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JAZZとAUDIOが出会うと。。。
ほとんど、JAZZの新譜のちょっと遅い紹介です。

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Terje Gewelt "Wow And Flutter"

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Terje Geweltの2017年の新作です。
Terje GeweltはChristian JacobとのDUO作で一気にハマって、その後Dag Arnesenのトリオ作を買ったところでひと息ついて、その後は、見つけたら一応確認して買うか買わないか決めているような感じ。

ということで、デュオ作が3つ
 "InterPlay" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/51950617.html)
 "Duality" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/03/19)
 "Hope" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/archive/2007/03/29)
他の紹介はトリオが3作
 "OSLO" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/56747688.html)
 "If Time Stood Still" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/51581883.html)
 "Steppingstone" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63501733.html)
カルテットが1作
 "Spindrift" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62662976.html)
という紹介履歴になります。

本作は、新譜情報を見つけて、ちょっと試聴して良さそうだったので買おうと思ったらダウンロードだけで、CDでのリリースがなかなかないような状況で、ようやく入手できたもの。

本作はギター入りのオーソドクスなカルテット編成。前作がギタートリオだったのでギターとの演奏を積極的に行っているということでしょう。
Terje Evensen(Ds)、Bjorn Klakegg(G)、Erlend Slettevoll(P)、Terje Gewelt(B)

演奏曲は、Terje Geweltのオリジナルが8曲、2曲がTerje Evensen、Bjorn Klakegg、Terje Geweltの共作

1. Time Travels
2. Ups And Downs
3. Leaving Town
4. Iskanten
5. Crosstalk
6. Seafarer
7. Wow And Flutter
8. Melancholy Blue
9. Raw Air
10. Gone Sailing


1曲めは、サーフィンミュージックを彷彿とさせるサウンドで、速いリズムに速いフレーズをきっちり合わせてくる演奏は清々しいものではあるがちょっと軽い印象もあるか。
そういう意味ではフュージョン臭が強い感じが、個人的に、Terje Geweltに求めるサウンドとは異なっている演奏ではある。
2曲めが8ビートの牧歌的な曲、3曲めが16ビートのノリの良い曲と、この辺も個人の嗜好する演奏からは逸脱していて、期待とは違うなぁとも感じつつ、その格好良い演奏に惹かれている。

音数をぐっと減らしたピアノトリオで演奏される4曲め。
前半の訥々とした美音のピアノと、後半のよく歌うベースが印象的。
5曲めがTeenTownでのJacoのリフを彷彿とさせる演奏で、これはやっぱりという感じに燃えてしまいます。
其処此処で登場するちょっと暴力的な演奏をするギターが、前述の個人的なTerje Geweltの印象から逸脱している大きな理由になっているような気がしているが、なかなか良い味を出していて面白いのは事実です。

なんだかんだ、Terje Geweltのきっちり刻んでくるリズムの正確さだったり音数の多少に関わらず創造性豊かな即興演奏だったりと、いずれも見事な演奏を聴かせて聴きどころを明確にする。
強いて言えば、ドラムが単調なリズムについて行けなかったり、格好良いノリを継続できずにもたつく場面があったりと、ちょっと弱いかなぁと思う場面が多いのがたまにきず。
それと、いろんなところにノイズのような音が紛れていて、7曲めがその集大成のような雰囲気だが、これはいらなかったんじゃないかと思う。
後半は、アバンギャルドな9曲め、ホッとするポップな曲で終演。

ベストは、ベースを聴くという意味で5曲めにしましょう。

Terje Gewelt "Wow And Flutter"(https://www.amazon.co.jp/dp/B074BQ2BPF/)

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On The Mountain (20180120)

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2018年のNo Trunksでの初ライブは、芳垣安洋率いる"On The Mountain"というピアノトリオ。
最近、このユニットでいろんなところでライブを演っているのは、スケジュールを見て知っていましたが
ようやく見ることができました。
それにつけても、間近で芳垣さんのドラムを聴けるってのは貴重な体験です!!

