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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

刑事ドラマ観察日記

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レギュラー出演作品から特に刑事ドラマでの活躍をフィーチャー。
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第46話「いもうとの初恋」 (放送日:1975/9/22)

 ひき逃げ事件が発生した。被害者の女子高生は幸い軽傷だったものの何故か自分の名前すら言わない。病院へ向かった鉄男とたえ子は、小さい男の子に一生懸命語りかける少女の優しい笑顔を見た。いつものお得意技で少女の心をぐっと掴んでしまった鉄男は、少女がユミコという名で資産家だった両親が亡くなりその遺産を目当てに親族が彼女を狙っている事を知る。一方、両親を失い兄弟もいないユミコは鉄男に淡い恋愛感情を抱くが、そんなユミコを次々と危険が襲う。親族の一体誰がユミコを狙っているのか。犯人の目星がつかないまま、ユミコに変装したたえ子は犯人をおびき出すための囮になる。
 
 「ヤングアイドルシリーズ第2弾」はデビューしてまだ半年の片平なぎさがゲスト。当時16歳の彼女は、後年大映ドラマに金字塔を打ち立てた「スチュワーデス物語」で視聴者に衝撃を与えた、両手が義手の真理子役と同じ女性とは思えないほど可愛らしく(笑)初々しい演技で乙女の一途な恋心を好演している。ちょっと調べてみた処、どうやらこの「刑事くん」がドラマ初出演作だったようだが、それなりに演技の格好がついているのはやはり「2時間ドラマの女王」と呼ばれるだけの資質が備わっていたという事だろう。
 
 前回は女子高生に惚れられ追っかけられた風間刑事、今回もユミコに呼ばれて鉄男の代わりに病院へ行くが、鉄男一筋のユミコに「鉄男さんじゃなきゃ駄目」と言われて鼻もひっかけてもらえない(^^;そうか、いかな風間刑事とて万人向けの「イイ男」じゃないわけね(大爆)。


第47話「犯人はボクです」 (放送日:1975/9/29)

 金にうるさいレストラン経営者の男が刺殺された。同じ頃、血のついたナイフを握り締めた男子高校生が現場から走り去る姿が多数目撃される。だが売上金は盗まれておらず、レストランのレジを任されていた被害者の姪のミサが行方不明である事に疑問を感じた鉄男はミサの周辺を聞き込みに歩く。そこへ祐介と名乗る高校生が自分が犯人だと名乗り出る。凶器のナイフを見せられても祐介が犯人だと思えない鉄男は、祐介がミサを庇っているのではないかと疑う。
 
 鉄男の読み通り、犯人はミサだった。売上金が合わないと叱責され殴られたミサは逆上し叔父を刺してしまったのだ。早くに両親を事故で失った祐介はミサの母親から可愛がられ、その母親がガンの手術を受けなければならない事、ミサが母親のために辛い仕事をしているのを知っていた祐介は自分が罪を被る事でミサを守ろうとする。

 「ヤングアイドルシリーズ第3弾」のゲストは後に「あなた作る人、ボク食べる人」のククレカレーのCMで物議をかもした佐藤祐介。大きな目を伏せると長いまつげが影を落とす、いかにも70年代後半のアイドルっぽい濃ゆい系のお顔立ちで女装させてみたいタイプ(おいっ(^^;)だが、クライマックスでは富士急ハイランドのジェットコースターのコース上で鉄男と追いかけっこをするという、アイドルらしからぬ危険なロケにも挑戦している。
 
 今回の風間刑事はどうもその他大勢に埋もれてしまっている感じ(^^;それなりに登場シーンは多いのに何故か印象に残らない。せっかく富士急ハイランドロケにも参加しているのに何もないなんて、ホントもったいない気もするのだが(爆)。


第48話「星めぐり−愛のきらめき」 (放送日:1975/10/6)

 工事現場から発見された老人の遺体。遺留品から身元を割り出そうと城南署刑事たちが推理合戦を繰り広げている。そこへ「花嫁が盗まれた」と区役所から 110番通報が入った。現場に向かった鉄男は、数時間後に結婚式を控えた新郎新婦が婚姻届を窓口に出す寸前、花嫁が若い男に誘拐されたと知らされる。盗んだのは花嫁ジュンコを姉のように慕うリョウ。孤児院で育った二人は本当の姉弟のように仲が良かったが、ジュンコに淡い恋心を抱くリョウには彼女の結婚が耐えられず感情のままにジュンコを連れ出してしまったのだった。その気持ちを察した鉄男は、ジュンコも孤児院の園長に薦められるままに結婚を決め婚約者に愛情を持っていない事、そしてリョウへの思いを知る。
 
 前回に引き続いてまたまた「鉄男のキューピット」編(^^;いくらアイドルがゲストだからってどうしてこうも毎回毎回、すれ違う若い男女の恋心を鉄男が取り持つってエピソードばっかになるのかなぁ?って文句はさて置き、今回のゲストは豊川誕。・・・っかし、これ以上ありませんって程の棒読みの台詞と棒立ちの演技、もうちょっと何とかならなかったんだろうか(^^;; 確かにデビュー間もない時期のゲストであり彼の本業はアイドル歌手だから仕方ないっちゃー仕方ないんだが(苦笑)。
 
 今回の見所は何と言ってもエピソード立ち上がりからのロングカット。城南署刑事課室内で刑事たちが被害者の老人の身元と犯人像を議論し合う場面は実に3分もの超長回し。複数の掛け合いで構成されている場面は台詞のテンポが命。一人が噛んだら全てアウトになるので、一台のカメラで追うロングカットは観ているこちらも生の舞台を観ているようなハラハラ感がある。更にイキのいい飛び跳ねるような台詞回しで畳み掛けて来る鉄男と、その勢いには乗らずあくまでも冷静に答える風間のタイミングが微妙にはずした感じで、ハラハラ感倍増(^^; この場面、誰が何回NGを出したか知りたいものだ(笑)。


第49話「二人の学生刑事」 (放送日:1975/10/13)

 早朝、鉄男が出勤すると誰もいないはずの城南署刑事課に二人の若者がいた。彼等は警察学校から実務修習生として派遣された学生刑事。時村は実務経験ゼロの新米二人を鉄男に任せる。宝石強奪事件の捜査に出た鉄男たち。だが張り込みの最中に偶然知り合った女子大生京子に熱を上げ、張り込みを放棄してデートに行ったり尾行を拒否したりとやりたい放題の学生刑事に頭を悩ませる鉄男は、宝石強奪事件の首謀者である通称ジェニーと呼ばれる女のモンタージュと京子が似ている事に気付き、京子が二人に近付いたのは捜査情報を得るためではないかと疑い始める。
 
 前回に引き続きジャニーズ事務所のアイドルにご登場頂いた「ヤングアイドルシリーズ第5弾」(笑)。フォーリーブスは四人グループだが今回はそのうちの二人おりも政夫と北公次が男の友情を装ってはいるが実は一人の女性を巡る恋の鞘当てを繰り広げる。フォーリーブスは68年デビューだからこの当時すでにアイドルとしては ベテランの域だったのだろう、それなりに見られる芝居にはなっていたし、かと言って桜木健ちゃんを食ってしまう事もなく主役とゲスト主役のバランスが上手く仕上がっていた。ただ、北公次のアフレコがと〜っても下手なのがすっごく気になったけど(苦笑)。
 
