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奥の細道の立石寺

2019年6月19日
東沢バラ公園から立石寺に向かいます。
立石寺は山号を宝珠山と号し、860年に清和天皇の勅願によって慈覚大師が開いた天台宗の寺です。
通称は山寺と呼ばれます。
門前町の土産店の駐車場で下車して、立石寺の登山口に向かいます。
奥の細道の案内板が見えてくると、
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間もなく立石寺登山口です。
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石段を登り詰めると、本堂の根本中堂です。
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比叡山延暦寺も本堂を根本中堂と呼び、本尊の薬師如来が安置されていますが、ここ立石寺の本尊も慈覚大師手彫りの薬師如来坐像です。
比叡山延暦寺の根本中堂内陣には「不滅の法灯」が灯っています。
西暦780年最澄が灯明をかかげて以来、火は消えることが無かったのですが、1791年9月の織田信長の比叡山焼き討ちの際に消えてしまいました。
しかし法灯は立石寺が建立されたとき分灯されて、立石寺でも「不滅の法灯」は大切に守られていました。
この分灯が再び延暦寺に再分灯され、「不滅の法灯」は延暦寺、立石寺で輝き続けています。
不滅の法灯は此の世が末法だから、「明らけく後の仏の御世までも光りつたへよ法のともしび」と言う願いを込めて、56億7千万年後に弥勒如来が出現するまで灯り続けます。
立石寺の根本中堂で御朱印を頂くと、法灯不滅と書かれています。
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根本中堂の前を左に進んでいくと鳥居があります。
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ここから日枝神社の境内です。
この辺りは神仏習合の神宮寺だったところです。
出羽國山寺総鎮守で、拝殿は
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日枝神社登山口は立石寺登山口と少し離れた場所に在ります。
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御朱印は
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境内には樹齢約1200年の雄株の大銀杏があります。
慈覚大師お手植えのイチョウと言われています。
雄株なので銀杏はできません。
 
こけし塚もありました。
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山形県こけし協会が建立したもので、こけしやこけし工人の分骨もなされています。
毎年11月には供養祭が執り行われます。

立石寺は松尾芭蕉が寄った寺です。
 
山形領に立石寺と云う山寺あり。慈覚大師の開基にして、殊清閑の地也。一見すべきよし、人々のすすむるに依りて、尾花沢よりとって返し、基間七理ばかり也。
日いまた暮れず。麓の坊に宿かり置いて、山上の堂にのぼる。
岩に巌を重ねて山とし、松柏年ふり、土石老いて苔滑に、岩上の院々扉を閉て、物の音きこえず。
岸をめぐり、岩を這いて、仏閣を拝し、佳景寂寞として心澄みゆくのみおぼゆ。

閑さや 岩にしみ入 蝉の声

この有名な句を詠みました。
この句碑は根本中堂の左脇に立っています。
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また宝物館の前辺りににも、芭蕉と曾良の像が建てられていて、新しい句碑もあります。
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曾良の「俳諧書留」では、当初
山寺や 石にしみつく 蝉の聲
 
さらに「初蝉 泊般集」では
さびしさや 岩にしみ込む 蝉の聲
 
と変わり、大分後になって
閑さや 岩にしみ入 蝉の声

となりました。
よく蝉は何蝉なのか問題になります。
山寺を訪れたのは5月27日となっています。
太陽暦では7月13日と言うことになります。
丁度季節的には今頃です。
有名な人では、斎藤茂吉がアブラゼミ、小宮豊隆はニイニイゼミとしています。
アジサイの季節にはハルゼミが鳴きます。
7月13日頃でもハルゼミはまだ鳴くことができます。
梅雨が明ける頃ニイニイゼミが鳴き始めます。
7月13日頃ならニイニイゼミが鳴いても不思議ではありません。
アブラゼミ、ミンミンゼミの羽化は遅く、7月下旬以降です。
7月13日にアブラゼミ、ミンミンゼミの鳴き声を聞くのはかなりむずかしいと思います。
そうすると芭蕉の詠んだ蝉はハルゼミかニイニイゼミと考えてよさそうです。
ハルゼミは集団で鳴き、ちょっと騒がしい感じです。
ニイニイゼミは少し小さい音色でジィーと鳴き続け、正に「岩にしみ入」のイメージにピッタリです。
音色的にはアブラゼミも「岩にしみ入」のイメージに近いです。
 