"On The Mountain" 芳垣安洋(Ds)、岩見継吾(B)、吉森信(P)

左奥にドラム、ピアノは定位置から少し斜めにした感じ、開く板は全て外してあったよう。
ベースはドラムの前に立って、ステージの真ん中が微妙に空く感じ。

このバンドでは、ピアノの吉森さんだけが過去に演奏を聴いていない人で、若い人なのかと思っていたら、見た目相応の年齢らしく..。
ライブ開始早々の印象から、ピアノが取り立てて強い印象を与えるような演奏をしないので、人選としては、ドラムを邪魔せずベースとの強力なリズムを聴かせることを主眼に置いているのかと勘ぐったのですが..。

奏法としては、タッチはあまり強くなく、抑揚を明瞭に付けてくるタイプでもない。
ただ、早いフレーズからフリーキーなフレーズまでこなし、さらにリズムの突如の変化にもしっかり対応してくる器用さと、演奏が崩れないよう持ち応える頑固さとを持ち合わせていて、芳垣さんが何を演ってもしっかりついてくる安心のピアニストを選んできたんだろうなと思い直した。(偉そうでスイマセン)

後から岩見さんとちょっと会話したら、まず曲をしっかりと演奏することと、芳垣さんがドラムだから自分はなにを演っても大丈夫という安心感があるようなことをおっしゃっていたが、
たしかにあまり即興を前面に出してくるようなスタイルではなく、曲をしっかり聴かせることが前提のバンドというのは納得。
たしかにソロもあるが、完全に1人で演奏する場面は少なく常に裏で他の2人がバッキングをしていたように記憶している。

80/81とかテーマのキメが決まらない演奏も散見されたがw、3者のタイム感がズレた場面であっても相応の面白さを感じられるところが、このバンドの面白さなんだろうなと感じられた。

演奏曲は、1st、2ndとも5曲ずつで、以下のような感じ。(今回、珍しくメモをとった)
1st :ジンバブエビート、マイソング、80/81、ヘイデン、吉森オリジナル
2nd :吉森オリジナル、モンク、ミンガス、・・、アフロビート
Enc :ウイッチタイト

終演後のマスターのコメントで、芳垣さんが過去に好んで聴いていたような曲を中心に演奏していたんじゃ?
と言ってましたが、なるほど!!と思いましたです。

1st set 8:15頃から50分強くらい、2nd set 9:30頃から45分くらいに、アンコールに応えてくれました。
聴衆は10人強程度だったか

家帰ってから、「吉森信」を検索したらwikiが存在(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E6%A3%AE%E4%BF%A1)し(!!)、ヒカシュー、モダキョキ等で演奏をしていた人でした。 なんと!!

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松原慎之介4 (20180117)

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冷静に考えたら、新年初ライブが昼のPit Inn になってしまいました。
本当はホームグラウンド「No Trunks(http://notrunks.jp/)」で幕明けするべきだったとも思いましたが、タイミングなのでしょうがない(と開き直り)ということで..。
いろんなライブ日程を眺めていて、行きたいところで行ける行けないを物色していましたところ、このライブがヒットしまして、仕事のお休みをもらって赴いた次第であります。

目当ては、ドラムとギターではありますが、このメンツを呼べるリーダーってのも気になったのは事実です。
松原慎之介(As)、加藤一平(G)、高橋陸(B)、石若 駿(Ds)

14時開演直前に現地に赴き、前客7〜8人くらい。
最終的には30人超の聴衆だったように見えましたが、大学のジャズ研の子のような若い人(女性含む)が多かった印象。
これまでの経験では、昼でもおっさん率高いんですけどねw

