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日本一のHERO俳優 【宮内洋】 出演作品エピソードガイド&各種レポート

刑事ドラマ観察日記

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レギュラー出演作品から特に刑事ドラマでの活躍をフィーチャー。
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第253話「女体に捧げる犯罪」 (放送日:1973/2/3)

 国際産業スパイがひき逃げされた。スパイを追っていた小田切はスパイが死の直前にかつての同窓生で財閥の娘エミと接触していた事を知る。父親の死と共に没落した財閥令嬢は華やかな時代を忘れられず虚栄心を満足させるために外国人専門のコールガールに身をやつしてはいたが、その艶やかな姿はかつての同窓生を惑わし、そんな彼女を影で操るのも学生時代の取り巻き連中だった。
 
 小田切さんメインエピソード。ストーリーを引っ張る美味しいシーンは当然小田切さんが全部持って行っちゃうのだが(^^;シリアスエピソードだけに壇もそのおこぼれに預かりなかなかカッコイイ表情をたっぷり見せてくれる。スパイが殺されたとの電話を受けた時は一瞬目を見開き呆然としてから小田切を振り返った凛々しい表情、小田切の指示でエミの待つホテルの部屋へ客として行き、少し目を細めて辛そうにエミを見下ろす表情など、もうどこを取っても全部カッコイイ(*^_^*) 特に秀逸なのが、スパイの黒幕の外人に乗っ取られ気を失った小田切の車に背後からそっと近寄る壇。でも壇の姿はしっかりバックミラーに映っていて黒幕が車の窓から拳銃を向けたその瞬間にハッ!と大きく目を見開く、その表情は完全にヒーローモード。意識を回復した小田切さんと黒幕が車内でもみあい、その黒幕を外へ引っ張り出して殴りかかる壇はなかなか頼もしかった。ずっと小田切さんの「手のかかる部下」だった壇も番組終盤に来てやっと一人前になりつつあるようだ。そりゃそうだよね、何たってヒーローのたまごなんだから(笑)。


第255話「悪党三匹銀嶺を行く」 (放送日:1973/2/17)

 銀行強盗で捕まった死刑囚二人が脱獄した。行き先は事件の後に国際警察へ密告したかつての仲間がいる信州。同じ頃、信州のゲレンデで美人姉妹と知り合った風間は同行していた啓子さんや壇を置いて美人姉妹と楽しんでいる。だが実は姉の夫は脱獄した銀行強盗の一味で、裏切った仲間に狙われていた。
 
 高久進の脚本にしては珍しくストーリーが平板で「良い人に見えたが実は黒幕」的な引っかけもなく実にあっさりとした仕上がり。監督も竹本弘一であるから、本来なら派手なアクションシーンが期待出来るはずなのだが、千葉ちゃんの華やかなスキーテクニックばかりが印象に残る。さすがにあれだけの豪雪ではアクションもままならないのだろうか。
 
 そのせいか一応最初から最後まで登場する(ただし啓子さんとセットではあるが(^^;)壇も、特に目立った言動がなく影が薄い。唯一、階下の物音に気配を感じて夜中に目覚め、横で寝ている風間を起こすシーンは良かった。だが風間に「雪女でも出たんだろう」と一蹴され、それで納得してまた寝ちゃう壇って・・・(^^;ち、ちょっとぉーなんでそれで寝ちゃうのよ〜っ!あんたねー、もっと自分の「刑事の勘」を信じなさいよね〜っ!そんな事だからいつまで経っても一人前になれないのよ(泣)。
 
 とは言え、実は第255話が放送されたこの日は何と「仮面ライダーV3」第1話が放送された日であった!!それも「V3」は夜7時30分から「キイハンター」は9時から同じTBS系列で。偶然なのだろうが、何か運命的なモノを感じてしまうのは私だけか。


第256話「喜劇 ギャングの教科書」 (放送日:1973/2/24)

 暗黒街に君臨するメフィアの女ボスがひとり息子の嫁候補にと考えたのは日本のヤクザ権田組組長の娘ルミ。知らせを受けた組長は娘をメフィアへ嫁がせるため着流しツボ振り長ドスの古典ヤクザからブラックスーツに麻薬と拳銃のアメリカンナイズされた「ファミリー」へと脱皮を計画、マフィアの実録映画を手本に娘の嫁入り持参金100万ドルを工面するべく悪行を重ねる。
 
 メフィアから権田組視察に来日した調査員を装い潜入した啓子さん。まんまと組長を信用させるとメフィアの女ボスを呼び出し、今度はルミに成り済ましメフィアの全貌を暴こうと奮闘する。メフィアの調査員とルミの身代わり、一人二役を早変わりでこなす啓子さん。どっちかって言うとコミカルな早変わりはユミちゃんのお得意分野って気がするのだが(^^;アメリカンギャングと国産ヤクザって濃い組み合わせにはやっぱり啓子さんじゃなきゃ太刀打ち出来なかったのかも(笑)。
 
