色は似合わないと思うのだが(膨張して見えるし)、初登場時も似たような色のスーツ着ていたのはそういうイメージで作っていたからだろうか。オンタイムで観ていた当時、この頃のメンバーが一番地味だったような印象があるのは、こういう衣裳コーディネートにも影響されていたのかも知れない。
 
 とは言え、やる時はやるのが宮内流(笑)。偽白バイ2台を追いかけて河原でのカーチェイスの際には車の後部座席から半身乗り出して拳銃ぶっ放す島谷刑事。そ、そんなに身体出してたら逆に標的にされちゃうぞ、というツッコミはなしにして(笑)相変わらず動きがオーバーリアクション。立ってる時には印象が薄いのに(^^;動き出すと途端に目立つのが可笑しい。
 
 警察病院に収容されていた火野が意識を取り戻すと二人が帰国した目的を究明するため黒木警視正(丹波哲郎)は自白剤を使い火野の供述を引き出そうとする。それを戒める結城警視正(中丸忠雄)。タカ派の高級官僚である結城警視正と警察組織からはみ出した感のあるGメンのボスが対峙するこの場面は、ピンと張った糸のような緊張感を醸し出す・・・はずなのだが、二人を見ていると何故か笑えてしまう(分かる人だけ分かって下さい^^;)。自白剤を使うなんて筋立ては現代なら絶対に許されない展開だが、それが許されてしまうのがGメンの世界。一方、警察内部に潜入させた女スパイからの情報で警察の捜査状況を知らされた影山は火野の暗殺を指示する。
 
 ドラマ後半、警察病院で火野の周辺警備をしているGメン。島谷は病院の庭で張り込みをしていた。その視界をつば広の帽子を目深に被った女の影が横切る。不審に思った島谷は彼女を追いかけるが、その胸をテロリストの放った弾丸が貫く。非常階段から落ちる島谷・・・えっ?階段降りてて右胸を撃たれたのに、何で左側の手すりを乗り越えて下に落ちるかなぁ?地球の重力に反してるぞ(爆)。そのまま前にのめり込んで階段転がり落ちるのが普通・・・ あ、この人に「普通」は通用しないんだったっけ(笑)。画面(えづら)が良ければそれで良し(そうなのか(^^;)島谷を撃ったのは火野を狙っていたテロリストの軍用ライフル。その威力は島谷の着ている防弾チョッキも貫通した。気絶して立花警部にぐったりと抱き抱えられる島谷。ったく、図体デカイのに相変わらずこういう場面はほんっとに色っぽいんだよなぁ〜(爆)。
 

 島谷が狙撃されたのは謎の女=吹雪杏子刑事を追跡していたためなのだが、吹雪が何故テロリストをマークしていたのかは謎だ。元々彼女は警視庁警備部警護課に属しているSP(セキュリティポリス)。SPの役目は要人警護であり逮捕や発砲は必要とされないセクションのはずなのだが、ってGメンにそういう「一般常識」は通じない(^^; おまけにクライマックスで犯人を狙撃するも逃亡されてしまい、謎めいた登場の仕方がカッコ良かった割には「アンタ、誰?」というちょっと間抜けな状態で終わる。しかもその正体が明かされるはずの後編はDVD未収録って、そりゃあ殺生なっ!(^^;


['04/3/23 up date]

第241話「囚人護送」 (放送日:1980/1/12)

 5年前、東京で駅前旅館の主人を殺害し強盗殺人犯として指名手配されていた三沢が山梨県警に身柄拘束された。三沢は島谷刑事の高校時代の友人で、旅館主人の死は事故だったと島谷に訴える三沢の自供を裏付けるため、事件はGメンの手で再捜査される事になった。だが、東京に護送する途中、島谷と三沢の乗ったジープが横転。三沢は逃亡すると誤解した若い警官ともみあううちに拳銃が暴発し、またしても殺人を犯してしまう。雪山に消えた三沢を追って、島谷刑事の必死の捜索が始まる。
 
