ザ・特集:「君が代条例」公立校教職員に起立斉唱義務化 大阪人には、なじまんで 入学式や卒業式などで、公立学校教職員への「君が代」起立斉唱を義務付ける全国初の条例が、今月、大阪府議会で成立した。商都ならではの多様性や自由な空気が大阪の持ち味のはずなのに、果たして定着するのだろうか。いったい、どないなっとんねん。【江畑佳明】
◇旗振り役の府議「決まり事、全員達成を」
◇「本音の文化」「権力なめる気質」に合わぬ
ぷーんとソースの香ばしいにおいが鼻をくすぐった。あたりを見回すと、たこ焼きの露店が。大阪・ミナミの「なんばグランド花月」。大阪のお笑い文化の中心だ。ここで出会ったのは、伝統河内音頭継承者の河内家菊水丸さん。
「この条例、えらい急に決まった感じですなあ。そんなに急がんでもええ気がするんですが」
60%を超す高支持率の橋下徹知事の「鶴の一声」が発端だった。5月上旬、橋下知事が、自分が代表を務める政党「大阪維新の会」幹部に条例案作成を打診。議員提出案件として府議会に提出され、今月3日、過半数を握る同会などの賛成で可決・成立した。発案からほんのひと月足らずだ。
「東日本大震災の国の対応に、国民がイライラしているから、橋下さんのスピードは魅力的に見えるんでしょうな」と話す河内家さん。実は君が代にはほろ苦い経験がある。
日韓共催の02年のサッカー・ワールドカップ。日本対チュニジア戦で、君が代の斉唱を要請されたが、断った。理由は「こぶしが入る歌い方は合わないと思った」からだが、「こんな名誉を断るとは何事だ」と抗議が多数寄せられた。
大の好角家で、君が代への思いも強い。「千秋楽のあの独特な雰囲気は、君が代があってこそ。メロディーが流れると、『ああ、いいなあ』と自然に思います。天皇陛下も以前、『強制になるということでないことが望ましい』とおっしゃった。『強制』と言われると、なじまない気がするんですよ」
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「私もね、できればこんな条例はないほうがいいと思っているんです。条例ができること自体、大阪の恥ですよ」。「大阪維新の会」の同条例の旗振り役のひとり、西田薫府議はこう言い切った。
恥!?
「起立斉唱が決まっているのに、いまだに全員達成できないのはおかしな事態。一体いつになれば100%になるんですか」と少し鼻息が荒くなった。
そもそも君が代は、1989年の学習指導要領改定で斉唱が盛り込まれ、99年の国旗・国歌法の成立で法的に国歌となった。
府教委は02年、教員の斉唱を文書で指示。09年度には起立命令に従わない教員を初めて処分した。
一方、東京都教委も03年、都立の学校長に対し、ピアノ伴奏で起立斉唱するなど詳細なルールを通達。反発する教員らから訴訟が提起された。最大の焦点は、起立斉唱の義務化が、憲法の思想・良心の自由を侵害しないか。最高裁は5月30日の判決で、(訴訟の対象となった)起立を求める職務命令は、必要性及び合理性があり、憲法で定める自由を制限しない、とした。その後、最高裁は3度ほぼ同様の判断を示している。
西田議員は、こう主張する。「『(条例化は)議論がほとんどなかった』と批判されていますが、憲法上の権利侵害には当たらないので、そこまで議論することもないでしょう」。現条例には不起立の場合の罰則はないが、今後、罰則を盛り込んだ条例を検討しているという。
むろん、反発する意見も根強い。大阪出身の作家、若一光司さんもそのひとり。「戦争への反省や、国民主権の考えを重視して、君が代に抵抗感を持つ教師がいるのは当然。公務員の最大の義務は、憲法を尊重し擁護すること。だから『国歌の起立斉唱を命じる職務命令は、憲法の思想・良心の自由を制約する可能性があるから従えない』と考える教師がいてもおかしくない。憲法上の問題が、単なる職務規定の問題に矮小(わいしょう)化されてしまっている」と嘆く。
さらに「本当に大事なのは、子どもたちの公民意識をどうやって育むかだ。その議論を放置して、こんな外形的な条例だけ作っても意味がない」ときっぱり。
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「条例必要」「不要」の議論は平行線のようだ。ただ、久しぶりに歩いたミナミで、あらゆる種類の店舗の看板が無造作に乱立している光景を見ると、こういう雑多さが大阪のパワーの源では、と感じるのだが。
大阪の文化や風俗を研究し「大阪学」などの著書がある帝塚山学院大元学長の大谷晃一さんに話を聞くと、開口一番「こんなん、大阪人にはなじまんで」。
大谷さんは「江戸は武士の町で、建前を大事にする。これに対して大阪は商人、町人の町で、本音をさらけ出す文化だ」という。条例という建前ではなく、起立について自分の考えを披歴する本音の文化のほうが、大阪らしいと言えそうだ。