 一方、風間も権田ファミリーの下っ端構成員として潜入、本物のメフィア調査員の身柄を確保すると小田切に引き渡すのだが・・・その調査員が風間好みの金髪美女だったものだから睡眠薬入りタイヤキを食べさせ眠らせると言う何ともソフトな対応(苦笑)。おまけにタイヤキを口にくわえてソファーで眠っている金髪美女にフラフラと近寄った壇、何を考えたかそのタイヤキにパクッ!とかぶり付く。ちょっとそれって間接キッスってやつじゃないの〜!?とツッコミそうになったら「それには睡眠薬が入ってるんだ!」と風間の声。で、案の定、壇はそのままグロッキー。も、何も言わない。アンタはそのままずっと寝てなさい(^^;


第262話「また逢う日まで キイハンター」 (放送日:1973/4/7)

 殺人罪でキイハンター全員が起訴された。黒い覆面の検事がキイハンターの活動(?)を記録したフィルムを流し(いつ撮ったんだ(^^;)「多くの我々の仲間が彼らに殺された!残酷無残、極悪非道なキイハンター全員に死刑を!」と裁判長に詰め寄る(スゴイ言われようだ(苦笑))。それに対し「守るものは自由、願うものは平和!」と自分たちの潔白を証明しようとするキイハンター。両者の言い分は噛み合わないまま、キイハンターの活躍フィルムが次々に流される。
 
 ま、ぶっちゃけた話、最終回ダイジェスト版なわけ(笑)。基本的には「殺人を犯した証拠のシーン」つまりアクションシーンがメインの構成だからどうしても風間比率が高いんだけど、時々壇や小田切さんがチラチラ登場(笑)。啓子さんにバカにされた検事が覆面を取ると、その正体はキイハンターやられ率ナンバーワン(数えたわけじゃないが)の南原宏治。確かコイツはマフィアがらみのエピソードで何度も何度も殺されてるはずなんだけど「中小企業の我々の自由を邪魔し仲間を殺し」とのたまってる所を見ると、マフィアって実は中小企業で南原はその親玉だったのか?えーっと、それって「仮面ライダー共通の敵が納谷悟郎だった」ってのと同じ事と考えていいんだろうか(爆)。
 
 覆面裁判長の計らいで南原宏治が逮捕されキイハンターの無実が証明された。裁判長が覆面を取るとその正体は国際警察特別室の村岡室長。同じく裁判官は小田切と壇だった。村岡室長は国際警察の組織替えに伴うキイハンターの解散を通達する。「平和で自由な市民として幸せに暮らして欲しい」って言うんだけど、こんな運動神経が服着て歩いてるような連中が平和に暮らせるはずがなく、その後風間は忍者の親玉になり、島は若者5人を率いて戦隊の長官となり・・・って、違うってば(爆)。
 
 かくしてキイハンターの6人は都会の雑踏へと消えて行く。フレームに最後に一人残るボスの、次の組織作りを画策しているようなちょっと意味深な表情が印象的なクライマックス。裁判所では微笑んでいたけど(解散は上層部の決定だから仕方ないしね)、あれだけ風間になついていた壇は今頃寂しがってんじゃないかな(笑)。
第228話「女忍者対ギャング変身大作戦!」 (放送日:1972/8/12)

 軍事クーデターで没落したサルダン王国大使館から王家秘宝の金色の鷲が盗まれた。盗み出したのは風魔一族の血を引く忍者鬼丸。だが王家を護衛していた才賀党忍者やもりに奪い返される。鬼丸はやもりを討つも金色の鷲の行方は依然として不明。一方、王家最後の後継者アンナ王女がお忍びで来日している事を知った風間は護衛に向かうが王女の身辺には3人のくノ一が目を光らせていた。
 
 スポーツクラブなんてオシャレな所じゃなくまるで学校の体育館みたいな汗臭いスポーツジムで汗を流す風間と啓子さん。そこへまたしても捜査指令を出しにやって来て二人の仲を邪魔する壇。最近このパターンが多いなぁ。あんた、そのうちホントに馬に蹴られるぞ(苦笑)。
 
 アンナ王女を護衛している3人はやもりの血を引くくノ一。だが最年少の茜は忍術を使いこなせず仲間のお荷物になっていた。風間と共に鬼丸と一戦を交えた茜は「自分を特訓して欲しい」と風間に申し出る。確かに風間の運動神経が改造人間並みにすごい事は知っていたが、まさか現役くノ一より跳躍力があるとは・・・(爆)。茜役には現在も変らぬプロポーションを誇る木の実ナナが網タイツ半ケツ状態のコスチュームで肢体を惜しげもなく見せつけてくれる。
 
 そして敵の忍者鬼丸はまだ「くいしんぼう万歳」に出演する前だけど中年のトバ口でほっぺたの肉付きがかなり良くなった宍戸錠が全身黒タイツ姿で熱演。ま、別に良いのよ、全身黒タイツだって。でもね、少なくとも忍者の親玉なんだからその上に白いまわしを締めると言うひじょーに情けない姿をさらすのだけはマジで止めて欲しかった(爆)。
 
 今回のエピソードはとにかく息つく暇がない程アクションシーンの連続で風間ファンが泣いて喜ぶ展開。それも敵はただ者じゃない、何と文明の発達したこの現代(つっても本放送当時は昭和40年代だけどね(^^;)において忍者の末裔が相手と来れば展開は読めたも同然(高久脚本の竹本演出と言えば必ずスパイがいるアクション編と相場が決まってる(笑))。黒のシャツとパンツ、頭には黒いターバンを巻き忍者以上のアクションで立ち回る風間と迷彩色のコスチュームで頑張るJAC忍者軍団は、も、ほとんど「影の軍団」(爆)。