 またほとんど出番なしか、風間・・・と諦めていたのだが。今回の見所はラストだった(笑)。警察学校へ戻って行った学生刑事たちが鉄男に上物の新しい竹刀を置き土産として残して行った。喜んで調子に乗った鉄男の振り回した竹刀が風間に向かって振り下ろされる。と、その竹刀をぱんっと調書(^^;で防いだ風間は「三神の旦那、そんなもので遊んでいるとね、また馬鹿モン!って喰らうよ」と言い放ちそのまま調書で竹刀をはじき返してしまう。その一瞬の動作がまたえらく綺麗で(*^^*)風間の反応に毒気を抜かれたようにボーッとした鉄男は、だが次の瞬間ハッと我に返ったように「カッコイイんだよ風間さん〜」と思いっ切りド突く(爆)。見た目メチャメチャクールを装ってはいるんだけど鉄男にド突かれて吹き出してしまう辺り、風間刑事のお茶目ぶり炸裂でかなり可愛い(笑)。


第50話「輝く瞳」 (放送日:1975/10/20)

 「ヤングアイドルシリーズ第6弾」は前回に引き続いてフォーリーブスの江木俊夫がゲスト主役。ある朝、江木扮する早乙女刑事が研修生として城南署にやって来た。三年前、柔道大会の決勝戦で鉄男に負けた早乙女は、それ以来「自分も刑事になって三神刑事を負かし城南署の看板を持ち帰る」と若い情熱を燃やしていた。
 
 そんな時、銃砲店に泥棒が押し入ったとの通報が入り、いの一番に飛び出して行った早乙女。だが追い詰められ必死の形相でライフルを構える年若い犯人に威圧された早乙女は、身構えたまま拳銃を撃てず犯人を取り逃がしてしまう。一方、逃げた男とコンビを組んでいた初老の男はあっさり御用となるが、これがまたこの道一筋40年、前科27犯の鬼虎と呼ばれる筋金入りの大泥棒。鬼虎を取調べようとした早乙女だったが「この俺様をお取調べになるのは課長クラス」と相手にもしてもらえない。犯人を取り逃がし泥棒にまで馬鹿にされた早乙女はすっかり自信を失ってしまう。だが逃走した男が赤ん坊に頃に生き別れとなった鬼虎の一粒種の息子で、鬼虎が気付かずにコンビを組んでいたと知った鉄男と早乙女は、鬼虎に「親子の情」を訴える事で二人が暮らしていた隠れ家を自白させる。
 
 ドラマの主役は桜木健ちゃんでゲスト主役が江木俊夫。本当なら「奮闘する見習い刑事を導く鉄男」の予定だったのだろうが、観終わってみると印象に残るのは江木俊夫の汗だくな暑苦しい顔のアップと、腹立たしい程ふてぶてしい、それでいて何故か憎めない鬼虎の爽やかさ。扮するは一癖も二癖もあるフケ役が印象深い名脇役の高品格(特撮ファンには「ロボット刑事K」の芝刑事と言う方が通りが良いのかも)。すっかり主役二人を喰ってしまっているが、まぁ仕方ない。これも芸歴の差でしょうな(笑)。しかし当年とって56歳の高品格、それでも現在の宮内洋より若いとは!(・・・その後に続くコメントは皆さまのご想像にお任せ(^^;)
 
 それにしても今回は全然イイトコなしの風間刑事。結局、鬼虎をゲロさせたのも隠れ家を発見して鬼虎の息子を逮捕したのも鉄男と早乙女の活躍じゃん、と思ったんだけど。よくよく考えたら鬼虎を逮捕した(手錠をかけた)のは風間刑事。それだけの大泥棒を逮捕したってのはもしかして大金星って事?しっかり「お手柄」は掴んでるのね。さすがはエリート刑事(笑)。
第41話「城南署の花嫁」 (放送日:1975/8/18)

 暴利をむさぼる闇金融会社宝和興業をマークしていた鉄男とたえ子婦警は、事務所でナイフを手に暴れている青年を取り押さえた。世話になっているおでん屋のおじいちゃんが闇金融に引っ掛かった事を知り、話をつけに行って逆に襲われ相手を刺してしまった青年は現行犯逮捕される。それを知った婚約者のレイコは逆ギレ、逮捕した鉄男を逆恨みし執拗に追いかける。
 
 アクション女優牧れいをゲストにしたアクションスター編第3弾。カナダに在住していたが20歳の誕生日に結婚式を挙げるため帰国した外交官の娘という設定なんだが、正直言ってとても外交官の娘には見えない。第一、20歳の女の子と言うには暴力的過ぎ(^^;空手をベースにしたと思われるその身体はよく動きアクションにも重量感があるのだが、自ら突進するタイプの殺陣だったため結構コワイ印象。あんなおっかない顔で暗闇から襲われたら鉄男じゃなくてもビビるだろう(爆)。恋人を思って泣く姿も一粒の涙ではなく大声あげて号泣するのでどうもダイナミック過ぎて感情移入出来ないし、そのおっかないイメージを城南署での結婚式まで引きずってしまったため「可憐な花嫁」に見えなかったのが残念。アクション好きな竹本監督だから牧れいを目いっぱい動かしたのだろうが、もうちょっと年頃の女の子らしい心優しい姿も見せて欲しかった(^^;
 
 憎しみの対象にされてズタボロにやられまくり、母親にまで勘違いされた鉄男は毎度おなじみの説得もレイコの心には全く届かない。その気持ちを和らげたのはたえ子の優しい一言だった。一方、風間は何もやってないと思いきや、実はレイコの結婚式までに何とか宝和興業の裏を取り全員逮捕に漕ぎ着けようと捜査に奔走していたらしい。式の時間には若干遅れたものの、宝和興業の連中を連行して来た風間は二人の前で時村さんに逮捕の報告をする。それが若い二人に対する何よりのはなむけだと知っていたのだろう。さすがは風間刑事♪いいやつじゃん(笑)。


第42話「ハイエナを追え!」 (放送日:1975/8/25)

 悪事を嗅ぎつけてはそれをネタに恐喝し上前をハネる「ハイエナ」と呼ばれている男がいた。そんなハイエナの身を案じるレイコは彼を更正させようと思いつめた揚げ句に投身自殺を図るが間一髪の処を鉄男に救助される。レイコに同情した鉄男はいつもの悪い癖が出て(笑)ハイエナこと倉岡(倉田保昭)をマークし始めるが、そんな鉄男をものともしないハイエナは相変わらずメシのタネを探して夜の街を徘徊する。
 
