富士山の構成資産”富士山域”の中に含まれる
構成要素”吉田口登山道”の紹介です。
富士吉田市にある北口本宮冨士浅間神社を起点とした、富士山頂への
登山道です。
現在スバルラインによって5合目まで車で行けるため、
1合目から登る人は少ないが、そんな中でも
ここ最近、浅間神社から5合目までも歩いて登る人が
徐々に増えているようです。
この吉田口は富士講の礎を築いた”食行身禄”が信者の登山本道は
吉田口と定めたことから、以後多くの富士講信者が吉田口登山道から
山頂を目指した、重要な登山道です。
浅間神社から中ノ茶屋〜馬返しまでの写真は割愛させていただき
馬返しより上の神聖域の様子を紹介させていただきます。
馬返しの鳥居は、狛犬ではなく、猿が祀られています。
庚申の年に富士山が現れたという伝説によるものらしいです。
登山道は枡も整備され、とても歩きやすいです。
1合目鈴原神社(このあと紹介する神社等は全て廃墟というか跡です)
2合目 御室浅間神社(現在は麓の勝山に移されています)
この少し登った辺りが”女人天上”で江戸時代女性が登れる限界地点が
あります。江戸時代にはそれより上は女人禁制だったようです。
3合目 3軒茶屋跡(茶屋は2軒しかなかったようです)
4合5勺 御座石浅間神社跡 富士講の開祖、長谷川角行の修行の場所です。
5合5勺 経ヶ岳 日蓮が法華経を奉納
5合目〜6合目の間が森林限界です。この後木々は無くなります。
6合目より上は見慣れた登山道ですね。
多くの山小屋が連なり、つづら折の登山道が続きます。
水を司る八大竜神が祀られた亀石。
その他、食行身禄が入定した烏帽子岩(8合目)等があります。
8合目より上は、冨士浅間大社奥宮の境内(紳域)となります。
そして吉田口登山道の頂上”久須志神社”に到着です。
と、こんな感じの登山道です。
是非、世界遺産となった”信仰”の観点からの視点を
持ちながら登山してみてください。
今年も登りたいと思いつつ、チャンスをうかがいながら
ペンション業を営んでおります。
いつでも世界遺産のお話もしますので
お暇な時に、覗いてください
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