全体表示

[ リスト ]

古い標本箱

2018年10月30日
今年の4月に改葬で母に岡山であって以来、顔を合わせていないので久しぶりに松本の母の家に寄ってきました。
小さい時から蝶の標本を集めていましたが、高校卒業後は標本は家に置いたままで家を出ましたが、その後採集するたびにまとめて置いて実家に持って帰っていました。
昆虫採集の世間の考え方も変わって来たのを機に収集はやめてしまい、標本はそのままのなっていました。
10年ほど前に断捨離で標本と標本箱を処分して蝶の供養もしました。
その時まだ未練があって気に入っている3箱だけ残しました。
久しぶりに標本箱を出してみると、ナフタリンは昇華してしまっいて、箱の中に鰹節虫の死骸もありましたが標本は無事でした。
記念に標本の写真を撮って置いて3箱も処分しようと考えています。

これが標本です。
イメージ 1
  
キベリタテハ
イメージ 3
 
キベリタテハは8月下旬から9月上旬にかけて集団で羽化します。
めったに遭遇できませんが、島々谷の林道と美ヶ原高原のダケカンバの林で立ち会うことができました。
かなりの数のキベリタテハがひらひら飛んで葉や幹に止まります。
この時期にクジャクチョウも多産します。
昔は晩秋になると街中でもクジャクチョウ、ギンボシヒョウモンは花壇の花で普通に吸蜜していました。
でも今ではクジャクチョウはほとんど見れなくなってきているようです。
アサギマダラも秋には多くいました。
エルタテハはあまり多くは発生しません。
稀種かと言えばそうでもありませんが。
 
この箱には台湾産アケボノアゲハ♂♀とオオベニモンアゲハが入っています。
イメージ 4
実は私が中学・高校生時代に九州大学でチョウの研究をされていた、原色日本蝶類幼虫図鑑や原色台湾蝶類大図鑑の著者である白水隆先生を神様の様に尊敬していて、先生に手紙まで書いたことがありました。
お返事いただきましたが、その時台湾で高校の教師をしているチョウのアマチュアの方を紹介していただきました。
英文で文通してその方から台湾産の標本をたくさん送ってもらいました。
南方系の蝶は鮮やかで相当嬉しかったです。
ミカドアゲハ,ツマベニチョウ、ルリモンアゲハ、ホッポアゲハ、キシタアゲハなど当時の台湾では決して珍しい種ではなかったのですが、毎日ほれぼれと標本を眺めていました。
当時自分は生物の研究をしてみたいと思っていましたが、実際には工学部に進みながら、量子力学に興味を持ってしまい物性理論に手を染めたこともありました。
横道に逸れてしまいました。

アケボノアゲハは台湾ではまだ割と見れるのに、天然記念物のような指定を受けていて保護されているようです。

この箱は珍しい種は含まれていませんが思い出に残るチョウばかりです。

イメージ 2
 
ヒメギフチョウは松本にも産していましたが、食草のウスバサイシンを観て歩いても卵や幼虫を見つけることはできませんでした。
それでも成虫は2度採集することができました。
余りの嬉しさにヒメギフチョウを持つ手が震えて、どうやって三角紙に入れたのかも覚えていないくらいです。
高校を卒業後仙台に移った時、郊外の太白山に杉の苗を植林した斜面があり、そこに大量のウスバサイシンが自生していて、桜の季節にはたくさんのヒメギフチョウが見れました。
幼虫の飼育もして蛹化・羽化もさせました。
イメージ 5
 
2頭がギフチョウで1頭がヒメギフチョウです。
イメージ 6
 
ミヤマシロチョウ、ヒメウスバシロチョウ、ウスバシロチョウです。
イメージ 7
こういった感じの蝶はいぶし銀的な良さがあります。
ムラサキケマンソウが環境に順応する能力が優れているのか今でも勢力を拡大中とかで、ムラサキケマンソウが食草のウスバシロチョウもやや増えているとの情報もあります。
反対にミヤマシロチョウは絶滅寸前です。
美ヶ原三城牧場や石切り場には中学生時代はアザミに多くのミヤマシロチョウが群れていました。
現在は美ヶ原からは姿を消してしまったようです。
上高地や霧ヶ峰高原などもどうなのでしょうか。