 「アクションスター編第4弾」なんてわざわざ歌わなくとも、倉田保昭&大野剣友会&竹本弘一監督とくれば、も、血沸き肉踊るアクション編に決まっている(笑)。その証拠に(?)ハイエナの登場はいきなり乱闘シーンから(^^;文弥さんを始め大野剣友会総出演の大乱闘シーンではカメラをローアングルで構え下から見上げる格好で撮っているので、回し蹴りなどの足技がとにかく映える。本当はそれほど長くないはずの倉田保昭の足が非常に長くカッコ良く見えるのはこの計算されたカメラアングルのせいだろう(笑)。
 
 自分を尾行する鉄男を逆に襲って病院送りにした倉岡は重要参考人として連行される。倉岡を尋問する風間は目いっぱいにらみを効かせるが、倉岡の存在感とふてぶてしさは天下一品。風間刑事、完璧に迫力負け(笑)。っつーか、この組み合わせってば凄すぎ(爆)。
 
 倉岡が恐喝して金を巻き上げていた成島商事が倉岡の舎弟でレイコの実弟でもあるゴロウを惨殺した。ゴロウの遺体に向かって捨て台詞を吐きながらも涙を浮かべた倉岡を見た鉄男は、たった一人の弟を奪われたレイコのためにも倉岡を更正させようとゴロウの弔い合戦に撃って出た倉岡に手錠をかける。だが、そんな事で大人しくなるハイエナではなかった。両手の自由を奪われたまま足技がバシバシ決まる。それがとにかく綺麗。互角の力を持つ二人が友情によって結ばれるってシチュエイションなのだろうが、普段なら「小さい身体でチョコマカとよく動くなー」と感心する桜木健ちゃんの殺陣も、倉田保昭のスピーディなアクションの後ではほとんどスローモーションにしか見えず説得力ゼロ(苦笑)。
 
 だが鉄男の友情に感じたハイエナは闇の世界から足を洗い、心を入れ替えレイコの勤める保育園の手伝いを始めて一件落着・・・って、ちょっと待て。いくら同じTBSだと言ってもGメンが悪さしてちゃいけないだろーが(爆)。


第43話「ともだち」 (放送日:1975/9/1)

 鉄男と弟の次郎がキャッチボール中に池へ落としてしまったボールを拾おうとした少年が逆に溺れた。救助した鉄男に少年は嬉しそうに「これで友達だね」と言う。不思議に思う鉄男。そんな折、盗難事件が発生し現場に向かった鉄男は池で助けた少年ヒロシと再会する。彼は盗難事件の被害者宅のひとり息子だったが、現金が入っていた金庫はヒロシとその母親しか開けられないという。ヒロシが何かを隠していると気付いた鉄男は「友達」の口実で彼を操っている車修理工のシンジが怪しいと睨む。
 
 父親亡き後に事業を成功させたやり手の母親に過剰な期待をかけられたヒロシは、一緒に下校するクラスメートも日曜日に遊ぶ友達もいない孤独な少年。半年前、池に落ちて溺れているヒロシを偶然通りかかったシンジが助けた事から「友達」になるが、それはヒロシから金を巻き上げようと企んだシンジの罠だった。友達なのだから言う事をきけ、金を持って来いとシンジに言われるままに、ヒロシは家の金庫から現金を盗み出していたのだった。シンジを庇い続けるヒロシだったが「本当の友達ってのはそういうもんじゃない」と鉄男に諭され「シンジさんに自首を勧めます!」と駆け出して行く。
 
 突然自首を勧められたシンジはぎょっ(^^;ヒロシは自分に対する恐喝の罪について自首を勧めたのだが、過去に射殺事件を起こしていたシンジはそれがバレたのかとかなり焦る。そりゃー、自分にやましい事があればその罪が重い方が先に頭に浮かぶから「何でお前が知っているんだ?」って事になるだろうし(^^;ケンカっぱやい不良のシンジは空手使いで倉田保昭をちょっと若くしたようなふてぶてしい面構え(笑)。イメージ負けする事なくアクションもなかなかのモノで竹本弘一監督編で観たかった気がする。
 
 今回のエピソードは一言で言うと「いじめられっ子のカツアゲ事件」(^^;で、ヒロシ少年と鉄男の交流がメインなので、城南署メンバーはほとんど出番なし。風間に至っては台詞は2個(^^;とりあえずレギュラーだから出て来たって感じ。本当にご苦労さまな事で(爆)。


第44話「兄とおとうと」 (放送日:1975/9/8)

 次郎が所属する野球チームに北という監督がやって来た。北のコーチでめきめきと上達して行く次郎たちは北に絶大なる信頼を寄せるが、子供たちを可愛がり面倒見の良い北は、だがその裏で麻薬の密売に手を染めていた。一方、指名手配中の麻薬の売人赤沢がグラウンドで取り引きをするとのタレ込みを受けた鉄男たちはそれぞれ変装して(^^;グラウンドに張り込むが、次郎に見つかりその騒ぎの最中に赤沢をも取り逃がしてしまう。
 
 仕事で忙しい鉄男よりも自分たちと真剣に向き合い指導してくれる北を本当の兄のように慕う次郎は、留置された息子を心配し自宅に閉じ篭ってしまった母親を訪れる。だがその母親の元へも鉄男が家宅捜索でやって来たと知り、ついに兄に心を閉じてしまう。弟に拒絶され北にもキメ手が見つからず苛立つ鉄男。だがその北の「面倒見の良さ」こそが麻薬を隠すための巧妙な手段だと気付いた鉄男は次郎の元へと急ぐ。
 
 鉄男と次郎の、本当の兄弟でありながら心が通わない辛さや、悲しみを乗り越えて少年が成長していく様を描いた作品。なので、今回もやっぱり風間刑事は活躍なし(^^;まぁ、唯一の見所は変装(?)してグラウンドに張り込んだ時の服装。鉄男は胴着を着て走り込みしている風だし、島さんはアイスキャンディー売りに化けているのに、何故か風間は白いサマージャケットに白いパンツ、白い帽子で単なる私服。それって変装なのか?(爆)。お陰で、赤沢を逃がそうとした北にバットを足にぶつけられてしばらく片足引きずっていたし(マジで痛そうだった(^^;)面が割れているのに北を尾行し本人に気付かれ逃げられて、城南署一の敏腕刑事も今回は全くイイトコなし(苦笑)。でも、くわえ煙草で尾行してた風間刑事はなかなか素敵だったけどさ(*^^*)


第45話「舌出し天使」 (放送日:1975/9/15)

 宝石強盗犯の川波を追う城南署刑事たちは面が割れている鉄男を囮にして川波をかく乱する作戦を立てていた。公園でホームレスを装い張り込む鉄男は、本物のホームレスと勘違いし青リンゴを差し出す美少女伊吹ありさ(黒木真由美)と出会う。
 
 偶然訪れた城南署で見かけた風間刑事に一目惚れしたありさは鉄男をダシに風間を呼び出しデートを申し込む。だが川波と裏で糸を引いている共犯の西田を追う事で頭がいっぱいの風間はありさを寄せ付けない。沈み込むありさを励ました鉄男は、ありさの父親から彼女が二日後にアフリカへ行くと聞かされ何とか風間との仲を取り持とうとするが、再び城南署を訪れたありさを風間は冷たく追い返してしまう。
 
