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2006年12月31日の夜に見られた、おうし座にある散開星団M45「スバル」の食。月にスバルの星々が隠される現象です。皆さんはご覧になられたでしょうか。

今回は月が太いために、スバル(3〜4等星で構成される)と月を同時に撮影すると月は真っ白に白飛びしてしまい、月面模様は消えてしまいました。それでも、欠け際のクレーターの凸凹は写っています。これが例えば三日月ぐらいの月齢ですと、月の適正露出値が長くなり、華やかな地球照と共にスバルの輝きを写し込む事ができるのですが…。今回の食シーズン中に細い月によるスバル食は一度でもあるでしょうか。


星の輝きを強調する画像処理

さて、1ヵ月近く遅れてしまいましたが、本日ようやく画像を仕上げましたので、月がスバルの星々を隠していく経過をご覧下さい。

輝度差の大きい「月と星」なので、画像上では点に近い「星」の存在が判り辛くならぬよう、星の輝きを滲ませるエフェクトをかけてあります。これは、Photoshop Elementsに備わっている「フィルタ→その他→明るさの最大値」を使用して、恒星像を拡張するオリジナル技です。肥大させてボカした星像を半透明レイヤーで合成することにより、以下のような星の「輝き」効果を得ることができます。一番下の「生画像」と比較すると、美しさが際立つのがよく判ります。


一眼レフデジカメ/直焦点

17時42分
イメージ 1
撮影日時 : 2006年12月31日 17:42
撮影地 : 熊本県熊本市
カメラ : ニコン D70
露出時間 : 1/3秒
望遠鏡鏡筒 : ビクセン R200SS (口径200mm 焦点距離800mm, F4)
撮影方法 : 直焦点撮影
※Photoshop-E.にて画像処理: レベル調整、トリミング、文字挿入

薄明(日暮れ直後)なので、空はまだ藍色です。北斗七星にも似たスバルの星の並びがよく見えています。スバルの主要な明るい星は7〜8個。暗いものを含めると数十個にも及びます。月はこのまま、画面向かって左に進んでスバルの星々を隠していきます。


隠されている星:3 (エレクトラ・ケレーノ・タイゲタ)

18時31分
イメージ 2
撮影日時 : 2006年12月31日 18:31
露出時間 : 1/1.6秒
(その他のデータは同上)

前の画像と比較すると、スバルの右上にある3つの星が隠されたのが判ります。この写真で月のすぐ左にある明るい星はマイア(3.8等)。まもなくで月の光っていない夜部分の背後に隠されます。


隠されている星:4 (エレクトラ・ケレーノ・タイゲタ・マイア)

18時38分
イメージ 3
撮影日時 : 2006年12月31日 18:38
露出時間 : 1/1.6秒
(その他のデータは同上)

この写真は前の画像の7分後で、月も僅かしか動いていませんが、よく見比べると、月のすぐ左にあった星(マイア)がなくなっているのが判ると思います。そう、月の暗い側の背後に隠されたのです。スバルの4つの星が食されている状態です。


隠されている星:3 (ケレーノ・タイゲタ・マイア)

19時07分 (エレクトラ出現)
イメージ 4
撮影日時 : 2006年12月31日 19:07
露出時間 : 1/1.6秒
(その他のデータは同上)

前の写真の29分後です。隠されていた明るい星、「エレクトラ」が月の明るい側から出てきました。
一方、2つ並んだ暗い星(アステローペ機供砲共に隠されました。次から次へと、入ったり出たり…。これが単一の恒星食では味わえないスバル食ならではの面白さでしょう。


エフェクトなし

上の画像の生画像
イメージ 5
撮影日時 : 2006年12月31日 19:07
露出時間 : 1/1.6秒
(その他のデータは同上)

一切の画像処理を行っていない生の画像です。星の輝きが小さいため、エフェクト無しの画像では星の存在が判りにくいのです。


さて、この後の食の経過は、月の高度が上がりすぎて導入できなくなったため撮影できませんでした。今年2007年も月齢条件は悪いですがスバルが見られますので、今度は食の全経過を等間隔おきに撮影して、動画にしてみたいです。
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