第238話「それ行け!ギャングとスパイの大追跡」 (放送日:1972/10/21)

 某国スパイのジョージと恋人が組織から脱出した。だが追っ手から逃げ延びたのも束の間、アジア銀行の金庫から1億2千万円を強奪し逃走途中の強盗団に恋人と車を奪われてしまう。足を失ったジョージは偶然通りかかった啓子さんの車をカージャックし恋人とギャングの乗った車を追うが、その車をジョージが乗っていると思い込んだ組織の追っ手もまた追跡していた。
 
 某国のスパイ組織が3億円相当のマイクロフィルムを取り引きするとの情報を得た壇は風間と啓子さんを山のリゾートホテルに呼び出す。だが肝心のマイクロフィルムが行方不明となり取り引きは中止、壇はさっさと現場を引き上げる。その素早い事!いつもいつもお二人のジャマをしてるんだもの。たまにはそうしてあげなきゃね(笑)。ま、どっちかって言うと中10話分約2ヶ月半も出演してなかったから、とりあえず顔見せしておこうって感じの出方だったケド(爆)。
 
 ジャマ者がいなくなった風間と啓子さんはそのままドライブ・・・のはずが、啓子さんは偶然見かけたスパイ組織の人間を追って行き、トイレに入ってる隙に置いてきぼりを食らった風間は美女のナンパに成功、しっかりリゾ・ラバを満喫する。それでいてクライマックス、啓子さんのピンチにはしっかり現れて(リゾ・ラバ美女を捨てて!)美味しい所を持って行くんだからホントにお得なお方・・・((^^; カップルのジャマばっかりしてないで少しは見習いなさいよね、壇クン!(苦笑)


第239話「地獄の殺人!大捜査網」 (放送日:1972/10/28)

 ギャングが取り引きした麻薬を横取りした二人組の男。途中で撃たれた相棒を捨てた男は山の上の廃虚に麻薬を隠すがそこには聾唖の娘が病に苦しみながら父親の帰りを待っていた。彼女が捨てた相棒の娘とは知らず看病する男。いつしか二人の間に淡い感情が芽生える。だが国際警察と麻薬を横取りされたギャング一味が男を追っていた。
 
 男を追って廃虚に辿り着いたのは国際警察特別室コンビの小田切と壇。いつでもどこでもどんな時でも(笑)ダンディにスーツを着こなす小田切さんに対し黒のジャンバーにホワイトジーンズの壇はしっかりアクショングローブ持参で意欲満々((^^;拳銃をぶっ放して来る男に拳銃と走り込みで応戦する小田切さんと、体が資本とばかり男と殴り合いもみ合って、崖から滑り落ちた挙げ句に麻薬の詰まったアタッシュケースで頭ぶん殴られ気絶する壇って・・・どっちがよりカッコ良いキャラクターかは視聴者の好みでしょうか(爆)
 
 男と手錠でつながれた壇(手錠の鍵を小田切さんが持ってるって事は・・・危険かも(爆))の手首が赤くすりむけているのが痛々しい。小道具とは言え手錠でつながれたままのアクションは相当ハードだったのだろう。クライマックスでも滑走路をセスナ機で引きずられるシーンがありジーンズの両膝が摩擦で焦げて穴が開いてしまっている。まさに「体当たり」の演技なのに、エピソード自体は娘の手話が全然分からなかったり(小田切さんは手話が分かるらしい)ギャングに簡単に捕まってしまい小田切さんを誘き出すための人質にされたりとイイトコなし。その挙げ句、不甲斐ない部下を救うためギャングに撃たれた小田切さんに「大丈夫ですか?」と聞く壇。「あんたのせいでしょーが!」と思わずツッコミ入れてしまったわ(爆)。


第240話「危機一発!死の接吻作戦」 (放送日:1972/11/4)

 麻薬の売人として取り引き現場に潜入した風間。だがそこで麻薬組織ボスの情婦に「助けて欲しい」と懇願される。彼女は麻薬組織から取り引き先のブローカーへ人質として差し出され、組織が取り引き相手を裏切ると同時にそこから命懸けで脱出するという事を繰り返して来た女だった。今度の取り引きで組織が裏切ると悟った彼女は早くも逃亡の手段を考えていたのだ。そのパートナーとして白羽の矢が立ったのが風間だった。
 
 彼女を上手く利用して麻薬組織を一網打尽にしようとしたのか、単純に女の色気にほだされたのか分からないが(脚本としては前者なんだろうが、どうも風間のキャラクター性を考えると後者なんだよねぇ〜(^^;)結局風間は女を連れて組織から逃亡するハメに。だが麻薬漬けにされていた女は行方をくらまし、彼女を追っていた風間は敵の罠に堕ち殺人事件に巻き込まれる。
 