 とにかく風間がめちゃくちゃクール。城南署の刑事課でありさとすれ違いざまにぶつかった風間は「あーっと、失礼」って、心ここにあらずのすごいぶっきらぼう(^^;ありさに見向きもせず時村さんに捜査報告をする風間を背後からじっと見つめるありさ。当時15歳の黒木真由美演じるありさは恐らくは高校生くらいの設定だろうし、このくらいの年齢って大人の男性への憧れが一番強い時期だから恋に恋するお年頃のありさちゃんが風間に惚れたのも分かる気がするけど、ダシにされた鉄男の立場は一体・・・(^^;;
 
 鉄男に焚きつけられ再び城南署に風間を訪ねたありさは「恋愛なんて口にするのは早い。そんな事よりちゃんと勉強するべきだ」と逆に説教を食らいショックを受け城南署を飛び出してしまう。恐らく風間刑事の年齢設定は27、8歳くらいだろうから、歳半分のお嬢ちゃんは趣味じゃないって事ね(苦笑)。心配する鉄男。だが、ありさは風間にフラれても「これも勉強」とメゲていない。そんなの口先だけで本当は悲しくて寂しいのに強がり言ってるんだ、と鉄男は思っているのだろうが(視聴者の多くは鉄男に感情移入しているだろうから同じように思っているハズ)・・・。
 
 いやいや、実はありさはそんなにヤワな女の子ではない。知り合ったばかりの鉄男をダシにし振り回す程のしたたかさを持ち合わせた彼女は、すでに「少女」ではなく「女」だ。そのまま成長すれば間違いなく「ジコチュー」で「タカビー」な、男を惑わす魔性の女になるだろう。風間がありさに冷たく振舞ったのは自己防衛本能が働いたためか(苦笑)。ある意味、彼女を振ったのは正解だったかも知れない(^^;
 
 ・・・ってゆーか、長坂秀佳がそこまで構想して書いたシナリオかどうか、いっぺん聞いてみたい気もするのだが(自爆)。
第36話「青春に乾杯!」 (放送日:1975/7/14)

 鉄男の幼馴染の洋子は10年前に刑事だった父を亡くしてから母と信州で暮らしていたが、幼稚園の保母になるために単身上京した。久し振りの再会に喜ぶ鉄男。だがその翌日、洋子が捕まった。幼稚園の園長の財布を盗んだ窃盗容疑だった。一切を否定する洋子。だが彼女が可愛がっていた園児の良介が、洋子が盗んだ現場を見たと話した事を知ると態度を一転させ容疑を認めるが、自分を慕っていたはずの良介に裏切られ深く傷ついた洋子は保母を辞めてしまう。洋子の容疑を晴らすために何とかして良介から真実を引き出そうとする鉄男はそこで意外な事実を知る。
 
 洋子の父親は「仏の松」と呼ばれ、犯人の家族の面倒まで見るような温情派刑事。だがやはり刑事は刑事。彼に捕まった犯人の家族の中には人生が狂ってしまった者もいる。良介にラジコンカーを与えて嘘の目撃証言をさせ洋子を窃盗犯人に仕立て上げたのは、そんな人生を狂わされた男だった。彼の父は洋子の父親に逮捕され獄死、犯罪者の子となった男は人生をメチャクチャにされたと洋子を逆恨みしての行動だった。
 
 ラジコンカーを餌に子供を操る男、演ずるは何と岡崎徹@仮面ライダーアマゾン(^^;これがまた救いようがないほどアマゾンにキャラが被るワイルドさで、細身の身体で鉄男にナイフを向け構える姿は「まんまアマゾン」(苦笑)。このエピソードがオンエアされたのはアマゾンが終了してからまだ4ヶ月足らずの時期。確かに当時「仮面ライダー」と「刑事くん」では視聴者ターゲットの年齢が違っていたのだろう。だがそれは製作側の都合であって実際に観ている年齢層はほぼ被っていたと思われるのに、お子さまたちの夢をものの見事にぶっ壊す東映の「人使いの荒っぽさ」にはちょっと呆れてしまう(笑)。
 
 風間刑事?あまりの出番のなさにすっかり忘れていたが(^^;今回彼は鉄男とは別に殺人事件を追っていたので鉄男との絡みはほとんどない。風間刑事は鉄男と絡んで初めて「風間らしさ」が強調されるので今回の見所は特になし・・・あ、最後に事件が解決して打ち上げでお酒を飲むシーンが凄く嬉しそうだったんだけど、まさかあれ、本物の日本酒じゃないよね(爆)。


第37話「鉄男のお嫁さん!?」 (放送日:1975/7/21)

 連続強盗殺人事件が発生した。合同捜査をする事になった城西署から指名され、老刑事坂田と組んだ鉄男。定年まじかの坂田刑事はかつて鉄男の父や時村らが教えを受けた名刑事だった。愛娘と鉄男の結婚を望む坂田と、彼の娘と自分が実は父親同士が決めた許婚だと知り動揺しつつもまんざらでもなさそうな鉄男。だがその娘に恋人がいると知った鉄男は坂田に自分を諦めさせようと素行不良の振りをして捜査をサボるようになる。急に態度が変わった鉄男をいぶかしく思いながらも「三神との捜査」を手帳に克明に書き込んで行く坂田。それは定年を迎えようとしている老刑事が後継者と見込んだ鉄男への「最後の教え」だった。そして単独で捜査を続けていた坂田は殺される。犯人への怒りと同時に、別行動を取っていた自分への激しい憤りに震える鉄男は坂田が書き残したメモから犯人の糸口を見つけ弔い合戦へと飛び出して行く。
 
 前半はサブタイトル同様にほのぼのとした雰囲気だが後半はかなり重苦しい展開になる。坂田が殺されたと連絡を受け血相を変えて殺害現場に飛び込んで来た鉄男を抱き止める風間。それを振り切って坂田に駆け寄る鉄男の形相は凄まじい。そして遺体を前に声も出ない鉄男に風間が手帳を読み上げ、鉄男の気持ちを思いやってか諭すように静かに話し掛ける。鉄男を見つめる哀れみを帯びた目がとても綺麗で、普段はからかったり怒ったりして鉄男をオモチャにしている風間だが、こういう時はやはり先輩だなと感じる。動と静の対比が際立ついい場面で、阿井文瓶の脚本は風間を綺麗に描いてくれるので嬉しい(*^^*)
 
 今回の見所は何と言っても潮健児(テロップは「健志」表記)が「ふつーのチンピラ」役で出演している事!(笑)。何しろ私的には「潮さんが人間役やってる」ってだけでビックリ(^^;;いや、潮さんと言うとどうしても「地獄大使」&「暗闇大使」とか「鉄ワナ仮面の人間体」とか「悪魔メフィスト」とかってイメージが強いもんで(自爆)。


第38話「ラジコンと友情」 (放送日:1975/7/28)

