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木の音・風の音・水の流れる音

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<朝日新聞・朝刊の切り抜き>
 
 毎年1月の第4土曜日は、奈良のシンボル若草山で行われる、冬の代表的行事の山焼き。
 打ち上げ花火の合図の後、33ヘクタールの草地に一斉に点火されます。冬の古都の夜空を赤々と染め上げ、山全体が浮かび上がるさまは壮観です。
 
 この若草山焼き行事の起源には諸説ある様ですが、有力な説によれば、若草山の山頂にある前方後円墳(史跡:鶯塚古墳)の霊魂を鎮める杣人の祭礼なのだとか・・・。
 
 ちょうどこの日、そうとは知らずに平城宮跡に行くと、駐車場脇の芝生に人がたかっているのを確認。その時は何かあるのかなと思っていたけれど、どうやら、新聞記事のような写真を狙ったカメラマン達だったんですね。
 
 南の朱雀門からまっすぐ北にある大極殿に向かって歩き始めると、最初の関門がなんと近鉄奈良線の踏切。日本の中何処を探しても、国の史跡の真ん中を電車が走っているのはここだけでしょうね。史跡保存が後追いになったからだと思います。
 
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 警備の方の話では、近鉄が阪神電車や京都地下鉄と相互乗り入れをするように成ってから、通過列車の数が増えて遮断機の下りている時間が増えたとか・・・。便利さは常に新しい問題を生むようです。
 
 
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 踏切をわたったあと、通路を通らずに正面から大極殿に向かって歩いて行きました。まるで都人になったつもりで・・・。
 
 ここは、平城京の中心施設で、元日朝賀や天皇の即位などの国家行事の際に天皇が出御する建物。幅が300mを越す堂々とした建物。
 
 周囲の築地回廊から見た風景がまた絶景。
 
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 南東(左手)には笠置山地、南西から西(右手)にかけてには生駒・金剛山地を望み、南に遠く飛鳥の地とつながる奈良盆地を見事に見渡せます。
 時の天皇は、この場所から何を思って都を眺めていたのでしょうか・・・。
 

 
 この場所に来る前には、この大極殿から見て「奈良の大仏様」で有名な東大寺と対極にある西大寺に行っていました。
 
 西大寺は、人の体ほどある大きなお茶碗でおうすをいただく「大茶盛」で有名ですが、奈良時代に称徳天皇が造立を発願されたのが始まりです。
 
 <詳細は西大寺のHPをどうぞ>
 
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 今回、たまたま特別開扉もあり、たっぷりと時間をかけて拝観しました。
 
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 南門から、土塀を通して見る本堂の姿がなかなかのもの。
 
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 本堂本瓦葺きの、なだらかな曲線を描く屋根が実に美しく思えました。
 
 中におられる本尊釈迦如来立像(重文)と共に、脇におられた弥勒菩薩座像のお姿には、信心のないわたしでも思わず合掌してしまいました。
 
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 この後、西大寺奥の院と言われる「体性院」に行きました。
 
 ここには、戒律と庶民救済に90歳の生涯を捧げた、有名な僧「叡尊」の遺骨を納めた立派な五輪塔があります。
 
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 高さが3.5mもある空・風・火・水・地の五輪が威風を放っています。
 

 
 しかし、私にとって興味があったのは、こうした立派な五輪塔ではなく、その横にある「骨堂(こつんどう」と呼ばれる小さな納骨堂でした。
 
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 ここは、古びた木造の周りに上へ重ねて卒塔婆が、釘で打ち付けられています。この卒塔婆も五輪塔同様に「空・風・火・水・地」の意味を持っており、その簡略化した物です。
 
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 財のあるなしに関わらず、故人を供養したいという思いはみな同じ。広い敷地に建てられた立派な五輪塔も、骨堂に釘で打ち付けられた卒塔婆も、そこに込められた思いに軽重はないのでしょう。
 
 連日寒さ厳しく、オートバイを跨ぐ気にもなれなかった中で、この日は久しぶりに暖かい一日でした。
 
 なんの計画性もなく、ふらっとオートバイで出かけた一日でした。 

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