 今回のエピソードは「犯罪捜査」が目的ではなく大人のラブストーリーだ。「『キイハンター』でラブストーリー?似合わねえ〜!」などと思うなかれ。本音と建前、コロコロと豹変する女心を加賀まりこが実に上手く演じ分ける。利用しようとして女に接近する風間が逆に振り回されているようでちょっと情けない。今回の潜入を指令したのは小田切さんで、風間を裏からサポートするために壇と啓子さんが登場するが、この3人何故か常にワンセットで行動(爆)。おまけにクライマックスの立ち回りまで何もしない。いや、出来なかったんだな、きっと。本来ストーリーに絡む必要性も全くないし(苦笑)。とにかく千葉ちゃんファンぶっ飛びの濃厚なキスシーンだけが妙に印象深いエピソードでありました(綺麗だったけどね(^^;)。


第242話「ジャンボ旅客機 爆破事件」 (放送日:1972/11/18)

 某国大使館の書記官朝倉の妻が飛行機事故で死んだ。彼女はロンドンでテストパイロットをしていた兄の危篤を知り現地へ向かう途中の事故だった。妻と義理の兄を一度に失い憔悴した朝倉を心配した大使からの依頼で、身辺警護のため朝倉邸にメイドとして潜入したユミちゃんの前に「妻」と名乗る女と「兄」と名乗る男が現れる。
 
 実は「妻」「兄」「海上を漂流していた妻を救助した船員」と名乗る謎の3人組は、朝倉の妻がテストパイロットをしていた兄の生命保険の受け取り人だった事、その妻が事故死した後は朝倉が唯一の相続人になる事を知り、朝倉を心理作戦で追い詰め自白を引き出し飛行機事故の真相を暴くために潜入した捜査官だった。だがそれが明らかになるのはラスト5分前。それまでは徹底的に「朝倉が受け取った3億円の保険金を狙う悪者」として描かれているので、当然ユミちゃんや影でサポートしている島ちゃん、潜入指令を出した小田切さんや壇も彼らに翻弄される。
 
 今回壇はキイハンタールームで小田切さんと共に待機。一応クライマックスでは出動したものの、妻殺しのために飛行機を爆破した事が暴かれ自暴自棄で逃走した朝倉と人質にされたユミちゃんをセスナ機で上空から追うって言う楽な役回り。セスナだって自分が操縦するわけじゃないしね(笑)。で、その時上司の小田切さんは島ちゃんと共に犯人と追いかけっこ。どうも国際警察と言う所は下っ端が楽出来る組織のようだ(爆)。
第217話「100万ドル奪回大捜査網」 (放送日:1972/5/27)

 難民救済資金としてカトレア大使館に100万ドルが集められた事を知ったギャングたちが強盗に押し入る。手引きをしたのは大使館に勤めるタイピストの女。愛人関係にあった同じ大使館員に捨てられた腹いせにギャングと共に大使館員の自宅に篭城、妻と足の不自由な妹を人質に大使館員に100万ドルを運ばせようとする。
 
 事件解決に乗り出した小田切は様子のおかしい大使館員を自宅に訪ねるがギャングに脅された夫妻に追い返される。帰り際ガレージに停めたギャングたちの車に気付くがあえなく捕まり監禁されるはめに・・・。
 
 ギャングたちが小田切を痛めつけている間に100万ドルが消えた。大使館員は妻と妹を守って殺され、二人を人質にしたギャングたちは国際警察に対し身代金として消えた100万ドルを要求。小田切から出動要請を受けた風間と啓子さんは、身代金受け渡し場所として指定された山奥にある廃屋で人質救出作戦を決行する。
 
 小田切さんメインエピソード。もちろん一の部下ですから壇くんも顔出しはしてるけど、逃亡したギャングを包囲するための検問に立ってるだけ。これじゃ何のためにいるんだか・・・(^^;いくら「お義理」でもこの扱いはあんまりだ。せめて、クライマックスの一家救出に参加させてあげて欲しかったなぁ〜。


第221話「旅券001は必殺の番号」 (放送日:1972/6/24)

 上院議員を暗殺し国際指名手配されていたジョーが国際警察に捕まった。暗殺組織はジョーが狙っていた平和活動家サリンジャーを暗殺するため組織を抜けた腕利きのスナイパー氷室を呼び戻し計画を決行する。ジョーを逮捕しその狙いがサリンジャーにあると知った小田切は、北欧でスパイ暗殺後国内に潜伏していた氷室をマーク、暗殺計画を阻止しようとする。
 
 作品冒頭、廃虚に潜伏していたジョーを身柄拘束するため小田切、壇と島ちゃんがジョーをガードする武装兵士たちと大立ち回りを繰り広げる。ここしばらくマトモな出番がなかった(^^;壇くん。やっと憂さを晴らしたかと思いきやその後の捜査には連れて行ってもらえず、氷室がサリンジャーを狙うと思われる狙撃ポイントを探す小田切さんのお尻にくっ付いて行く姿はちょっと情けない((^^;
 
 上司が単独捜査に走り回っているのに置いてきぼりの部下。暗殺組織に捕まった小田切が入れた連絡はキイハンタールームの黒木宛て。クライマックスで組織の武装兵士に囲まれ大ピンチに陥った小田切を助けに来たのも黒木。国際警察とキイハンターの組織関係も去る事ながら、置いてきぼりを食らった部下はオフィスでじっと上司の帰りを待っていたのかと思うと情けないやらいじらしいやら(爆)。壇、君もさぞかし地雷原やマシンガンの嵐を走破したかっただろうなぁ・・・。