 とにかく見処ツッコミ処満載のオイシイエピソード。まず何と言っても島谷の口から語られる三沢(平泉征)との思い出が楽しい。二人は高校の同級生で「警察官になる」という同じ夢を持ち一緒に警察学校の試験を受けた友人同士だった。だが島谷は合格し三沢は不合格になる。思えばここから三沢の運命の歯車は狂い出したのかも知れない。合格発表を見に来た二人。しっかし随分フケた高校生だなあ!(爆)いくら宮内洋が若作りったって限度問題だ。どう贔屓目に見ても3年くらい浪人して4年くらい留年してる大学生にしか見えない。ましてや平泉征に至っては・・・やめとこう(^^;更に、逮捕された時、三沢は29歳だと言っている。えーっと、それもかなり厳しいんですが(笑)100歩譲って仮に29歳だとしよう。とすれば、当然島谷も29歳(の設定)だろうな。でも確か、島谷がベトナムから引き上げて来たのって10年前(の設定)じゃなかったっけ?それで日本の高校卒業してるって、年齢合わないよぉ???(@_@;)
 
 と言う具合に「設定」に縛られてしまうとドラマが楽しくなくなるので、今回は「初期設定を頭から捨てる」という荒業を使って観る事にした(爆)。それにしても、「人喰い虎」書いたのも掛札昌裕と高久進なんだからさぁ、ちったぁ島谷刑事のプロフィルを考えてくれても良さそうなもんだよなぁ。ま、東映の長期シリーズなんて、初期設定の破綻はいつの時代もデフォなんだけどね(謎爆)。
 
 警察官になりたての頃、三沢の家へ遊びに行った島谷。いかにも「おまわりさん」って感じの初々しい制服制帽がとっても可愛い♪(と一応書いておこう(^^;)そこで、三沢がカンボジアのプノンペン生まれで、16年前両親をカンボジアに残して帰国した事が明かされる。要するに、生まれ育った環境が似てるんだよね、島谷と三沢は。そういう処で気が合ったのかも知れない。だが、最近は消息不明で会っていなかったと言う島谷。山梨県警から電話があった事を伝えられると「三沢が何かやったんですか?」って、ええっ!?もしかして三沢が強盗殺人で指名手配中だったのを知らんのか?島谷ぃ・・・orz

 三沢に会うため一路山梨へと向かう島谷。でもそこでどうして新幹線の画がインサートされるのっ!?(悩)山梨に行くなら普通は特急の「あずさ」とかじゃないか?ひょっとして「東京から地方へ向かう」ってのをイメージ表現するのに一番手っ取り早いのが「新幹線」を映す事なのか?って事はバンクフィルムか?・・・堀監督、大雑把過ぎです(爆)。
 
 所轄で拘留されていた三沢と再会した島谷は、5年前の事件が強盗殺人などではなく、宿泊していた旅館の主人が女性客を暴行しようとしている現場に遭遇した三沢がもみあっているうちに、主人が頭を強打して死んだと聞かされる。三沢は雪の山中で男に襲われていた若い女性を助けた際に男にケガをさせてしまい逮捕されたのだった。正義感からか二度も同じ過ちを繰り返してしまった高校時代の友人の言葉を信じ、再捜査のため三沢を東京に連れて帰ろうとする島谷。けど、所轄の刑事たちは面白くなかったろうなぁ。何しろ殺人犯を捕まえたのは署が始まって以来というのどかな山ン中の警察署だったから、それこそトンビに油揚げさらわれた気分だったかも(笑)ましてや戦前の特高警察のように取り調べ中に三沢に暴行を加えている場面を「警察の中の警察」であるGメンの島谷刑事にバッチリ見られているのだ。お陰で島谷刑事への風当たりの強いこと(苦笑)。
 
 島谷の説得で素直に東京へと向かう三沢。だが凍結した路面でスリップし、乗っていたジープが横転した事で、三沢の運命の歯車が再び狂い出す。地面に放り出され気絶した島谷を抱き起こそうとする三沢。だが繋がれた手錠に邪魔され思うように身動き出来ない。鍵を探し手錠をはずすと島谷の頭を胸にかき抱く。もしかしたらこの時、三沢は島谷が死んだと思ったのだろうか。そうでなければ自分よりガタイのデカイ野郎をあんなに大事そうに胸に抱きかかえるわけがない。しっかし、ほんっとに気絶が似合うよなぁ、宮内洋(爆)。ケガは口元から頬にかけての擦過傷だけだったからお顔汚しもキレイめだし、実はここ、かなり美味しいシーンなのかも(殴)。
 
