医食同源

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あなたにあげたくて

思わず、声が漏れる。
最近、こんなことばかりだ。
以前のような自制心も、理性もない。

職場に置き去りのプレッツェル。
袋を開けてみると、ホワイトチョコレートがかかっていた。
こういうのに、弱い。
甘いのに、辛い。
辛いのに、甘いって奴に。

コンビニで見つけた、塩メロンパンも...もうちょっと塩辛い方が好みだけれど..
スーパーで見つけた、トッポの「青」も、
バイト先でもらった柿の種チョコレートも。
甘いくせに塩辛く、
塩辛いくせに、私の唇を甘く染める。

「おお。」
思わず大きな声が出てしまった。
想像以上の美味しさだったのだ。
仕事中ということを忘れ、その甘さと辛さにもう一口、と誘惑される。
誰かのおやつということを忘れ、無心に頬張ってしまう。

愛とは何か...と問われると迷ってしまうけれど、
たまにそれに似たものを感じることがある。
こういうときだ。
「この感動を、夫にも伝えたい。」

愛を伝えたくて、
翌日、ルミネの成城のスーパーで一所懸命探し、
食べたい誘惑をはらい...少しだけ快楽に身を任せてしまったけれど...
夫にそれを感じてもらいたかったのに、
「んうむ。微妙。」
と関心はTVの向こう側のサッカーに向かっていた。

愛は難しい。
それを得ることは簡単なのに、伝えることが難しい。
「たかがお菓子でしょ。」
と言うけれど、同じ快楽を貪りたいという気持ちは、
私とあなたにとって、とてもとても重要なものだと思う。
男と女なんだから。

その様相は様々で
細くて長いのも、太くて短いのも、
あるいは細い癖に短かったり
太いうえに長かったり

私はそんなに詳しくないので、
どれがどう良いとは言えないのだけれど、
昨日のは本当に、良かった。

色白で、太くて短くて、
先の方だけ少し汚れていたけれど。

頬張ると熱く、
私は慌てて吐き出そうとしたが、
そうすることを許さないように、
口いっぱいにじわじわと広がり、
それは私の喉の奥まで到達すると、やがて体内へと落ちていった。

祖母から、大根と葱を送って来たのである。
畑で作っている、取れたて、土付きの野菜。
見た目は汚いのだけれど、これが美味しかった。
「えー、また野菜いっぱい。」
と夕食の皿を見て嘆いたつれあいさえ、
「これ、美味しいね。」
と食べてしまうほど。

にしても、どうして男の人というのは野菜が嫌いなのだろう。
何かにつけて、残したがる。
先日など、
「これとこれ、かぶってるからこっち残していい?」
きゅうりの漬け物とオクラの酢の物、
どこがかぶっていると言いたいのだろう。
残していいよ、と好きな男には甘くなってしまったのだけれど。

本題に戻り、
大根と葱...他にも白菜やらじゃがいも、そして自家製の味噌もあった。
豚肉とダシで焚いてみた。

大根は乱切りにし、
葱は白い部分は3cmほど、緑の部分も刻み、
豚肉と野菜を炒めてから、
ダシで煮る。
味付けはみりんと醤油少々。かなり薄味。

シンプルなのに、美味しかった。
野菜が美味しいと料理が上手くなったような気がする。

土付きの大根や葱をなかなか見ることがなく、
一瞬怯んでしまったが、こういうのもたまには良い。

そういえば、私の高校は元農業高校の名残りで農園があって、
きゅうりと白菜を使った覚えがある。
ルーズソックスを履いた女子高生が、
収穫した白菜を電車に乗って持って帰っていた。
私はルーズソックスは履いていなかったけれど。

あの高校は、去年か一昨年、
隣の優秀な高校と合併してしまったらしい。
これは、とても幸運なことである。
何故なら、私の出身校はかなりの頭の良くない高校なのに、
お隣さんは県下1.2と言われる優秀な高校なのだ。
高校野球でも、わりと有名である。
出身高校は?
と聞かれると「○○高校」と答えられるわけで....
棚からぼた餅って、まさにこのことですね。

農園は今でもあるのかな?
夏休みには温室の水やり当番もあったっけ...。

たまには、苛めてやらないと。
彼は言った。
汗で濡れた肌で、
赤く熱され、溶けそうな身体で。

苛めるのは、私の身体でも誰のものでもなく、
彼自身のものである。

ここ一週間ほど、ぐずぐずと風邪を患っていた彼は、
とうとう痺れを切らしたらしい。
風呂でがんがん汗をかいて、苛めて苛めて風邪を治す、
という秘策に出た。

そして私達は、みかんの皮を剥いたような香りの入浴剤を湯舟に垂らし、
コントレックスとポカリスウェットと田辺聖子を抱えて、
2時間ほどお風呂で粘っている。
私の毎日の入浴と、あまり差はないけれど。

私の朝の最近の習慣は、ジュースをつくることから始まる。
バナナとキウイと黒胡麻とヨーグルト、お酢をミキサーにかける。

冷蔵庫にはトマトジュース、緑色の野菜ジュース、
そして彼用のオレンジ色の野菜ジュースが並んでいる。
毎食、野菜ジュースを飲む、お酢を大さじ1ほど入れて。
(この方が美味しいことに気がついた)

玄米に五穀を入れたもの。
たまに古代米のときもある。
(白米が嫌いだから。冷めたご飯は好きだけれど)