第223話「幽霊たちの海底納涼大会」 (放送日:1972/7/8)

 ギャングの一人娘が誘拐された。ギャングの尻尾を掴むため盗聴器を仕掛けていた壇と島は偶然にも身代金要求の電話を傍受する。誘拐犯のカップルは娘を人質に初島バケーションランドへ逃げ込むが娘は急死。死体の始末に困ったカップルは初島の海へ娘を投げ込むが、同じ頃財産を目当てに妻を毒殺した男もその死体を海へ沈めていた。二つの死体、二組の殺人者、二人の幽霊が入り乱れ、誘拐犯人を探るために単身潜入していたユミちゃんを翻弄する。
 
 ユミちゃん主役エピソード。でもユミちゃんだけじゃ頼りないからやっぱり登場の島ちゃんと壇クン。夏場になるとこの若手トリオが活躍しますねぇ(^^)
 
 久々にカジュアルないでたちの壇クンはキイハンタールームでは白いショート丈のジャケットに黒いTシャツ、ホワイトジーンズと言う爽やか青年風。気合が入った衣裳(このタイプの衣裳はアクションシーンで着る事が多い)のわりにはユミちゃんに先を越されてまたまた留守番。キミ最近多いね、留守番(爆)。

 初島バケーションランドで身代金の取引があると知った島ちゃんと壇はユミちゃんを応援にモーターボートで初島へ向かう。この時のボートの中での二人はとにかく楽しそう。これから犯人逮捕に行くって言うのにまるでバカンスに行くようなお気楽さ。こいつらには戦い(犯人逮捕って戦いの一種だと思うんだけど・・・(^^;)の前の緊張感と言うモンがないのか!?まあ、誘拐犯人たちとの軽い立ち回りも見せてくれたし、クライマックスでのモーターボートアクションもなかなかキマッてたから良しとしましょうか(笑)。


第224話「デスマスクを愛した私」 (放送日:1972/7/15)

 麻薬密輸ルートを追って来日した国際警察の女捜査官さくらんぼのチェリーが壇の目の前で暗殺された。その直前、チェリーが潜入していたクラブのフロアーダンサーが走り去るのを目撃した壇はダンサーを追うが、あと一息の所で治外法権であるモニカ共和国大使館に逃げ込まれてしまう。チェリー殺しの犯人を突き止めるため盗聴機を仕掛けた風間は大使夫人が「カルメンローズ」と言う名の夫にも秘密の裏の顔を持っている事を知る。
 
 冒頭、クラブに客のフリで張り込んでいた壇にクラブホステスとして潜入していたチェリーが声をかける。この場面、唇の端に煙草をくわえた壇が振り返るアップがグッと大人のムードを感じさせ、思わず「壇もちゃんと仕事してるのね」とひと安心。だがチェリーが殺され逃げるカルメンローズを追ってバイクをぶっ飛ばす壇はノーヘル。そりゃこの当時バイクのヘルメット規制は今程厳しくはなかったはずだけどノーヘルでバイク乗ってるって事は恐らく店の前に停めてあったのを勝手に乗ったと推測される訳で・・・いくら国際警察と言えど無謀だ(苦笑)。
 
 風間が盗聴機を仕掛けている間に外出した大使夫人をバイクで追跡する壇。今度はちゃんとヘルメット被ってるのだがブルーデニムの上下に赤いTシャツの私服はイメージが完全に風見志郎(爆)。おまけにこの尾行シーンが意味もなく長い。大使夫人の仲間に突き飛ばされ地下鉄の階段に転がり落ちる壇はしっかり「やられ」が入っているし。これって「ファンサービス」?
 
 ところが壇の活躍(って言えるのか?犯人に逃げられてばかりで ^^;)はこの前半まで。後半はカルメンローズが属する麻薬密輸組織の仲間割れと大使の出世欲が絡み合いキイハンター抜きで勝手に話が進んでしまう。風間もアクションシーンが少な目でちょっと物足りなさそう。だがさすがは千葉ちゃん。得意のアクションが少なくてもちゃんと自分を見せるコツを心得ていて、台詞もなくただ立っているだけのシーンにも、被っている帽子に手をやりちょっと直すと言う仕草を入れている。これは後の宮内洋のヒーローに頻繁に登場する動きで、まぎれもなく宮内の演技に受け継がれている。やっぱり風間は「先輩」ですね、壇クン!


第225話「大空のギャング 現金強奪作戦」 (放送日:1972/7/22)

 万年下級黒人兵トムが50万ドル入りのトランクを積んだセスナ機をハイジャックしトランクと共に北海道大雪山山中に消えた。現場へ急行した風間と壇はパラシュート降下した際に頭を強打し記憶喪失となったトムを発見するが、トムの上官ジョージの執拗な追跡が風間達を追いつめる。
 
 今回の事件では久々の活躍を見せる壇はしょっぱなから風間と啓子さんのデート現場へ踏み込む。思いっきり邪魔された啓子さんは「フンッ、何よ」って表情だがそんな啓子さんにはお構いなしに風間を北海道へ同行させてしまう壇はかなり強引(もしかして、確信犯?(爆))。
 
