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東山魁夷展

2018年10月25日
10月24日より国立新美術館で東山魁夷の10年ぶりの大回顧展が催されていたので見に行ってきました。
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9時半過ぎに着くと行列ができていて、入場者を8人づつ3分ぐらいの間隔で入場させていました。
そのため20分位待たされてから会場に入ることができました。
結構鑑賞者が多く、戦後を代表する国民的日本画家と言われる理由がわかるような気がします。
私も平均的な日本人と思っているので、東山魁夷は大好きです。
好きな理由は魁夷の人柄でしょうか。
人柄がそのまま作品に現れているような気がします。
岡本太郎などとは対極にある人だと思います。

魁夷の人柄と言えば、すみ夫人との結婚の顛末が思い出されます。
すみ夫人は日本画家川崎小虎の娘さんで、自身も画家志望で美術学校に通っていましたが、自分には才能が無いと諦めていました。
しかし美術展には良く通い、美術展で東山魁夷の作品を観たすみ夫人は東山魁夷と結婚したいと思うようになりました。
その話を受けた魁夷は今は画家として生活ができるような状態ではなく、まだまだこれからもそんな生活が続くと言って断りましたが、それを聞いて逆に結婚を決意したといいます。
すみ夫人は画家としての才能は無かったかもしれませんが、魁夷の作品を観ただけでその人柄と秘めた画家としての優れた才能を見抜く能力と言うか直感を持っていたと言うことです。
弟子も取らず孤高の画家だった魁夷の傍らで、助手のように付き添って支え続けたすみ夫人は、自分ではかなわなかった画家の夢を、魁夷を介して実現していったのではないかと思ってしまいます。

魁夷の平面的で単純化された画面構成ではないでしょうか。
1950年の「道」は前方に真っすぐ伸びる道を描いた作品です。
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師事した結城素明は「心を鏡にして自然を見よ」と説き、魁夷は日本画の中に「心象を盛り込む」ことを考えました。
「道」が単純な絵に終わらず人を惹きつけるのは、「道」が人生行路を連想させ、見る人の心に響き合う心象風景が広がっているように感じるからではないでしょうか。

今回の展示作品を観て、画面構成が様式化されている作品に気付きました。

鏡面対象の画面
映象
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緑響く
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静唱
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夕星
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前面に大きな樹を配する画面
冬華
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白夜
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花明り
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中央に滝を配する画面
木霊
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山かげ
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青饗
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渓音
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画面が様式化されていても、画面の組み合わせを変え、装飾性を変え、彩色を変えることによって全く異なった心象風景が生まれてきます。
これが東山ワールドなのかもしれません。

白馬の作品が4点展示されていました。
また唐招提寺御影堂の障壁画が再現されていました。
これらについては別な機会に紹介します。

出口の所に記念写真用スポットがありました。
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東山魁夷の美術館は
長野県信濃美術館 東山魁夷館
市川市東山魁夷記念館
香川県立東山魁夷せとうち美術館
の3カ所ありますが、私はせとうち美術館にはまだ行っていません。
いつか行こうと思っています。

長野県信濃美術館 東山魁夷館
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市川市東山魁夷記念館
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