 「JR」のイニシャルが描かれたラジコンのサンドバギーを使った強盗事件が発生した。持ち主のジュンヤはかつて新宿界隈で「喧嘩のジュン」と呼ばれ少年院送りにされたチンピラだったが、今は模型店の店長代理を務めるまでに更正していた。ジュンヤと一緒に居るうちに、何かと彼に突っかかりラジコンを妨害する高校生シュウジと接触した鉄男はシュウジの周辺を調べ始める。
 
 物語はとっても単純で分かりやすい筋立てだがその中に2本のドラマがある。ひとつは、仕事一筋で自分をかまってくれない父親への反発からラジコンを使い犯行を重ねる少年が鉄男の捨て身の行動で立ち直るキッカケを得た成長のドラマ。もうひとつは鉄男自身がいつの間にか常に相手を疑っている「刑事らしい刑事」になってしまい、誰かを信じる心を忘れていた事に気付く自分発見のドラマ 。そこにジュンヤと彼を更正に導いた若かりし頃の風間の交流が伏線として語られる。「コイツには随分泣かされたモンだ」って言いながらもジュンヤを見つめる風間のどこか誇らし気な笑顔はもう最高♪
 
 「喧嘩のジュン」として鳴らしていたジュンヤを補導したのが新米刑事の風間。乱闘になりジュンヤは鉄パイプで風間をぶん殴ったが、血だらけになりながら言った風間の言葉が自分を更正させたとジュンヤは語った。「風間さんは刑事というより兄貴みたいでした」「風間さんは三神さんみたいに刑事らしい刑事じゃなかった」その言葉に衝撃を受ける鉄男。風間の意外な一面に驚いたのは鉄男だけじゃない。ブラウン管のこちら側も驚いた(爆)。風間の性格が当初の設定からどんどんズレているような気がする、ってゆーよりも、シナリオライターによって熱血だったりシニカルだったり冷徹だったりと落差が激し過ぎてどれが本当の風間なのか分からない(苦笑)。人間を描くのだから様々な面があって当然だがここまで格差の大きいキャラも珍しいのではないだろうか(^^;
 
 余談だが、鉄男に追い詰められたシュウジが崩壊の危険性がある朽ちたビルに逃げ込んだ場面の崩れ落ちる階段がもうもろにセットだと分かる作りで、前後を上手くつないでいるが野外ロケと室内セット撮影の区別がハッキリ見えてしまいちょっと興ざめ(^^;今ならもっとキレイに出来るのだろうが、「CG合成」なんて言葉がなかった時代の遺物ですな。


第39話「青春の誓い」 (放送日:1975/8/4)

 レジャーセンターを建設するために土地から立ち退かない住民に嫌がらせを続ける暴力団石割組。その顧問を一手に引き受けているのが若き弁護士東。どんな裁判でも勝ち取ってしまうヤリ手だともっぱらの噂だが、母子家庭に育ち苦学の末に優秀な成績で司法試験を通過した東は誰よりもハングリーで全ては金のためと割り切っているクールな男。だが、偽の電話で呼び出され石割組と敵対する組の若い衆に囲まれた東は、騒ぎを知って駆け付けた鉄男の、心の底から悪を憎みバカが付くほどまっすぐに立ち向かって行く姿を目のあたりにして心が揺れる。
 
 最初は東を毛嫌いしていた鉄男。だが、時村に東を味方にしない限り石割組を潰せないと言われ、東と本気で取っ組み合いを試みる。スポーツマン同士お互いに通じ合うものを感じた東は石割組の顧問をやめる決心をするが逆にリンチを受けてしまう。
 
 「アクションスターシリーズ第1弾」として最初に登場したのは谷隼人。法律をビジネスと割り切り金のためなら何でもするキレ者の東は、頭脳明晰、眉目秀麗だけでなくスポーツで鍛えケンカも相当なモノ。大野剣友会の兄さんたちを相手に派手な立ち回りを披露してくれる(笑)。流石は後にオーラパワーのマスクマン長官に就任するだけの事はある(違う(^^;)。
 
 今回も風間刑事はほとんど出番がなかったが(苦笑)唯一の見せ場は採掘場で東を襲っていたチンピラと一緒に墜落した(^^;鉄男に駆け寄った時。墜落のショックで意識朦朧となりながらも風間を犯人と錯覚して掴みかかろうとする鉄男を見ながら「この男は例え意識を失っていても悪いやつを捕まえようとする。そういう男なんだよ」と東に語りかける。これが頑なな東を揺るがした一番最初の言葉だったから、ある意味、東に正義の心を取り戻させるキッカケを作ったのは風間だったとも言えるかも。っつーか、イイオトコ同士、ヤリ手同士のアクションが見たかったな〜って気がするんだが。や、この二人だったらさぞかしド派手な爆発が似合うかと(爆)。


第40話「明日へ駈ける君」 (放送日:1975/8/11)

 時村に連れられて警察署の留置所へ行った鉄男は、そこで幼い頃に遊んでくれた「相撲のおっちゃん」と再会する。警視庁の麻薬担当刑事だった彼は半年前から行方不明になっていたが暴力団諏訪組に麻薬漬けにされた揚げ句廃人となっていた。ショックを受ける鉄男の前に窓の外からその様子を隠し撮りしていた女の子ユカが現れる。
 
 麻薬ルートを摘発するために神戸のチンピラを装い麻薬捜査官に追われているフリをして諏訪組に潜入した鉄男はそこで再びユカと会う。ユカはジャーナリストで、尊敬し愛していた実の父親が諏訪組の組長かつ麻薬密売の元締めである事を知り3年前に家出。尊敬しているからこそ父のやっている事は許せない。父を追い詰めるためにユカは暴露記事を書き続けていたのだった。
 
 能天気な「刑事くん」の作風に似合わないシリアスな導入部に若干違和感を感じたりもするが仕方ない。これは「日本が生んだ稀有なアクション女優志穂美悦子のためのドラマ」だから(^^;白いシャツとパンツ、首に赤いスカーフを巻いてフィンガー5のような大きめのサングラスをかけた悦ちゃん。鉄男と並ぶとその体格(骨格か?)がしっかりしている事にまず驚かされる。スレンダーなんだけど決してやせぎすではなくお尻から足にかけてのシルエットが非常に女性らしい丸みを帯びているのに贅肉でないという、世の女性たちの悩みなんぞ無縁と思われるその肢体から繰り広げられる華麗なアクション!いやはや悦ちゃん、とにかく強い。鉄男が一生懸命庇おうとするのだがそれこそ「邪魔!」とばかりに暴れまくる。さすがはビジンダー。さすがは女必殺拳(^^;
 
 風間刑事は県警の麻薬捜査官に扮しチンピラになった鉄男を追いかけて狙撃、傷を負った鉄男を諏訪組に救助させるという重要な役処を任される。拳銃の腕を見込まれての「抜擢」だったが実はその弾は鉄男の肩を撃ち抜いていた。潜入している鉄男と連絡がつかないまま、最初は自信たっぷりだった風間も「もしかしたら」と意気消沈。麻薬ルートを摘発し無事復帰した鉄男に責められ「すまなかった」と頭を下げつつもホッとしたような上目使いの笑顔が可愛らしい(*^^*)・・・それにしてもそのネクタイ、黒と白の幾何学模様がすげー派手(爆)。
 