 気合が入っていた割にはやっぱりどっか一本抜けてる壇。トムの恋人マヤを連れて下山する途中でジョージに狙われその隙にマヤには逃げられる。「マ、マヤさん・・・あれ?」ときょとんとした顔が風間そっくり(笑)。トボケた表情まで先輩譲りなのね(((^^;
 
 ジョージに手錠でつながれたまま追手を逃れているうちにいつしかお互いに友情を感じ始めていたトムと風間。機関車の車輪で手錠の鎖を切るために線路に寝そべった二人をジョージの機関銃が狙う。それを見つけた壇が危機一髪ジョージを叩きのめし線路へ降りると、機関車が通り過ぎて鎖の切れたトムと風間が抱き合っていた。その様子を見つめ大きく息を吐きホッとしている壇の顔はこれまでのエピソードでは見られなかった表情で実に綺麗。
 
 監督が竹本弘一だけあってアクションシーンも見所が多い。紺のジャケットとブルージーンズで立ち回る壇が画面から消えるとその向こうで白のジャケットとパンツ姿の風間が暴れているカメラアングルは後年ゴレンジャーなどの集団ヒーロー作品に良く使われた手法だし、記憶を失い錯乱状態のトムに突き飛ばされ壇が崖から落ちるシーンは急な傾斜の現場でかなり派手に滑り落ちていた。こういった場面ではやはりアクションシーンを撮り慣れしている上手さを感じさせる。
第210話「いんちきキイハンター探偵局」 (放送日:1972/4/8)

 太平洋の孤島に眠る海賊バイキングの財宝を盗み出した泥棒3人組。ひとりが仲間を裏切り財宝を持ち逃げするが国際警察に逮捕される。財宝の隠し場所を自白しないまま仮出所した男はかつて裏切った仲間の襲撃を受け殺される。宝のありかを記した地図は三分割されて泥棒、キイハンター、財宝を狙う黒人コーラスガール、キイハンターに憧れる私立探偵の少年の間をやりとりされる。
 
 仮出所する泥棒を追って横浜ドリームランドへ乗り込んだ壇と吹雪。その二人を追う謎の少年。彼こそキイハンターに憧れいつかそのメンバーに加わろうとチャンスを伺っている私立探偵・滝裕二だった。キイハンターを出し抜いて自分を認めさせようとする滝だったが逆に殺人容疑で壇に追い掛け回されるはめに。それでもなんだかんだで結局最後に隠されていた宝を見つけ出した滝は財宝発見と犯人逮捕に協力した功績でキイハンターの一員になる事を認められる。
 
 このエピソードからセミレギュラーとして参入する滝裕二。演ずるは19歳のまだあどけなさが残る沖雅也。滝も19歳の設定で・・・って、ちょっと待て。19歳の男の子がマンションの一室にオフィスを構え探偵屋さんを開業していたのもふに落ちないが、未成年者をキイハンターのメンバーに加えるってのはもっと理解し難いぞ。もともとキイハンターのメンバーは元諜報部員とかFBI捜査官とか謎の新聞記者とかで一癖も二癖もある歴戦の戦士ばかりだ。風間はどういう権限があって滝の加入を認めたんだ?ま、今まで一番下っ端で苦労していた壇に後輩が出来るって事だからいいけど、キイハンターの元締め、国際警察の村岡室長にちゃんと話が通っているんでしょうね。事は人事だから重要だぞ(笑)。


第211話「オー!右も左も爆弾でござんす」 (放送日:1972/4/15)

 同時多発爆弾テロで東京を破壊し独裁政権を樹立させようと企むテロリストとそれを阻止しようとする国際警察との攻防戦。風間主演だからハードボイルドな中にも笑いを含んだエピソードだが何しろテーマが「テロリスト集団の同時多発爆弾テロ」じゃ危なくて仕方ない。今じゃこのテの話は脚本すら書けないだろう。おおらかだった時代が懐かしい。
 
 各地に仕掛けられた爆弾の所在を突止めるため腕利きのテロリストとして組織に潜り込んだ風間。その後を追ってアジトの武器庫に侵入した壇はドジを踏んで捕まる。ま、いつもの事だけどね★自分を信用させるための常とう手段として壇を犠牲にするのがお決まりのパターンと化している風間にボコボコにされ地下牢に放り込まれた挙げ句、応援に来た啓子さんには「お荷物」とまで言われ面目丸潰れでいいとこなしの壇((^^;;

 そうは言ってもこのエピソード、実は見どころ満点のてんこ盛りサービス。ホワイトジーンズのジャケットとパンツの壇くんが敵(時には風間)に拳銃を向け斜に構えたその姿は実に凛々しいのに(ちょっとぷりぷりしてるけど(^^;)時折垣間見せる表情と乱れて額にかかった茶髪がとても色っぽくてグー(特に風間に拳銃を向けられたシーンのアップがメチャメチャ綺麗!)。おまけにテロリストのボスに疑われ天井から吊るされてしまう風間なんてまずめったに見られないシロモノだし、怪しげな日本語ですっかりガイジン気取りの啓子さんは「マイダーリン!」と風間に抱き付き、そんなアツアツの二人に国際警察の村岡さんが投げた台詞は「陽気のせいだろ」。このお方の冷静なツッコミもナイス(笑)。


第214話「SOS 殺し屋の女王陛下」 (放送日:1972/5/6)

