父のこだわり
私の父(明治43年生まれですでに他界)は、庭造りが趣味でした。「豊かな暮らし」でも書いたように、父は茶人でしたので庭も自ずと和風となります。特に蹲い(つくばい)には特別なこだわりがあり、茶室に入る前の身の清浄を図る場としていろいろ工夫を凝らしていました。ただ、一番難儀をしていたのは、水をぽとぽととしたたり落とすための工夫でした。水量が多すぎて連続的に流れ落ちるようでは情緒に欠きます。落ちた水が描く波紋が縁に届く頃に次の一滴がしたたり落ちる、その絶妙のタイミングがなかなかとれないのです。今、ホームセンターなどに行くと「蹲い」がセットで販売されています。人工の石とプラスチィックで作られたそれは、モーターで水が循環されて便利にはできていますが、何の味わいもありません。
和風の庭造り
さて、私は昨年、和室に面した奥行きのあまりない庭をすべて和風に作り替えました。材料は父の家から運んだ石やユキノシタなどと、ホームセンターで購入した庭造り用品です。その後、少しずつ改良をしてきましたが、今回はツゲの位置を変え、和室からその全容を見られるようにしたのです。ただ、しっかりと根を張っている上に相当の重さで移動が大変で、しばらく腰の鈍痛に悩まされました。
苦労した蹲い作り
この庭造りに際して一番苦労したのはやはり蹲い作り。大阪ミナミの道具屋筋で買った「すり鉢」と竹製の柄杓(ヒシャク)が基本。百均で買った竹の釣り竿を切って三本をシュロひもで結わえたヒシャク置き。そして、水の出口の仕掛けは、ほうきの柄とテントの支柱の木を組み合わせて作りました。一番苦労したのが、父と同じく水!いろいろ思案しましたが、最終的には水源にポリタンクを使い、その底に穴を開けて熱帯魚用のエアーポンプのホースで、落差を利用して水を送ることにしました。しかし、水勢が強すぎ、終始流れっぱなしのため2時間も持たない味気ないものになってしまいました。そこで、パイプの途中にクリップをはめ水量を調節してみると、ぽたりぽたりとしたたり落ちる理想的な状態となり、なお丸一日は落ち続ける仕掛けとなったのです。
苦労のかいがありました。
次は、庭におられる石の浮き彫り地蔵様にお堂を造れないものかと考えています。
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いいですねぇ。うちもいつかは・・・
2005/5/15(日) 午後 8:28
こうしたいと思うとすぐ動いてしまうのが悪い癖で、後からまた手直しが必要になるのが常です。それもまた楽しみの一つではあるのですが・・・。
2005/5/16(月) 午後 6:26 [ ozizousan0224 ]