 もうひとつの見所はデビュー間もないと思われる大葉健二の「高橋」名での出演。諏訪組の若い衆をやっているが、鉄男に頭ブン殴られるは悦ちゃんに蹴り上げられるはでそのアクションには全くイイトコなし。あーもったいない(爆)。
第31話「盗まれた警察犬」 (放送日:1975/6/9)

 ある夜、鉄男は自宅に警察犬ビルを連れて行く。だが、鉄男の部屋の窓の下につながれたはずのビルが翌朝忽然と姿を消した。鉄男はビルが誰かに連れ去られたのではないかと心配するが時村らは真剣に取り合わない。だが警察犬を使った強盗発生の一報が入り事態は一変する。ビルの行方を追う鉄男は、かつての訓練士児玉がビルに強盗をさせている事を突き止める。命令には絶対服従の訓練を受けているビルは二人が正反対の命令を出した時どちらに従うのか。児玉を追う鉄男の前に無線機を取り付けられたビルが立ちはだかる。
 
 脚本を書いた長坂秀佳の後年の代表作「特捜最前線」にやはり警察犬を拉致し覚醒剤漬けにして密輸に利用するというエピソードがある。命令には絶対服従の訓練を受けた警察犬の性質を悪用したストーリーで、何かに取り憑かれたような目でビルに命令を下す児玉と、静かに、だが次第に狂気を増して行く川浦(「特捜最前線」で警察犬イカロスを拉致、麻薬漬けにして殺害した犯人。演ずるは風間刑事、じゃなくて宮内洋(^^;)にはどこか共通点を感じる。
 
 今回の風間刑事は島さんたちと鉄男をからかってるだけの「その他大勢」扱い(笑)。まったく、ビルを失って落ち込んでいる鉄男を4人(風間、島さん、時村さん、たえ子婦警)でよってたかってからかうなんて大人気ないなぁ(苦笑)。だが児玉の正体を知り、もし児玉と鉄男が正反対の命令を出したらビルはどちらに従うのかと思考をめぐらせ鉄男の身を案じる辺りはやはりキレ者の風間らしい。結局、鉄男はビルと心を通わせ力を合わせて児玉を逮捕するから風間たちの心配は無駄だったんだけど(苦笑)。


第32話「負けるな警察犬に」 (放送日:1975/6/16)

 鉄男の弟の同級生アキラの母はスーパーを経営するヤリ手の女社長。だが仕事で多忙な母は息子との約束を破るとその都度お小遣いをあげてなだめ、アキラもまた、何でもお金で解決しようとするちょっと変わった少年に育っていた。人と人とのつながりをお金でしかはかれない女社長に疑問を感じる鉄男。そんな時、スーパーをクビにされた元従業員のチンピラ2人組がアキラを誘拐し一千万円を要求して来る。捜査しようとする鉄男に女社長はお金さえあればアキラは返してもらえるからと捜査を拒むのだった。

 今回の風間刑事見事に台詞がない(爆)。それなのに妙に美味しい場面を持って行っちゃってるのが可笑しい。女社長が身代金の紙包みを公衆電話ボックスに置いて立ち去ると島さんが彼女の後を追い風間と鉄男はその場で張り込みを続けるが、いつものごとく足元に煙草をポイ捨てしちゃう風間(苦笑)。いくらヒーローじゃないからって、毎回張り込みの度に煙草の投げ捨てはマズイんじゃない?(^^;
 
 犯人が金を取りに来る気配がない事を不審に思った風間が、電話をかけるフリをして紙包みを開けて見るとそれは札束に似せた紙の束。それを見た瞬間の「しまった!」って表情がまた素敵で(^^*) クライマックスでは犯人を追い詰めた警察犬ビルを「よぉーし、ビル、ステイ!」の一言でビシッとキメ、犯人を逮捕する風間はもうめっちゃカッコ良かったし(はあと)。
 
 それにしてもこの「警察犬シリーズ」、ストーリーの内容とサブタイトルが全然合ってないのはご愛嬌?おまけに鉄男の「ビルには新しい訓練者が出来て行っちゃったんだー」ってたった一言の台詞で「ビルの出番はこれで終わり」って説明してるし(苦笑)。4週間もビルとの蜜月を過ごした鉄男、実にあっさりと別れたなぁ(笑)。


第33話「若き血潮燃えて」 (放送日:1975/6/23)

 銀行強盗殺人犯を追う鉄男を犯人と間違え取り押さえようとした青年、それは城南署配属の辞令をもらったばかりの新米刑事星川だった。ハイジャック事件の人質になった過去を持つ星川は正義感が強いあまり後先考えずに突っ走ってしまう鉄砲玉。心配した時村は鉄男を教育係として星川とコンビを組ませるが、星川は頑なに鉄男を拒み続ける。
 
 19歳の新人熱血刑事星川を演じるのは、これまた実年齢19歳の坂東八十助。歌舞伎役者が何でまた?と言う疑問を今更持ち出しても仕方ないのだが、彼が以外と動ける事にちょっとビックリ。さすがに「見せるアクション」にはなっていないが、立ち回りにもそれなりにスピードがありそこそここなせているのは若さ故か。ちなみにこのエピソードには大野剣友会の殺陣師高橋一俊が顔出しで出演、名前もクレジットされている。「刑事くん」の殺陣は岡田勝が担当していたので高橋氏は強面を買われての出演だったのだろうか。そう言えば、オープニングで鉄男に追いかけられている「犯人」は岡田氏だし(笑)。
 
 状況構わず突進する星川に、本来なら専売特許であるはずの「熱血」はお預けで「押さえ役」に回らざるを得ない鉄男。一方、犯人に対しては妥協しないクールさが「ウリ」の風間も、徹夜で犯人の取り調べをすると言い張る星川に「犯人にだって眠る権利はあるんだ」と呆れ気味。とんでもないヤツが来たものだ、と鉄男と頭を寄せ合い苦笑いする風間刑事ってばすっごく可愛いし(笑)。それでもやっぱり犯人を逮捕する時の風間は超〜カッコイイ♪手錠をかける寸前、犯人にチラッと送る目線が、ほんの一瞬なのにその”間”が入るだけでカッコ良さがグッと引き立つ。まさに「宮内洋の本領発揮」と言える瞬間で、こういう芝居がもっと観たい と思わされるカットだった。


第34話「刑事の青春」 (放送日:1975/6/30)

 警察学校時代に星川が可愛がってもらった麻薬捜査官が殺害された。彼が残した手がかりは犯人のものと思われる特殊なボタン。トナカイの角で作られたそのボタンを手に聞き込みを続ける鉄男だったが、星川は地道な捜査活動を嫌がり容疑者と思しき暴力団昴組の中井を追う。だが昴組のチンピラに叩きのめされ気絶した星川は、自分を介抱してくれたゆう子という女に一目惚れし彼女の死んだ弟の代わりを買って出てゆう子と付き合い始める。
 