ステージは、右端にドラム、左端にギター(着座)、中央後ろにベースを配し、その前にサックスが立つという立ち位置。

リーダーのアルトのテーマで演奏は始まるが、その演奏を食うようにギターが暴力的な合いの手をぶち込んでくる。
加藤の特性を知っているからしょっぱなから面白がって聴いているが、相当演奏をぶち壊している感の強い演奏。
それが故に最高に面白い演奏が繰り広げられ、期待通りの演奏に、ウハウハしまくっていたわけであります。

その加藤は、椅子に座ってエフェクターをこまめに操作しながらいろんなギミックを出してくるのが通常状態なんですが、興奮してくると(興が乗ってくると)立ち上がって、音量も上げてグワンギュインと強烈に攻め立ててくる。
演奏はそんな過激な曲からスタートしたが、以降は4ビートにさらにゆっくりめのテンポのオーソドックスな曲も披露し、オリジナルと半々くらいの比率での演奏だったか。

リーダーの松原慎之介のアルトは、テーマの難易度はもとより、ソロでの速いフレーズをしっかり吹き切り、サブトーンからフリーキーな咆哮まで幅広い表現力を駆使しての演奏が底力の奥深さを感じさせる。
ベースは、4ビートのほうが得意な感じか。
前半は緊張していたのか、あまり伸びやかな演奏って感じではないと感じたが、後半になるに従って、タッチも強く、早いフレーズ多用のソロも格好良くこなして、おそらく本来の実力に近い演奏だったと思う。
そして、石若。
生で見る迫力は、尋常でないものを感じさせる。
過去数回生石若を見ているが相当実力を上げている印象で、今回の演奏からは風格すら感じさせるほど。

聴いていて面白いのは、ドラムに耳をそばだてている時とギターに耳が向いているときになってしまうわけだが、今回のメンツは、左右の2者(加藤、石若)が真ん中の若い2人(松原、高橋)に胸を貸したということだと思うのでこうなってしまうのはしょうがないところ。
それでも、真ん中の若い2人が左右の2人に負けないよう相当に頑張った演奏をしてはいたと思う。

そんな中最も面白いのは、明らかに早めの曲で、アルトの咆哮に、加藤の暴力的サウンドが絡み、そんなところで飛び出る石若のソロ。これはもうひれ伏すしかありません。圧巻。これ聴けただけで、この日は充分満足でした(^^;;

1stセットは定刻から気持ち遅れて開始して50分くらい。
2ndセットは16時ちょっと前からほぼ1時間。さらにアンコールも応えてくれました。

後から聞きましたら、リーダーの松原はチョビ渋(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63820506.html)に入っていた人で、実力の高さから不破さんに呼ばれて(?)渋さに加入している逸材とのこと。
 チョビ渋のメンツは、ここ(http://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-6738/)で..。
実力はお墨付きでありました。なるほど!!

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Dick Hymanは、1927年生まれの御年90才。まだご存命のようです。
新譜会の時だったか、1曲聴かせてもらったと持参者の「Brad Mehldauより良いでしょ」というひと言で、「えっ?!」と思って、んじゃ全部聴かせてもらいましょうとお借りしてきたもの。

タイトルから、同じジャズフェスからとはいえ、1983から5年間のソロピアノのベストパフォーマンスを集めたものという認識で良いと思っています。
えーと、1927生の1983だから55〜60才くらいまでの演奏ということになります。

メンツはそういうことで1人だけ。
Dick Hyman(P)

演奏曲は、新旧のスタンダードの有名曲を集めてきているようなイメージで合っていると思います。(詳細未チェック)
1. S'Wonderful
2. Jingles
3. Stella By Starlight
4. Jazz Me Blues
5. Pilgrim's Chorus
6. Vituoso Rag
7. Eccentricity
8. Carolina Balmoral
9. Sophisticated Lady
10. Pep
11. Jitterbug Waltz
12. How High the Moon
13. Gulf Coast Blues
14. Ain't Misbehavin'
15. Let Every Day Be Sweetheart's Day
16. All The Things You Are