実際にこの句を詠んだとされる場所にセミ塚があります。
セミ塚と岩
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芭蕉はここに句をしたためた短冊を埋めて、後に石の塚を立てたものがセミ塚と言われています。
しかし当初は
山寺や 石にしみつく 蝉の聲
と詠んでいて、岩のことは触れていません。
どうもこの場所で詠んだのではないのではないかと思っています。
後で、
閑さや 岩にしみ入 蝉の声
に都合の良いような場所を捜して発句の場所として選んだのではないかと思っています。
立石寺の植物相を見ると針葉樹と広葉樹が混じっていますが、松はあまり生えていないようです。
ハルゼミは松林などに多く生息し、ニイニイゼミは桜などの広葉樹を好みます。

セミの鳴き声、発生時期、植物相から総合的に考慮すると結論的には、私はニイニイゼミだと考えます。

山門は大仏殿や奥之院への登山口で、ここから入山料が必要になります。
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奥之院までここから800段の石段です。
案内書によると所要時間は40〜60分となっています。
往復するだけの時間はあったのですが、今日は雨で足元も悪く、しかも今朝は刈田嶺神社里宮まで往復1時間20分歩いているので、セミ塚の所で登るのを諦めてしまいました。
2008年8月24日にも立石寺を訪れていて、その日も大雨でしたが奥之院まで登りました。
その時の映像を紹介します。
仁王門
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仁王尊
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奥之院と大仏殿
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奥之院
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途中に小三重塔がありました。
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一僧侶が信仰の為6年の歳月をかけて完成させた小塔で、岩窟内に安置されています。

開山堂
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納経堂
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五大堂は撮影していませんでした。
 
今日は山門からやや上った場所に姥堂がありました。
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お堂の中には奪衣婆が安置されていました。
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十王経などによると奪衣婆は人が死んで最初に会う冥界の官吏で、亡者の衣服を剥ぎ、剥ぎ取った衣類は懸衣翁という鬼によって、三途の川の畔に立つ衣領樹に掛けられます。
亡者の衣類の重さにはその者の生前の業が現れ、その重さによって死後の処遇が決められると言います。
立石寺の姥堂の奪衣婆はこれとは違った役割を果たしているようでした。

時間が余るので境内にある「門前CAFE」でサクランボソフトクリームを食べてみました。
知り合いのブログの方が立石寺でサクランボソフトクリームを食べたことを紹介していたので、私も真似しました。
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やはり美味しかったです。

まだまだ時間があるので山寺駅に行ったり対面石や対面堂なども観て廻りました。
JR山寺駅
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駅のスタンプ
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対面石
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対面堂
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この後熊野大社に行きます。


明日から沖縄のサガリバナを観に行きますが、予報では雨なので観れない確率がかなり高いです。
見れないと何のために沖縄まで行ったのか分からなくなります。
無駄なツアーになりそうです。



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山寺へは何度か行ったことがあります。長い階段を登り息を切らしながら眺めた景色は素晴らしいものでした。
ブログの写真を懐かしく拝見しました。

2019/7/8(月) 午前 8:26 [ 梅天神 ]

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> 梅天神さん
おはようございます。
仙台に住んでいた時、山寺近くで芋煮会をしたことがあり帰りに山寺駅から仙山線に乗った記憶があります。
7年間仙台に住んでいましたが、恥ずかしい話一度も山寺を訪れたことがありませんでした。
梅天神さんは山寺に何度か行かれているのですね。
五大堂からの景色素晴らしいのでしょうね。
2008年の時も雨の日だったので視界が悪くほとんど記憶に残っていません。

2019/7/18(木) 午前 4:56 [ pa2***** ]


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