 だが、実はゆう子は中井の愛人で中井が持っている麻薬を独り占しようと星川に中井を逮捕させるために接近していたのだった。そうとは知らない星川はゆう子の微笑に気を許し捜査の手の内を明かしてしまう。ゆう子の策略にハマった星川は中井のマンションへ踏み込み、鉄男の応援を得てようやく中井を取り押さえるが、そこへ風間と島さん、ゆう子が現れる。風間からゆう子の正体を知らされ淡い恋心を打ち砕かれた星川は青春の悲しみを乗り越えて行くのだった。
 
 「星川編」と言えるエピソード。ほとんど鉄男と星川のからみでストーリーが進んで行く。島さん&風間の出番は最初と最後だけ(^^;一体、風間は星川の気持ちに気付いていたのだろうか?ゆう子と星川が付き合ってるなんて事、調べている時間的余裕はなかったと思うのだが、星川を見る風間の目にはかすかに哀れみの表情が浮かんでいる。が、そこはクールな風間刑事の事、極めて事務的にゆう子の本性を明かすと去ってしまう。相変わらず冷たいヤツ(苦笑)。ま、皆に迷惑かけ通しな鉄砲玉の後輩にかける情けは持っちゃいねぇと言う処か(^^;


第35話「七夕だ デートをしよう!」 (放送日:1975/7/7)

 城南署が泥酔のおじいさんを保護した。かいがいしくおじいさんの身の回りの世話をするたえ子婦警の優しさに、今までただの同僚としてしか見ていなかった鉄男と風間は改めて彼女を見直す。たえ子への思いを風間に打ち明けた鉄男は逆に励まされ、その夜彼女をデートに誘う事に成功。二人が仲むつまじく食事をしているその頃、風間は麻薬組織のアジトへと向っていた。運び屋を逮捕された組織がその報復として鉄男を呼び出し、風間は鉄男の身代わりに単身アジトへ乗り込んだのだ。それはたえ子への思いを胸の奥に押し殺し後輩の幸せを願う男の心意気だった。

だが敵地に乗り込んだ風間はあえなく人質にされ、風間が身代わりになったと知った鉄男たちはアジトのある大沢岬へと向う。何とかして風間を救出しようとする鉄男とたえ子、一方、徹底的に叩きのめされ意識朦朧となりながら風間もまた身体を張って鉄男をかばおうとする。
 
 たえ子婦警を挟み男同士の熱い友情を描いた作品。って言うよりも、風間イイカッコし過ぎ〜っ!何でも直球勝負の鉄男は捜査だけでなく恋愛にもストレートだが、いつもクールな風間は自分の思いはひた隠し鉄男にたえ子を譲ろうとする。確かに、同僚とか身近にいる異性ってのは普段は何でもないのに一度良く見えると思いが一気に加速する傾向にあるから、それまで何とも感じていなかったたえ子が突然クローズアップされたのは分からなくもないし、鉄男は以前にもセーターをプレゼントしたりしてたからたえ子に思いを寄せるのは仕方ないけど、風間、何でアンタまで一緒に釣られちゃうのよ〜っ!(^^;
 
 脚本は第3話と第15話で鉄男と風間の男の友情を描いて来た阿井文瓶。このエピソードでも鉄男と風間それぞれに見せ場を持たせた構成はなかなか上手い。今回の見所は、風間刑事のキャラではなかなかお目にかかれない、たえ子に向けた「うなずき笑顔」と、ボコボコにされ両手の自由を奪われた風間が、鉄男に向って行くモーターボートのエンジンを止めようとキーを口にくわえるシーンが絶品♪派手なアクションがあるわけじゃないのにもうメチャメチャカッコ良すぎ。はぁ〜、ごちそうさまでした(*^^*)
第26話「青春からのプレゼント」 (放送日:1975/5/5)

 連続ビル荒らしの3人組(リーダーが黒部進@ハヤタ隊員、その弟分がロン毛の伊東平山@東竜・・・すげー濃い(^^;)を追っていた城南署はそのうちの1人が「すっ飛びのゲン」と呼ばれるチンピラである事を突き止め尾行していた。だが偶然通りかかった林たえ子婦警が何も知らずに鉄男に話しかけてしまい尾行に気付いたゲンは逃走する。時村たちにミスを責められ「女の子なんだから」と言う鉄男に反発したたえ子は、自分の手で犯人を挙げてみせると城南署を飛び出し単独捜査を始める。
 
 刑事ドラマと言うのは制作された時の世相を映す鏡のようなものではないだろうか。それ以前にも女性が活躍するドラマはあったがそれは作品の中だけで、現実に女性が社会の中で自立を始めたのは丁度この頃だと思う。反発し肩肘張って捜査に挑むたえ子は、だが行く先々で女性であるが故の壁に突き当たる。まさに昭和50年代と言うのは「そういう時代」だったのだろう。今は「女だから」なんてうっかり口が滑ろうものなら「セクハラ発言!」と厳しく非難される。すっかり時代は変わった(笑)。
 
 「すっ飛びのゲン」が一味だと突き止めるまでに1ヶ月半を要したのだとたえ子に説明する風間はうんざり〜って表情(^^;ミスを責めると言うよりも「何で女っていつもこうなんだ」って呆れたお顔で。でも鉄男がドジった時にもこういう顔するから、恐らくは「自分の考え方と違う行動を取ったドジな後輩」に対してのリアクションなんだろうけどそれがまた実に綺麗な表情で(笑)。尾行している時に相手に気づかれないように横向きに立ち止まり煙草をくわえる風間の仕草はやっぱりカッコイイ(*^^*)そう言えば最後の場面で大福もち食べてたけど大丈夫だったのかなぁ?その後すぐまるで口直しみたいに煙草くわえてたし(何か味覚がおかしくなりそう(^^;)それにしても、風間ってもしかしてヘビースモカーの設定?煙草くわえてるシーン、かなり多いんだけど(苦笑)。


第27話「日本の若い刑事」 (放送日:1975/5/12)

 母を失い、幼い頃に生き別れた父を訪ねてハワイから日本へやって来た日系三世の緑。偶然知り合った鉄男は陽気なハワイ娘に振り回されながらも彼女に付き添い父親を訪ねた。だが、今は結婚して幸せな家庭生活を営む父は婿養子に入った自分の立場を分かってくれと言い、緑が自分の娘である事を隠そうとする。ショックを受け飛び出した緑は自暴自棄になり、妹を誘拐して父親を困らせようとする。
 
 エピソード冒頭、鉄男が緑と知り合うキッカケとなった犯人逮捕の場面で、鉄男は犯人が持っていたナイフで左手を負傷する。そのままドラマの終わりまで左手に包帯を巻いたままなのだが、これがどうも「本物のケガ」ではないかと思える。ドラマ内のケガならアクションの時など「ついうっかり」使ってしまうものだが(^^;最後の最後までしっかり庇っているのが逆に不自然で、もしかしたら桜木健ちゃんは本当にケガをしてて、それでも撮影は休めないから「捜査でケガをした」設定に変えたのではないだろうか、と勘ぐってしまった。撮影スケジュールが詰まってると、こう言う事ってよくありがちだし(笑)。
 