 密輸した金塊を持ち込んだ女が空港で取り押さえられた。だが女は迎えに来ていたチンピラに口封じのために殺される。金塊の密輸ルートを摘発し組織を一網打尽にするため啓子さんが運び人として潜入する。
 
 「殺したはずの女は病院に収容されている」密輸組織に偽情報を流し運び人に化けた啓子さんを病院から拉致させる計画を立てたキイハンター。だが病院へ向かう吹雪と島ちゃんを謎の車が追う。二人は路地で待ち伏せるが、車から降り立ったのは壇。何で壇が二人を追うんだ、と思った途端「何ですか、事件と言うのは?」と緊張感が砕けるマヌケな質問(^^;; 一体キミたちの労使関係はどうなってるんだ〜!?これじゃ国際警察特別室が知らない間にキイハンターが単独捜査をしているようじゃないか(見方によっては壇がキイハンターを監視してるとも取れるし)。特別室とキイハンターの関係は崩壊しているとしか思えない。だから「組織改編に伴ってキイハンター解散」なんて言われるんだ・・・ってそれはもっと後のお話だけど(^^;
 
 主役はってるのは啓子さんだけどストーリーを引っ張るのが吹雪の場合アクション担当は壇と相場が決まって(?)いる「キイハンター」。このエピソードでも島ちゃんと共に立ち回り専門(キミは大野剣友会か!?)で頑張っている。今回の立ち回りでは茶髪を振り乱し背負い投げを何度も繰り出して珍しく柔道入っていたが、やっぱり壇はアクションシーンが一番カッコイイ。


第215話「真夜中のキッスは殺しの招待状」 (放送日:1972/5/13)

 麻薬アジアルートの拠点とされる野戦病院と密接な関係があるとされる国際病院。そこに医者として潜入していた国際警察の捜査官が自殺と見せかけ殺された。ちょうど一年前、野戦病院に従軍看護婦として潜入していた女性捜査官も消息不明になっている。二つの病院の間で大掛かりな麻薬組織の暗躍を感じた黒木は壇とユミ、島ちゃんの若手トリオに国際病院への潜入捜査を命じる。
 
 インターンに化けた壇と新米看護婦に扮したユミちゃんの二人が組織の情報を掴もうと四苦八苦しているのが何とも初々しい。戦地から傷病軍人が運び込まれて来ると知り処置室に潜り込もうとするが意地悪な婦長たちに阻まれ立ち往生。その中を傷病軍人に化けた島ちゃんが担架で運び込まれて行くがすぐに正体がばれて注射でノックアウト。棺桶に入れられて霊安室行き。さすが病院だけあって設備は整っている(当たり前だ(^^;)。島ちゃんを探して霊安室に忍び込んだ壇とユミちゃんも敵にあえなく見つかり棺桶行き(笑)。
 
 最後に事件を解決したのは麻薬ルートの取引先の大物ボス・李慶順に化けた黒木。組織に殺された妹の仇を取ろうと潜り込んでいた看護婦を抱き込み組織を一網打尽。殺されたと思っていた看護婦の妹も生きていてメデタシ、メデタシ・・・って、ちょっと待った!棺桶の中の若手トリオは?
 
 はい、ちゃんと生きていました。お薬が良く効いて棺桶の中でぐっすり眠ったそうです。それでも島ちゃんは「婦長をマークせよ」とのメモを残しユミちゃんも李慶順来日の情報を掴み、棺桶に入る前にそれなりの活躍(?)をしているのに・・・壇っ!あんたは一体何のために潜入したのよ〜!?棺桶で寝てただけじゃないか〜!!もう、情けないったら・・・(^^;
 
 まあ、インターンの白衣が良く似合っていたからよしとしよう(どういう関係があるんだ?)。


第216話「ギャーッ!女だけを殺す病院」 (放送日:1972/5/20)

 精神病院の婦人病棟で患者が窓から落ちる事故が連続発生した。事故か、病気を苦にした飛び降り自殺か、自殺に見せかけた殺人か。死んだのはいずれもこの病院の経営母体であるボリドニア共和国大使館職員の妻。大使館から真相究明の依頼を受けたキイハンターは啓子さんを患者に仕立て上げ潜入させる。
 
 啓子さんを入院させるために救急車で病院に向かう風間と壇。その救急車の後を追う謎の車。行く手を阻むその車から降り立ったのは新参メンバーの滝裕二。救急車に盗聴器を取り付け風間たちの動向を伺っていたらしい。どうして滝はこの救急車を使う事を事前に知ったのか?事前に知らなきゃ盗聴器を仕掛けるなんて無理だろう。もしかしてこの救急車はキイハンターの所有物なのだろうか!?借り物だったら出発前に盗聴器や爆弾などが仕掛けられていないか当然チェックするだろうし・・・イヤ、行き当たりばったりでどんぶり勘定のキイハンターはそんな事しないのか?謎だ・・・。
 
