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JAZZとAUDIOが出会うと。。。
ほとんど、JAZZの新譜のちょっと遅い紹介です。新譜会、次回日程確定したら告知します。

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菊地雅章 "Black Orpheus"

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2015年7月7日に亡くなったピアニスト、菊地雅章が2012年10月に行ったソロ・リサイタルの模様を収録したライヴ・アルバムがECMレーベルからリリースされました。
元々、菊地雅章のアルバムは、"ススト"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01B3IKD72/)と、"Desert Moon"のどれかくらいしか聴いてなく、"Desert Moon"の魅力は、自分の駄耳では聴きとれず、それ以上の購入はしていません。
本作もそういうわけで買うつもりではなかったのですが、周囲の評価が高いので、じっくり腰を据えて聴いてみようというと思い、購入した次第。

なもんで、菊地雅章のソロピアノを聴くのは初めて。
Masabumi Kikuchi(P)

演奏曲は以下の通り。タイトルの黒いオルフェ以外は即興
01. Tokyo Pt.
02. Tokyo Pt.
03. Tokyo Pt.
04. Tokyo Pt.
05. Tokyo Pt.
06. Black Orpheus
07. Tokyo Pt.
08. Tokyo Pt.
09. Tokyo Pt.
10. Tokyo Pt.
11. Little Abi

1音1音選びに選び抜いた音を、これでもかと神経を指先に集めて、ふッと吐き出す。そしてその余韻を、ホールの残響とともに体に取り込み嗜む。音と音との間の静寂に想像力を膨らませる。演奏を楽しむというより、音と静寂を楽しむといったほうが正しいような演奏。

ジャンル分けが意味をなさないというのも判らでないが、正直言って、ジャズを聴いているというよりは、現代音楽を聴いているような感覚のほうがしっくりきそう。
以前、「ジャズ耳」って言葉が少し話題になっていたが、同様に聴く耳(聴く体制?)を持たないと、魅力を享受しきれないってのはあると思う。

と、つらつらと書いていたら、これは茶道を楽しむ姿勢(子供の頃、茶席には数回出ている。)に近いんじゃないかとふと思いつき、整然とした緊張感すら感じる茶室で、お湯の沸く音、布の擦れる程度の音しかしない中でお点前を見ている、少し身が引き締まり、すがすがしさをも感じる独特な雰囲気と、菊地サウンドには、ある種の通じるものがあるような気がする。

魅力のすべてを享受できているとはとても思えないが、ピアノが奏でる深淵な世界を垣間見ることはできたんじゃないかと、茶道に通じるような心地よい緊張感を多少なりとも享受できたんじゃないかと思います。

こんなんなんでベストは決めません。

菊地雅章 "Black Orpheus"(https://www.amazon.co.jp/dp/B014FQ9SBG/)

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    確かに現代音楽的、というのはあるかもしれませんね。あと、これと同じ音源がYouTubeで出回っているのですが、ECMのミキシングを通したものと、印象が全然違っているようです。やはりこのあたりECMマジックでしょうか。

    TBさせていただきます。

    [ jaz*9*0k*zu ]

    2016/8/23(火) 午前 5:59

    返信する
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    > 9101さん
    youtubeの存在は知らず、今聴きながら文章書いていますが..
    おっしゃる通り、印象違いますね。
    なんか、"訥々"という語より、"激情"と言う語が似合いそうな温度感高めな演奏で驚くくらい。
    ジャズっぽくないというのは概ね違わないと思いますが、茶道なんて語が出ることはないサウンドが聴こえてきました(驚)

    ECMマジックなのかどうかは判りませんが、音の操作で印象が大きく変わることだけは実感いたしました。

    TBありがとうございます。逆TBさせていただきます。

    oza。

    2016/8/23(火) 午後 9:02

    返信する

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