 え?風間刑事?今回は本当に、どうにもフォローのしようがない程出番なし(苦笑)。台詞がないわけじゃないんだけど、いや、ないのに等しいかな、あれは。どうも目立たないと言うかイイトコなしと言うか・・・(^^;やっぱこの人は、台詞よりも動きがなけりゃ駄目なんだなぁ〜(苦笑)。


第28話「ふたりの真実」 (放送日:1975/5/19)

 麻薬密売ルートを追っていた城南署は鉄男が掴んだ情報をもとに取引現場に踏み込んむ。だがそこで取引が行われた形跡はなかった。鉄男の相次ぐ失態に責任を問われた時村は上層部から進退を迫られる。自分のせいでそんな事になっているとは全く知らずいつもの調子でお茶らける鉄男に、ついに風間がブチキレる!風間の叱責に責任を痛感した鉄男は捜査に奔走する。
 
 このエピソードの風間刑事は久し振りに見所満載!って言うよりも「出演シーンは全部目が離せない」状態(*^^*)時村さんを心配そうに見つめる表情、周囲の深刻な空気が読めずひとりはしゃぐ鉄男に何か言いた気に顔を上げてはまた伏せる目、状況に気づかずマイペースな鉄男をゆっくりと振り返って送る鋭い目線、そしてたまりかねてついに鉄男を殴る風間。40秒近くあるロングカットだが、その仕草ひとつひとつがとにかくカッコイイのひと言に尽きる。台詞はないがそれが余計に風間の感情を表していて場面がしまっている。麻薬取引の時間と場所を突き止めた鉄男からの電話を受け時村や島さんを振り返るが、もう誰も鉄男の言葉では動かないと気づき答えに詰まる。「応援頼みます!」と電話口で絶叫する鉄男の言葉を信じて良いのかどうか苦悩する風間。この時のちょっとうるうるした目がとにかくもー最高♪宮内洋ってこーゆーお芝居もするんだ、とかなり感激(笑)。
 
 自分はもう誰にも信用してもらえないと知り一人取引現場に向かう鉄男。信用を取り戻すには犯人を逮捕するしかない。壮絶な決心で現場に向かう鉄男の車を追い抜く風間。それに気づき顔を紅潮させる鉄男に、まるで「俺が来たから大丈夫」とでも言うかのように合図を送る風間にはもうさっきまでの「迷い」は微塵もない。ドジで失敗続きでいつも手を焼かされている相棒だが、それでも風間は心の底で鉄男を信頼しているのだろう。それとも総監賞刑事の勘が「手柄」を教えてくれたのだろうか(笑)。
 
 鉄男と風間の奮闘で麻薬密売ルートは一網打尽にされ時村さんの責任も問われる事なく、二人揃って総監賞が決まって大団円。ただし、鉄男は犯人逮捕の時に左手負傷のオマケ付き(^^;やっぱり健ちゃん、左手のケガはマジだったのね。


第29話「行くぞ!警察犬」 (放送日:1975/5/26)

 豪邸ばかりを狙った連続強盗事件が発生した。屋敷の飼い犬を銃殺してから部屋を物色する荒っぽい手口で、ある夜、目撃者の少年が殺されたのをキッカケに城南署に警察犬が配置される。警視総監賞8回、ドイツ生まれのシェパード犬「ビル」と訓練士の須永は鉄男に協力し犯人の足跡から逃走経路を割り出そうとするが思うような結果が出せずにいた。諦め切れない須永は鉄男の忠告を無視しビルと共に単独捜査を始めるが、それに気づいた犯人に殺害される。怒りに燃える鉄男とビルは須永の弔い合戦を始める。
 
  強盗犯が現場に残した軍手を元に鉄男とビルは犯人を追跡するが、それは捜査のかく乱を目論んだ犯人の罠だった。ビルを追って走る鉄男と風間が辿り着いたのは須永の墓石。軍手は須永の遺品だった。それに気づいた風間は「警察犬を使った捜査も限界のようだな」と鉄男に言い残し立ち去る。けどちょっと待った、風間。アンタ、諦め良すぎっ!現場には他に犯人の遺留品はなかったんかい?このエピソードの風間は出番は少ないわ、最初っから最後までニガ虫潰したような表情してるわで全く精彩が感じられない。もしかして「ゴレンジャー」のオープニングの撮影で捻挫したのはこの頃だったのだろうか(^^;
 
 執念の追跡で犯人を追い詰めた鉄男とビル。怒りに任せて犯人と取っ組み合う鉄男を駈け付けた風間が無理矢理ひっぺがす。汗と泥でドロドロになった鉄男の顔をハンカチで拭いてやる風間。口ではナンだカンだと言っていても風間も鉄男の気持ちが分かっているんだなぁ〜と感じさせる凄く良いシーンだったのだが・・・。相変わらずニガ虫潰したような顔してるし(苦笑)。何で、もうちょっと良い表情が出来なかったのかな〜?といささか残念。


第30話「警察犬は知っていた」 (放送日:1975/6/2)

 埠頭での密輸拳銃の取り引き現場に張り込んでいた鉄男たち。だが気づいた犯人は用意していたモーターボートで逃走する。それを偶然目撃した若いカップルが居たが、捜査に協力的な青年シンジとは反対にキミ子は協力を拒否して逃げるように現場を立ち去る。クリーニング店で働く彼女はたった一人の肉親である父親が刑務所に服役中でそのため警察嫌いになったらしい。鉄男はキミ子の心を開かせようとあの手この手で接近する。
 
 とにかく「波止場」ってイメージをまんま表現したような映像が笑える。何しろデートしてる彼氏はトランペット吹いてるし、張り込みしてる島さんはマドロスの格好で眉をひそめて妙にシブい顔してるし。何も波止場だからってマドロスじゃなくても・・・と初っ端からツッコミ入れまくってしまった(^^;一方、物陰から様子を伺っている風間(普通のスーツ姿。何でマドロスじゃないんだ(爆))に「情報は確かなんでしょうね」と、いつもイジメられているお返しとばかりにツッコむ鉄男。自分はガセネタばっか掴まされてるくせに(笑)。だが風間は「本庁の密輸拳銃の担当者が半年がかりで掴んだ情報だ」と動じない。まるで「お前さんとはやり方が違うんだよ」と言わんばかり。さすがは総監賞男、本庁にも太いパイプをお持ちのようで(笑)。
 
 事件が解決し、恋人を失ったショックから立ち直って明るさを取り戻したキミ子が城南署を訪れた。鉄男は自分の着ている上着を脱ぎキミ子にクリーニングを依頼しようとする。それを見た時村は「上司の権限」で島さんや風間の上着を無理矢理脱がせるのだが、その理由が島さんには「大分汚れてるよ。襟ンとこ、そばのシミじゃないの」これは何となく納得出来る。でも風間には「ひどいフケだねー」(爆)。オイオイ、風間のイメージ台無しじゃないか(^^;おまけに上着とワイシャツ脱いだ男性陣、全員揃って色気のない白いランニング姿。お年頃のたえ子婦警の目の前でこれは完全にセクハラだな(苦笑)。

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