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火星 【11月3日撮影】

11月3日夜の火星
イメージ 1
撮影日時 : 2005年11月3日 22時47-48分
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ソニー DCR-HC90
望遠鏡鏡筒 : ビクセン R200SS (口径200mm 焦点距離800mm, F4)
アイピース : ビクセン LV5mm (ズーミングはDVカメラによる)
撮影方法 : コリメート

※RegiStax2.0.にてビデオ映像111フレーム+93フレームをスタック合成&ウェーブレット変換処理
(詳細データは画像中に記載)
※Photoshop-E.にて画像処理:写野回転&トリミング、レベル調整、ガウスぼかし、アンシャープマスク

現在最接近中の火星

さて、2005年10月30日に火星が最接近となりました。この画像は今夜(11月3日)に撮影した火星です。11月上旬の間はずっと「最接近」状態なので、これが今回見られる最も大きい火星の姿です。

今回の最大の大きさは前回2003年の火星最接近時より一回りほど小さいのですが、今回の画像は2003年に撮った火星と大差ない高解像な画像を得ることができました。

私は諸般の事情によりこれまで火星撮影ができなかったのですが、今夜3週間ぶりに火星を撮影することができました。前回ご紹介した10月13日撮影の火星は、手持ちコリメート撮影による撮影だったため、スタック後の画像は本来得られるべき解像度より低く不鮮明な画像となっていました。手持ちですので、ブレや写野のローテーションのズレが起こったものと思われます。

しかし、火星最接近日の10月30日に、ついに秘密兵器を入手。それがこれです。

OASIS 変換リングM57→M30
イメージ 2

トミーテックなのかボーグなのかオアシスなのか、メーカー名とか製品名とかがゴッチャになりやすいミニスコープメーカーのデジカメアダプター用変換リングです。取り寄せにはアストロアーシ様のオンライン通販を利用させて頂きました。

DVカメラ「DVC-HC90」をデジカメアダプター「SD-1x」につなぐためのリングですが、2千円です(値段なんてどうでも良い)。

ともかく、それを使ってDVカメラ「DVC-HC90」を望遠鏡に接続するとこうなります。

イメージ 3

これで、今までの歯痒い「手持ちコリメート」から解放され、ついに本格的にDV惑星コリメート撮影ができるようになったわけです、祝。

しかし、一番肝心な追尾ができません。そう、赤道儀のモータードライブが壊れているのです。ですので、今回の火星画像も追尾なしの火星が日周運動で流れていく映像をスタックしたため、ご覧のようにスタック枚数に限度があったのです。

もし追尾できるのであれば、もうスタック枚数上限フリーとなり、きっと素晴らしい火星面が描出できたことでしょう。それでも、今まで撮った火星画像の中で最も鮮明に火星表面模様が浮かび上がってくれました。


中央経度27度の火星面

イメージ 1

さて、この火星面に見える表面模様に注目してみましょう。火星中央左部には子午線湾がよく見えています。火星の下の方(北極方向)には、「アキダリアの海」も写っています。火星の一番下が白っぽいのは、南極冠がわずかに残っているからでしょう。また、反対の一番上にも1ヵ所白いものが見えます。そう、これは北極です。北極冠のほうも以前より溶けてきました。
火星の丸い輪郭もくっきりですね。多くの枚数をスタックした効果です。


画像処理

Registaxにてスタック&ウェーブレット変換処理が終わり完成した火星画像をPhotoshopに持ってきて最終仕上げのガウスぼかし、レベル補正を行います。

その時に淡い火星の表面模様をふんだんに強調することが多いのですが、今回はレベル補正を控えめにした場合と極端に行った場合の画像を比較してみました。

イメージ 4

どうでしょう。皆さんはどの火星が自然に見えますか? または単純にどれが好きですか?

火星を火星らしく見せるためには、やはり特徴を強調するべき、そう考えるならば、やはりB〜Cの処理が相応しいでしょう。
しかし、実物を忠実に表現するためにはレベル補正を殆ど行っていないAが相応しいでしょう。火星面の色合いやコントラストは、撮影者の表現によって変わってきますので、どれが正しいとも言えません。

続いて、スタック枚数による火星面の解像度の違いを見てみましょう。

イメージ 5

これを見ると、スタック枚数が2桁と3桁では歴然とした差が出ていますね。通常、惑星面の映像から1000枚以上スタックするのですが、先述の通り私はノーガイドゆえにスタック数に限りがあるので、200フレームしかスタックできませんでした。

一番右端のものは、111フレームをスタック&ウェーブレット変換して完成した画像と93フレームで完成した画像とを足して2で割った画像。つまり204フレーム合成と同じ効果になります。真ん中の196フレームのものはDVのズーム率が低かったためにやや不鮮明となりました。

このように、火星画像処理の世界は奥が深いのです。役に立つ技術をインスパイヤして習得してきた火星撮影・画像処理術。今月いっぱい、火星撮影に勤しみたいものです。

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ねらえ大シルチスp2k5

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