 ジープを運転していた警官ともみあううちに拳銃が暴発し警官は死亡、自らもケガをした三沢は手負いの獣と化し雪山に消える。意識を取り戻した島谷が追いかけるも見失い、所轄に戻ると、犠牲者まで出し重罪犯を取り逃がした島谷に批難が集中する。東京のGメン本部では常に冷静沈着なボスが珍しく怒気を含んだ声で「必ず自分で三沢をパクれ!」と言ってるし、慣れない所轄で孤立する島谷刑事がちょっと心細気に見える。一方、三沢は山中にある製材所に逃げ込み、オヤジに酒と食べ物を振舞われほっとしたのもつかの間、逃走犯だと知っていたオヤジが三沢に突然ライフルを向ける。もみあう二人。またしてもライフルが暴発しオヤジは重傷を負う。けど、これってオヤジの自業自得って気がするんだよなぁ。黙って逃がして、後で通報すればいいものを、何をトチ狂ったんだか(^^;
 
 東京から駆け付けた中屋刑事と田口刑事の協力で三沢の住んでいた山小屋へ向かう島谷。途中で道路が切れると、引き止める中屋と田口を残し雪の山中に分け入って行く。この時の、どうしても三沢を自らの手で救いたいという固い意思が篭った島谷の、無言で残す目線がとにかくイイ。でも、島谷刑事はスーツにネクタイ、トレンチコートで、どう見ても雪山に入る格好じゃないんだよな(笑)。おまけにこの時、何と頬の擦過傷が綺麗さっぱり消えている。時系列で見ると、約10数時間で治った計算だ。さすがは改造人間、回復が早・・・(違(^^;)
 
 島谷が三沢を探して山中を歩き回っていた頃、三沢は最後の「決戦」に出た。捜索に来た所轄の刑事たちを人質に取りライフルを突きつける。要求は何もない。警察官への夢破れ、カンボジアで父は戦火に巻き込まれて死に、母は今だ行方知れず。良かれと思ってやった事は全部裏目に出てしまう、一度狂った運命の歯車はもう戻らない。そんな絶望感から、刑事たちを道連れに自殺しようとしていた。何とか三沢を説得し投降させようとする島谷。「これまでのお前はツイてなかっただけなんだ!」って、それで済ませるなよっ!!(爆)確かに三沢はトコトン運の悪いヤツだと思うが、4人も殺傷しておいてアンラッキーで済まされたら司法はいらないのだ。
 
 こう着状態が続く中、Gメン本部に三沢の母親が帰国したという情報が入る。三沢を説得出来るのは母親しかいないというボスの判断で、立花警部が母親を連れ山梨へと向かう。20数年ぶりの母子の対面。この時やっと三沢の運命の歯車は元に戻ったのかも知れない。母親と再会出来た三沢は最後の重大事件(刑事道連れ自殺)を起こさずに済んだのだから。
 

 弱者はどこまでも弱者であり這い上がろうとすれば犯罪に陥りやすい社会の異常さを表現した三沢のバックボーンは、社会派ドラマの第一人者と言われている西島大の構成だろうか。また、ベトナム戦争の悲劇を描くのは高久進の得意なジャンルである。ベトナム戦争のため離れ離れにならざるを得なかった親子。この親子がもっと早くに巡り会えていたら、こんな事件は起こらずに済んだ。ギリリと手錠を握り締めた島谷の脳裏には、もしかしたら失った二人の弟の事が浮かんでいたのかも知れない。と言う事は・・・ひょっとしたらこのエピソードって「人喰い虎」と世界観が繋がっているんじゃないだろうか。「母恋い物」が好きな(という噂の)宮内洋の好みそうなストーリーでもある。そう考えたら、微妙な設定の食い違いなぞどうでも良くなってしまった(笑)。


['06/8/21 up date]


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