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2017年10月29日
佐倉市民音楽ホールで森麻季ソプラノ・リサイタルがあったので聴いてきました。
台風がらみの強い雨の日なのに、会場は満席で補助イスまで並んでいました。
森麻季さんは凄い人気です。
プログラム
演奏者プロフィル
森麻季産が大きな花柄のドレスで登場です。
凄いゴージャスな感じです。
森さんは歌唱力には定評がありますが、容姿も端麗な人ですからヴィジュアル的にも見栄えのする人で、それが人気の源になっているのかもしれません。
私の方ですが、此のところ毎日も睡眠時間が4時間前後の上、割にスロースターターなので、森さんの歌唱に乗り切れません。
途中伴奏の山岸茂人さんのピアノソロによる、チャイコフスキーの四季の「十月」と山田耕筰の「カラタチの花」の演奏もありましたが、可もなく不可も無いと言った感じでしょうか。
森さんは歌劇のアリアを歌うときは、体全体で表情付けをしていましたが、それも虚ろに見えてしまいました。
すべて私の方が悪いのですが。
休憩後森さんは衣装を変えて出てきました。
今度も花柄でコスモスでしょうか。
衣装のセンスも大胆でとても魅力的です。
私の方もグノーの歌劇ミレイユより「軽やかなツバメよ」のコロラトゥーラを聴くと、少しづつヒートアップして来ました。
横道にそれます。
恥ずかしい話、最近知ったのですが、コロラトゥーラソプラノの田中彩子さんのモーツアルト魔笛夜の女王のアリアとカール・オルフのカルミナ・ブラーナを聴いて、すごい人だと思いました。
2014年にはCDを出しているらしく、女性なので年齢不詳ですが、推定すると二十代後半くらいかなと思っています。
YOU TUBEなどで視聴できますが、高音のコロラトゥーラで澱みなく歌います。
オーストラリアを拠点に活動しているらしく、この人も美人さんでこれからの有望株でしょう。
声の質も見た感じも森さんとは違った印象ですが。
横道から戻ります。
今日の目玉は3曲のアヴェ・マリアでしょうか。
偶然か3曲とも言語が異なります。
グノーのアヴェマリアはラテン語、シューベルトはドイツ語、マスカーニはイタリア語と3か国語を歌い分けないといけません。
歌う側は大変でしょうが、聴く方は言葉の意味は問題にせず、声を肉体を使った楽器ととらえて聴けばよいから楽です。
グノーのアヴェマリアはバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻の第1曲に、ラテン語の典礼文「アヴェマリア」を歌詞にしたものです。
低音から湧き上がるようなアルペジオが連続する曲で心が洗われるような感じです。
伴奏のピアノの感じも素敵で、やはりバッハは素晴らしいなと再認識しました。
続いてシューベルトのアヴェマリアです。
この曲は歌曲集「湖上の美人」の中のエレンの歌第3番OP .52−6 Ⅾ.839です。
歌詞がアヴェマリアで始まりますが、宗教曲ではありません。
6分くらいの演奏時間で、対訳を読んでもあまりピンときませんが、のびやかな旋律に何故か深く引き込まれていきます。
この曲もグノーの曲も有名で大抵の人が聞いたことがあると思います。
グノーとシューベルトのアヴェマリアは世界三大アヴェマリアに数えられ、もう一曲はカッチーニのアヴェマリアですが、今日はマスカーニのアヴェマリアです。
この曲は歌劇カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲に詩人ピエトロ・マッツォーニの歌詞を付け加えたものです。
清澄で宗教的雰囲気がありますが、オペラの曲なので最後は「アヴェマリア、私を悲しみの餌食にしないでください」と歌い上げるところは、少し大げさな表現かなと思いました。
後でシューベルトのアヴェマリアはマリア・カラスでマスカーニはバーバラ・ボニーで聞きましたが、いずれも落ち着いた大人の歌い方だなと思いました。
森麻季さんは、アヴェマリアなのに表現が変ですが、若い勢いのようなものを感じました。
最後はドニゼッティのシャモニーのリンダより「この心の光」です。
地味な歌劇ですが、「この心の光」だけは有名です。
村娘のリンダの恋する乙女心がうまく表現されていて、アリアの軽やかなテンポが素敵です。
この曲も、千葉では少し有名な椎名舞さんの演奏で聞いてみましたが、何かしら可愛らしい歌い方に聞こえましたが、声量は森麻季さんに負けるかなと思いました。
後半のピアノソロではドビュッシーの月の光が演奏されましたが、いつもながら本当に良い小品だと思いました。
今回のコンサート後半が楽しめました。
アンコールは2曲ありましたが、時間が経って題名を忘れてしまいました。
そのうち一曲は「あなたがいるから強くなれる」といった内容の歌で、女性の心の内を歌った良い歌詞だなと感じました。
森麻季さん
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