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思わず、声が漏れる。
最近、こんなことばかりだ。
以前のような自制心も、理性もない。
職場に置き去りのプレッツェル。
袋を開けてみると、ホワイトチョコレートがかかっていた。
こういうのに、弱い。
甘いのに、辛い。
辛いのに、甘いって奴に。
コンビニで見つけた、塩メロンパンも...もうちょっと塩辛い方が好みだけれど..
スーパーで見つけた、トッポの「青」も、
バイト先でもらった柿の種チョコレートも。
甘いくせに塩辛く、
塩辛いくせに、私の唇を甘く染める。
「おお。」
思わず大きな声が出てしまった。
想像以上の美味しさだったのだ。
仕事中ということを忘れ、その甘さと辛さにもう一口、と誘惑される。
誰かのおやつということを忘れ、無心に頬張ってしまう。
愛とは何か...と問われると迷ってしまうけれど、
たまにそれに似たものを感じることがある。
こういうときだ。
「この感動を、夫にも伝えたい。」
愛を伝えたくて、
翌日、ルミネの成城のスーパーで一所懸命探し、
食べたい誘惑をはらい...少しだけ快楽に身を任せてしまったけれど...
夫にそれを感じてもらいたかったのに、
「んうむ。微妙。」
と関心はTVの向こう側のサッカーに向かっていた。
愛は難しい。
それを得ることは簡単なのに、伝えることが難しい。
「たかがお菓子でしょ。」
と言うけれど、同じ快楽を貪りたいという気持ちは、
私とあなたにとって、とてもとても重要なものだと思う。
男と女なんだから。
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