前述の通り、Dick Hymanが60歳にならない頃の演奏ということになり、プロフィールから1948年からプロとして演奏をしていたとのことになりますが、その世代感を考慮してもスタイルとしては1世代古いスタイルになるであろう、ストライドとかラグタイムに近い演奏を主体としていて、それにクラシックのテイストを混ぜ込んだようなものと認識。

あまり、即興をしっかり演ろうという感じの演奏ではなく、曲によってさらりと即興を混ぜ込むような程度に終始している印象で、楽譜に書いてある演奏をどれだけ楽しく聴かせるかを主軸に置いた演奏という解釈で合っていると思います。

軽快なタッチでノリの良い演奏は小難しいジャズの面白さとは違うところで、ピアノの音色の良さとか、ピアノ演奏の幅の広さとかと言った観点で、とても気持ちの良い演奏をたっぷりと楽しませてくれているのは間違いないでしょう。

冒頭に書いたところでは、演奏の強度は比肩していると言えなくもないかもしれないが、即興の想像力とか演奏の表現の幅とかはね...。そこが、あちらの方は秀でているので..。

ベストは、Dick Hymanの演奏の楽しさはここにあるという思いを込めて、2曲めに

Dick Hyman "Solo At The Sacramento Jazz Festivals 1983-1988"(https://www.amazon.co.jp/dp/B06XK96HY3/)

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Shahin Novrasli "Emanation"

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Shahin Novrasliはシャヒン・ノヴラスリと読むらしいですが、アゼルバイジャン出身で幼少からクラシックで高評価を受けていた逸材らしい。
2014年リリースの下記がデビュー作で、こちらはAri Hoenigが入ったピアノトリオ作でした。
 "Bayati" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00GZZ6L66/)
そして本作が2作めになるよう。
1977年生まれで40才、幼少に才能を開花させてたとしたら作品数が少ないなと、そこが心配になるのは余計なお世話。

メンツは、ピアノトリオにパーカッションが入った4人が基本で、2曲でバイオリンが入ってくる。
Shahin Novrasli(P,Vo:6)
James Cammack(B)、Andre Ceccarelli(Ds), Erekle Kolava(Per)、Didier Lockwood(Vln:3,6)

演奏曲は、すべてShahin Novrasliのオリジナルで、全部で9曲。
1. Emanation
2. Song of Ashug
3. Saga
4. Jungle
5. Misri Blues
6. Ancient Parallel
7. Tittle Tattle
8. Yellow Nightingale
9. Land

ピアノトリオが基本となるが、ドラムによるシンバルレガートを演奏の推進力にした曲が印象的で、ピアノのキラキラしたソロが映える。

3曲めが重めの曲で、バイオリンが入り、さらにパーカッションが様々な音を入れてくることで、ずっしりと重厚感のあるサウンドで雰囲気が変わる。
続く4曲めが、ベースでの低音のリズムが鳴り響く8ビートで、雰囲気が随分と変わるのでなおさら前の曲の重さが効いてくる。
5曲めが4ビート、6曲めが本編に入るとバイオリンにボーカルが入り、特にボーカルの雰囲気が中東色の濃いもので、それまでの作風から意表を突かれる。
7曲めがビート感の強いファンクな演奏で、ピアノソロがソウルフル。
直前の曲よりおとなしめだが、流れから高揚感のピークは、この曲にある印象。

曲調としては、前半の温度感低めな演奏から、中程で少しテンションを上げてと、曲によりカラーをガラガラ変えてくるのでその変化の大きさに、うぉお?となってくるような作り。

全体を通してとは言わないが、ドラムに加えてperが入る曲がいくつかあり、それが打音を中心としたおかず的な音が多めで、ある種独特な雰囲気を醸し出していて、それが特徴的。
でも、強力なベースが全体を支配しているのは、聴いていれば明らかでしょう。

ベストは、盛り上がりのピークにあたる7曲めで。

Shahin Novrasli "Emanation" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MRBQ9PF/)

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