そういえば、条例制定へ一直線だった橋下知事に本音で異を唱えた人物がいる。府の中西正人教育長だ。「条例による義務付けは必要ない」と議会で答弁した。
府立高の教員約9000人のうち、今年春の入学式での不起立は38人で、年々減少傾向にある。中西教育長は「全教員の起立斉唱は当然。しかしこれまでずっと校長が『合意と納得を得る』方針でやってきた。現場で粘り強く本音で教員と話し合い、向き合ってきたからこそ減ってきたんですよ」と説明する。条例には無論従うが、現在も自分の考えは基本的に変わっていないという。
さて再び、大谷さんの指摘。「江戸時代から、お上の言うことは聞いたふりして、実はいいかげんにしておくのが大阪人。お上がきつく締め付けると逆効果の場合もある。今回もどこまで効果があるかはわからんよ。大阪らしゅうないわ」とさらり。さらに「それをわからん橋下知事はまだまだ若いなあ」。
そういえば、大阪出身の作家、司馬遼太郎さんも著書で大阪人の気質について、こう指摘していた。
「ともかく権力というものに対して伝統的になめているところがある」(「手掘り日本史」)
気骨がある、ということか。上意下達ではつまらない、自由闊達(かったつ)、天真らんまんでちょうどいい。「元気がない」と言われて久しい大阪だが、持ち前の気質までなくしたらアカンのとちゃうか?
ozakilove
ホントに大阪の恥。そんな恥をいつまでさらしとるねん!って話。
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松井府政
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ozakilove
この話が出てきた時に、「熱中症」のことを持ち出す人が出てくるだろうなとは思ったけど、案の定、その事を指摘するツイートをいくつか読んだ。
命止めてまで、エアコン切れと言ってるわけでもないんだから、揚げ足とるような事やめませんか。
実際に、テレビのテロップなんかで緊急情報が流れたりするのか、今のところ何も決まってないけど、緊急情報が流れてすぐにエアコン切ったとしても、締め切った部屋で、それまでエアコン付けて、例えば室温が26度くらいになってたとして、そっから、熱中症で命とられるような室温になるのに、どれだけ時間かかるの?
しばらく経って、体温こえるような室温になればまた付ければいいんじゃないの?
そこんとこは、各家庭で自己管理すればいいんじゃない?
そんな自己管理ができない、寝たきりの高齢者のいるお部屋はエアコン付けたままでいいやん。
電力需給のリアルタイム情報とにらめっこしながら、自分ができる最大限の節電に取り組めばいいんちゃうのん?
各部屋ばらばらでエアコン付けながら過ごしてる状況だったら、一部屋に集まってその部屋だけエアコン付けるってこともできるやん。
批判する前に、できる事からやってみようや。
でもね、自分も大阪人気質って知ってるからね、「自分ぐらいええやろ」ってお構いなくエアコン付ける人も必ずいてるのはわかってる。
ま、そんな人に限って、こんな呼びかけに批判するもんだろうとも思うけど。
ツイッターやってます@hankachitamago
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中学給食:大阪府拡大、12%→65%へ 維新の公約契機に 公立中学校の給食実施率がわずか12・3%(11年3月末現在)と全国ワースト1の大阪府内で、導入を表明する市町が相次いでいる。府教委によると、現在給食のない31市町村のうち、16市町が全校で導入の方向だ。これらの市町がすべて導入すると実施率(中学校数当たり)は約65%に跳ね上がる。橋下徹知事が「中学給食を統一地方選(今年4月)で争点化する」と宣言し、代表を務める維新の会が公約に掲げた。それをきっかけに、導入方針を明らかにしたり、首長選でマニフェストに掲げる例が相次ぎ、中学給食への流れが加速した。
大阪府は今年度から給食導入時の補助制度を設けた。府教委のまとめでは、導入方針を明らかにしたり、首長が選挙のマニフェストに掲げたのは池田、箕面など11市。藤井寺など5市町は調理施設の建設費や設計費などを今年度予算に計上。残りの市町村からも制度について問い合わせが相次いでいる。
文部科学省によると、09年の公立中の完全給食実施率は全国平均で81・6%。近畿2府4県では奈良の69・2%がトップだが、全体的に実施率は低く、大阪府内では大阪、堺の両政令市も実施していない。実施率が低いのは、全国的に学校給食が始まった1960年代以降の生徒急増期に校舎整備が優先され、その後も自治体が多額の財政負担を敬遠したことが理由と見られる。一方、東京都は60年代に給食導入を積極的に進め、実施率は96%(09年5月時点)。