ヨン様式ダイエットなるものを、ヨン様が薄れつつある今も実践している。
赤、白、緑、黄、黒の食材を毎食度に取り入れる。
(悩まずバランスの良い食事が作れるので、便利である)

動物性蛋白質は乳製品中心で、肉や魚はほとんど食べない。
(肉は苦手。特に牛肉はあまり好ましくない)

納豆はかかせない。そこには胡麻を入れる。
(納豆はパンに挟むほど好き)

水は硬水。コントレックスやクールマイヨール。
(軟水が嫌い。六甲の美味しい水を飲んで「美味しくない!」と思ってしまう)

週に一回のヨガ。
自宅では、ほぼ毎日1時間半ほど自主トレ。
(高校生の頃よりしている筋トレに変わり、始めた。
 筋肉を動かすのが、ただひたすら楽しい。)

デトックス、マクロビオティック、ベジタリアンと、
私は決して呼ばせない。

何故なら、
朝からピーナッツチョコレートを頬張っているときもあるし、
焼肉屋さんでデートもするし、
ツナサンドもドーナッツも好きだし、
面倒くさがって、コーンフレークで夕食をすませることもある。
肉魚を食べない、納豆や大豆製品を食べるのは好き嫌いだし、
筋肉を動かすことは、以前からの趣味である。

好きなことと、我が儘を合わせたら、こんな生活なのである。
別に器は必要ない。
私には中身が必要なのだから。

「そんなにしてるのに、風邪をひいて。」
風邪をうつした犯人が言う。
「これは趣味なの。
 効果を期待していないわけではないけれど、楽しいからやってるの。」
あきれ顔である。
そして少し、安心しているのである。
私の趣味である以上、これらが自分に押し付けられないことを。

よその家は外国のように、違っている。

例えば私の夫。
彼は阿波踊りの名産地の生まれ。
お刺身につけるのは、スダチ醤油である。
醤油にスダチを搾る。
うっかり刺身にスダチを搾ると「違う!!」と義父からダメ出しである。
私の阿波生まれの友人にこの話をしたら
「えっ、普通はスダチ、出てこないの?」ですって。
何年、京都に住んではりますのん。

私の母親、九州女の大分生まれ。
我が家の食卓で当たり前だった、鳥の天婦羅、鳥天。
これって、他の家では食べないらしい。
大学生の頃の彼氏が、不思議そうに食べていた。

で、この芦屋育ちの元彼。
下宿先の屋根無し駐車場に、
ベンツのオープンカーを駐車しようとしていた。

本当に、よその家は何をしているのかわかないものである。

そういう習慣の違いが、ミックスされて生活は上手くいくし、
お互いに意固地になって、上手くいかない。
私も彼も「やりたい方がすればいい」とか「好きなようにすればいい」と
あまり他人のすることに興味がないので、わりと上手くいっている。
過度の干渉は愛の妨げである。

でも、あまり好ましくない行為がある。
かと言って、それを「直せ」とか「やめて」とか、
私には言う気も、権利もないのであるが。

ご飯の上に、おかずをのせる。
ご飯を取り皿にして、おかずを食べる。

ご飯の上に、醤油を垂らした鰹節をのせたり、
お味噌汁をかけたり、
あるいは、炒め物をその白い頂きで休憩させたり。
どうして、汚すのか。
純白の、穢れなき膨らみを。

これって、一般的に男性に多いような気がする。
やはりあれだろうか。
男性は汚したい願望でもあるのであろうか。
穢してみたい。
のっかりたい。

という私も、最近、納豆かけご飯に嵌まっている。
今までは、納豆だけを食べるのが好きだったのに。
納豆に黒胡麻をティースプーン一杯入れ、ご飯の上へ。
私の場合、玄米なので真っ白ではないのだけれど。
願望だろうか。
のっかりたい?

使い古されたものの上に、のっかりたい。
確かに経験が浅いより、経験の有る方が、
のられるより、のっかる方が好きだけれどね。
仕事とか、遊びとか、恋愛とか。

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ドーナッツて魅力的です。

「ちょっとカフェでもいかない?」
と男の子に誘われてもついて行きそうにないですが、
「ちょっとドーナッツでも食べない?」
と言われると、ホイホイついて行ってしまいそうです。

その人がどんなドーナッツを好むのか、見てみたい。

以前会社で、ドーナッツ大調査を行ったことがあります。
(別にドーナッツ会社に勤めていたわけではありません。)
その内容とは...
「若い人と、年輩の人の間に、ドーナッツの好みの差はあるのか」

調査対象を20代と30代以上のグループに分け
「オールドファッションと、フレンチクルーラーどっちが好きですか?」
と聞くのである。

結果、若い人はオールドファッション、
おじさんはフレンチクルーラーがお好きなようです。

30代半ばの連れは、例外なく、フレンチクルーラー派。
「調査結果より、おじさんであることは証明された。」
と言うのですが、なかなか認めない、四捨五入40男です。

そういう私は、オールドファッションを口いっぱい頬張って、
うぐうぐしながら、冷たい牛乳を飲むのが好きです。
「僕もだよ。」
と言ったのは元恋人で、彼とはこの共通点だけで5年間付き合っていたので、
ドーナッツというのは、やはり魅力的ですね。

あの穴に吸い込まれるように、食欲を刺激され、
胃が果てるまで、食べ焦がれる、その名はドーナッツ。

あぁ、今日の晩ご飯はドーナッツだなぁ、と
私は不謹慎な思いを馳せるのである。

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