イメージ 8
ヤマキチョウで白がメスです。
多産はしなかったけれど割と普通にいました。
スジボソヤマキチョウと似ていますが、後翅裏面8脈が太く、外縁が橙褐色に縁どられているので、容易に区別できます。
写真撮影の場合裏面を写してないと同定が困難になります。

イメージ 9
 
二頭のミヤマモンキチョウです。
中学生時代に燕岳や大天井岳に登った時に採集したものです。
タカネヒカゲも沢山いました。
 
イメージ 10
クモマベニヒカゲとベニヒカゲです。
常念岳から下山するときに割といました。
その時タカネキマダラセセリも見ることができました。

イメージ 11
コヒョウモンモドキとウスイロヒョウモンモドキです。
ヨーロッパのヒョウモンも2頭含まれています。
高校生時、採集地で和歌山大学の先生と知り合いになり、私が台湾の蝶のことを話したら、アケボノアゲハとアサクラアゲハが欲しいと言われ、その先生の所に標本を送ったところ、お礼にヨーロッパの蝶をいくつか送ってもらったものの一部です。
 
イメージ 21
オナガアゲハはそれほど珍しい蝶ではないのですが何故か残っていました。
フタスジチョウも全国的に見れば似たことが無い人も多いかもしれません。

イメージ 12
エゾミドリシジミの♂♀とオナガシジミです。
蔵王のカシワ林にエゾミドリが大発生していて、枝を揺すると大量のエゾミドリシジミが飛び立ちます。
今でもこの光景は忘れられません。

イメージ 13
ウラジロミドリシジミ、クモマツマチチョウ♀とミズイロオナガシジミです。
クモマツマキチョウのメスは姫川谷でようやく見つけたものです。
ウラジロミドリシジミは函館で採集したものです。
 
シルビアシジミ、キマダラルリツバメなど
イメージ 14
 
カラフトヒョウモン
イメージ 15
 
、ホシチャバネセセリ、キマダラセセリ、などギンイチモンジセセリなど
イメージ 16
東京に出てきたとき多摩川でギンイチモンジセセリを割と見ることができ嬉しかった想い出があります。
標本は大町市の木崎湖周辺で採集したものです。

イメージ 17
オオヒカゲは松本地区では見た経験がありません。
蓼科高原で採集したものです。
クロミドリシジミが2頭写っています。
 
イメージ 18
ヒメシロチョウ、アカセセリ、クボウラミスジ、ウスイロオナガシジミ、オオゴマシジミ、ミドリシジミ♀AB型など。
クボウラミスジはウラナミアカシジミが多産するところによくいました。

イメージ 19
クロセセリ、エゾヒメシロチョウ、ヒメシロチョウ、大ゴマシジミ、ゴマシジミなどです

イメージ 20
ウラナミジャノメ、ヒメヒカゲ、オオチャバネセセリ、コチャバネセセリ、アカセセリなど。




閉じる コメント(3)

顔アイコン

長い時間経過しているにもかかわらず良い状態で保存されていますね。
蝶についての知識はありませんが、希少種もあるように思います。
廃棄ではなく何処かの施設に寄贈か寄託の形で保管できたら学問的にも有意義だと思えるのですが。

2018/11/9(金) 午後 10:59 [ 梅天神 ]

顔アイコン

本格的なチョウの採集をされていたのですね。捨てずにどこかへ寄付されたらよろしいのにと私も思います。

2018/11/10(土) 午前 8:47 [ ujinakimaro ]

顔アイコン

梅天神さん、ujinakimaro さんコメントで標本をどこか施設にでも寄贈したらとの助言ありがとうございます。
私も博物館など目ぼしい所に電話しましたが、保守管理が面倒なのかいずれも引き受けてもらえませんでした。
最近の20代以下の世代では虫に触ることができる割合が約20%とゆうデータもあるそうですが、昔のように昆虫少年は居ないようです。
それで仕方無く殆どの標本は土に埋めて自然に返してやり、多くの命を奪ったことを悔い、お経を唱えて供養しました。
残りの3箱も同じようにしたいと考えています。

2018/11/13(火) 午前 7:33 [ pa2***** ]


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事