橋下知事は今年度から5年間で最大246億円を市町村への補助金として予算計上することを決めた。池田、高石、寝屋川の各市長らが相次いで導入方針を表明。平松邦夫・大阪市長も13年度中の導入方針を明らかにした。4市はいずれも統一選で市長選があったか、今年中に市長選が予定されている。
府教委保健体育課は「首長選が迫っている自治体では、首長が『導入』に向けて判断を迫られた部分もあるのだろう」と分析している。【堀文彦】
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◇大阪府内の各市町村での中学給食導入の検討状況◇ 【すでに実施している】
箕面市★、門真市、和泉市、富田林市、四條畷市、交野市、松原市★、大阪狭山市、吹田市★、熊取町、田尻町、岬町
【首長が方針表明、またはマニフェストに明記】
大阪市、池田市、箕面市★、高槻市、枚方市、寝屋川市、大東市、高石市、岸和田市、貝塚市、泉佐野市
【建設費や調査費などを今年度予算に計上】
吹田市★、柏原市、藤井寺市、河内長野市、河南町
※★は当該市の一部中学校で実施。
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■ことば
ozakilove
松原市の一部導入ってのは、ほんとに一部で、同和地区対策の為に一部導入されているようなものだ。
◇大阪府の中学給食導入の補助制度 給食を新規実施する場合、調理施設の整備費を1校あたり2億1000万円と見積もり、希望する市町村に半額を補助する。今年度から5年間の措置で、総額246億円を確保した。補助対象外の残り半分については市町村負担となるため、府は別途、市町村向けの低利融資制度を設け、資金負担を軽減して導入を後押しする。大阪・堺両政令市については「独自の財源がある」として対象外とした。
ozakilove
私の職場の同僚には、「中学校の給食導入」この1点だけで、橋下知事を支持すると言ってる人もいるぐらい、その年代の子供を持つ家庭、特にお母さん達には注目の高い政策だと思う。
でも、その1点支持者にもお伝えしたんだけど、橋下知事が「中学校の給食やる」と言っても、住んでる所の市長さんが、「中学校の給食やる」と言わないと、中学校の給食導入にはつながらない。
まだまだ、橋下知事が「中学校の給食やる」と言ったから、大阪の全ての中学校は給食になるももんだと思い込んでる人もいるようで、しっかり、市長の方針や、議会の反応を確認しましょうね。
ツイッターやってます@hankachitamago
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◆橋下知事の場合
節電要請は根拠不明確…橋下知事、改めて拒否 大阪府の橋下徹知事は21日、府庁で八木誠・関西電力社長と会談し、同社の15%節電要請に対し、「根拠が不明確」などとして改めて拒否した。
また、電力の需給状況を即時公開する方向で同社と合意したことを明らかにし、「(同社が公表する)指標上、大規模停電の危険が高まった場合には、関西の府県民にエアコンの使用中止をお願いする」と明言。この取り組みを関西広域連合の節電対策の一環として検討する考えを示した。
一方、橋下知事が提言した原子力発電所の新規建設を中止する「脱原発」路線について、両者の主張は平行線をたどった。
(2011年6月21日17時43分 読売新聞)
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上山氏、大阪府特別顧問を辞職 維新の会の政策顧問に2011年6月16日 朝日新聞
大阪府特別顧問の上山信一慶応大教授(53)が5月31日付で府の顧問職を退き、橋下徹知事が率いる地域政党「大阪維新の会」の政策顧問に就任したことがわかった。知事のブレーンと目される上山氏が、今秋の大阪市長選に候補者擁立をめざす同会の政策立案を支える立場に回ったことは、他の主要政党にも波紋を広げそうだ。
上山氏は、2006年から08年まで大阪市の市政改革推進会議委員長に就任。08年4月からは橋下知事の求めで府特別顧問を務めていた。維新の会は今回、「大阪市の改革にも上山氏の手腕が必要」と政策顧問就任を要請したという。
ozakilove
上山先生が大阪維新の会の顧問であるような誰かのツイートを随分前に読んだ記憶があったので、すでに顧問になってたように思ってたのですが、違ったのですね。
市長選後は、新市長と一緒に再び中之島に直接乗り込む事になるのかな。
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