  「僕はキイハンター直属Gメン(何だ、そりゃ(^^;)」と言い張る滝を渋々仲間に入れる3人。消防署の制服を着込み「火災予防の特別調査」と称して病院内を調べる壇と滝。女たちが飛び降りた605号室に非常ベルと赤外線カメラを取り付け任務終了。後は大人しく救急車の中で待機のはずだったのだが・・・殺人鬼を装って本物の犯人を誘き出そうと先走った滝が事もあろうに啓子さんに捕まってしまい、自分たちがキイハンターだと病院側にばれてしまう。通常だとこの役回りは壇のお仕事なんだが(爆)今回は啓子さんにこっぴどく怒られた滝を慰めると言う「ちょっとお兄ちゃんになったかな?」と思わせるキャラクターがなかなか新鮮。でも啓子さんにとってのお荷物は壇だけじゃなかったらしい(笑)。
第202話「サイコロGメン 御用旅」 (放送日:1972/2/12)

 竜神一家の総長が襲われた。事件の予告電話を受けた壇は現場に向かうが、そこには総長を襲ったはずのヤクザが死んでいた。総長の生死は要として知れずしかも近日中には竜神一家が胴元の大掛かりな総長賭博が開かれると言う。賭場の阻止と竜神一家を潰すため壇はサイコロGメンとして一家に潜入する。
 
 竜神一家総長襲撃事件と総長賭博の件でキイハンターのボス・黒木に相談を持ち掛けた壇は「この中でヤクザになりきれるのはお前しかいない」と上手く乗せられサイコロGメンの名をしょって竜神一家に乗り込む。だが待て。以前、国際警察は面が割れているから潜入捜査はキイハンターに頼むのだと小田切さんが言ってたぞ。何で壇が・・・。と思う間もなくすっかりその気なった壇は総長の情婦・千鶴姐と子分どもを相手に「おひかえなすって」と気分良く仁義を切る。巻舌のべらんめぇ調で台詞を転がし名乗りは「風来坊の俊介」。
 
 だが総長暗殺の刺客と間違えられた壇はたちまち袋叩きにされる。姐御の手引きで何とか抜け出し一家に潜り込むも今度は二代目を継ぐはずの総長の息子が暗殺される。壇への追求はますます激しくなるが、子分どもの監視の目を潜りまだ総長が生きている事、一家の跡目相続の件は遺言状にしたため金庫に入っている事を突き止める。
 
 跡目相続人の名前を書き換え一家に混乱を起こさせるため遺言状を盗み出した壇。だがそれもつかの間、目の前で総長が暗殺される。またしても壇に疑いがかかるが、壇を「アニキ」と慕うチンピラ・三吉の機転で事無きを得る。遺言状の跡目指名を千鶴姐に書き換えた壇は、だが「意中の人がいる。その人と結婚して竜神一家を支える。それは貴方よ」と千鶴姐に迫られ、事もあろうに二代目を襲名するはめに・・・。
 
 年上のおねーさんに迫られドギマギしている壇がとにかく可愛い!ムードに流され結婚と二代目の襲名を承諾してから後悔したり「俺もオトコだ、女を泣かせてたまるかってんだ!」と開き直るあたりは、良く言えば臨機応変、俗に行き当たりばったりと言われる性格が風間から染ったんじゃないかと思われる(笑)。
 
 筋立てとしては目新しいものではなく中盤からクライマックスまでが読めてしまう展開だったが、壇が主役をはった初めてのエピソードとして特筆すべき作品。だが、このままの展開で壇の代わりに風間を入れても全く同じ作品が出来たのではないかと思われる程、宮内の芝居は千葉ちゃんを意識している。特にコミカルな表現が要求される処(子分どもの執拗な追求にしらばっくれる処とか姐御に迫られるシーンなど)では千葉ちゃんとうりふたつの演技をしていて、宮内洋にとって千葉真一の存在がいかに大きかったかを思わされる。千葉ちゃんほど芝居に余裕がないのも事実だが、全てのシーンに一生懸命のその体当たりの演技が、壇の初々しい全力投球のキャラクター性と見事にマッチしているのである。
 
 逆にシリアスなシーンではちょっと上から相手を見下しシニカルな笑みを浮かべて「早川健」が顔を覗かせる。こういう演技だけはとてもこなれているのが不思議である。恐らくこの芝居は誰に教わったものでもない、宮内洋本来の持ち味なのだろう。
 
 エピソードの大半は素手(長ドス相手でも)での立ち回りだが、まだこの頃はアクションの形が定まっていなかったらしく蹴り上げた時にひざが曲がっている(「V3」以降は絶対にそんな事はなかった)など、流れがあまり綺麗ではない。心配していた通り殺陣は見ちゃいられなかった(脇が甘く体に安定感がない、スピード感に欠けるなど)し・・・。さすが剣道3級!だが師匠の丹波哲郎もあまり上手いとは言えないが・・・(^^;
 
 総長親子を暗殺したのは竜神一家の財産を狙う千鶴姐とチンピラヤクザの三吉と知って二人を追う壇。だが三吉に首を締め上げられると「えぇ〜い!めんどくせぇ!」と手にしていた長ドスを放り投げ三吉を張り倒す。これには壇と宮内自身の本音が垣間見えて思わず苦笑させられてしまった。やっぱり宮内は素手の方が強く見える!
 
 しかし「サイコロGメン」は風間の専売特許だと思っていたんだが(笑)どうやら違っていたらしい。壇、キミもやっと風間の代わりが勤まるようになったんだね。風間みたいな圧倒的な強さがない分だけちょっと情けないけど、生身だから仕方ないとしよう。あれ?確か風間も生身の・・・。

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