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JAZZとAUDIOが出会うと。。。
ほとんどJAZZの新譜のちょっと遅い紹介です。

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Linda OhがLinda May Han Ohとミドルネームをいれた初のアルバム。
Fabian Almazanと結婚したことで、いろいろと身辺に変化が表れているようで、本作がCDでのリリースはなくダウンロード音源だけでのリリースされるのも、Fabian Almazanの主義に同調したためと思われる。

前作は、2013年にリリースした"Sun Pictures"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62200435.html)なんで、リーダー作としては4年ぶりと言うことになります。
参加作はたくさんあって、自blogを漁っただけでも10枚以上は出てくる勢い。
それよりもなによりも、Pat Methenyのバンドに参加(まだアルバムは出ていない)していることがもの凄いことであります。すごい出世ぶりです。

メンバーは、ピアノレス、ギター入りのカルテットを基本に、Fabian Almazanが3曲で客演する構成。
Linda May Han Oh(B,Vo)、Ben Wendel(Sax)、Matthew Stevens(G)、Justin Brown(Ds)、
Fabian Almazan(P:2,6,10)、Minji Park(janggu,kkwaenggwari:8)

演奏曲は、すべてLinda May Han Ohのオリジナルで良さそう。
1 Lucid Lullaby
2 Firedancer
3 Speech Impediment
4 Perpluzzle
5 Walk Against Wind
6 Ikan Bilis
7 Mother Reason
8 Mantis
9 Deepsea Dancers
10 Midnight
11 Western

ビート感が希薄でありながら、各楽器がそれぞれとても表現力のある演奏を重ねてくる1曲め。
LInda Ohのゴリッとしたベースが前面に出てくるのは、リーダー作の冒頭としては好感度高い。
そして、中間部以降のMatthew Stevensのギターが格好良い。
2曲めも、似たテイストの曲で、ベース、ギター、サックスに、Fabian Almazanのピアノが加わった4者の即興が折り重なるような曲。

3,4曲めで、ボイスをいれることでジャズというより、ワールド音楽と言ったほうが良いような独特の雰囲気を醸している。
Ben Wendelのサックスとのユニゾンが映える。
5曲めが、ちょっとミニマルな雰囲気を感じさせるリズムに、ポップなリズムを挟んだもので、これが今までのLinda Ohの作品に近いイメージ。
ここでのBen Wendelのサックスの温度感が高めで、個人的にけっこう好きな演奏。

後半は、リズムのないスピリチュアルで重い雰囲気が強めな演奏が多くなってくる。
全体的に、これまでの作風とはちょっと変化してきているようで、内容的に良く言えば重厚感、悪く言えば重苦しい感じが増してきている印象。

他のいろいろなセッションで、いろんな作風の演奏をしてきていることで、自分のなかで抜けている作風を抽出してリーダー作をつくったらこんな感じになったってことなのかなぁと思ってみたり。
とくに、Pat Methenyのバンドの影響(反動)が大きいのかなぁと。
それだけ広い守備範囲を持っているということの裏返してもありますが..

ベストは、10曲めで


Linda May Han Oh "Walk Against Wind" (https://www.amazon.co.jp/dp/B06X923L6G/)

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地底レコードの新作は、初老倶楽部というバンド名で、1959年生まれの偉人3人が組んだバンドと言うことのようです。
その偉人が、芳垣、大友、不破で、邦人ジャズを聴いているものとしては相当なインパクトを感じる面々が組んだバンドということになります。
こういう組み合わせができるんだ!! てなもんです。
2016年に関西で数回だけライブを行ったようで、これは、名古屋でのライブ収録。
ここでは、Rovoの山本精一がゲストに入って4曲で客演(うち2曲は歌も)している。

メンツは以下の通り。
芳垣安洋(Ds)、大友良英(G)、不破大輔(B)
Guest 山本精一(Vo,G)

演奏曲は、有名曲3つに、不破オリジナル、大友オリジナルに、即興が1曲という構成。
1. Lonely Woman
2. ラジオのように
3. session -2016- 
4. First Song
5. ひこうき 
6. SORA


芳垣安洋の低音感強め重厚な太鼓、きらびやかに散りばめられたシンバル。
不破大輔の延々と鳴り続ける地響きのようなベースとが織り成す、強力無比な、怒涛の、という形容がぴったりのリズム。
このリズムだけ聴けても満足度が充分に高い。
それなのに、この凄さに輪をかけて凄いサウンドを繰り出す御仁が参加していると言う…。

大友良英のギターが、いかにも大友サウンドと言いたい特徴的なノイジーで破壊的なサウンドをこれでもかと繰り出す。
もの凄い作品が出たもんだと、驚くことしきり。

ゲストの山本精一 のギターは、すべての曲で入るわけではないが右側に配され、大友が旋律を弾くと即興に、即興になるとバッキングにと、良い塩梅で演奏の骨格形成に貢献している。
ゲストだけどゲスト扱いされていないような演奏。
もっとも、後半2曲で歌を披露することで、前面には出てくるが。

そして、選曲の良さも、特筆できるところで、特に前半の即興を挟んでのアバンギャルドの代表曲と言いたいような3曲。

これを、大御所3人の演奏で聴ける多幸感。
その中でも前面で暴れまわる大友のギターに萌える。
間に入る即興も、強烈なリズムを背景にした2ギターによるロックなフリージャズバトル然としてて、ものすごく格好良い。
んー、どうしてもボーカルの入る最後の2曲に、聴き劣りを感じてしまうのは、個人的嗜好として仕方のないところなんでしょう。

ベストは、即興の3曲めでしょう。


"from 1959" ショローCLUB(https://www.amazon.co.jp/dp/B071NW82NX/)

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明田川さんのライブは、毎年演っているはずですが、これまではタイミングが合わずに見れずじまい。
ようやく、赴くことができました。
19:30ちょっと前に来店、1番目でした。明田川さんは入口そばに座って静かにしてて、片山さんはカウンターで焼酎?

ステージは、最近多かったピアノを左まで引き出すセッティングではなく、定位置から少し前に出す程度。

定刻10分程度遅れて開演。開演時で5〜6人の聴衆?
冒頭、体調を崩していて、指が動かないかもしれないとおっしゃってから演奏を開始。
のっけからどうなっちゃうんだと心配してしまつたが。
蓋を開けてみれば完全にマイペースに、明田川さんのピアノが勝手にずんずん突き進んでっちゃって片山さん置いてけぼり状態w。

体調からか打鍵の力感はあまりないが、強く打ちたい場面は高頻度に立ち上がって弾き、座ってる間はダンパーペダルを多用して音の厚みを出すようにと細やかな技を使いながら。
さらに、手のひら、肘、尻と多様な部位を駆使し、演奏の途中で鍵盤を超えて右側に飛び出し叫ぶと荒技まで繰り出しての大熱演。
多分、思ったほど体調の悪化が見られず、指が多少なりとも動くことに喜んでのご乱心だったんじゃないかと推察。
逆に片山さんは体調万全、一時期の不調が嘘のようなほど健康そうに見えたが、演奏は完全に主導権を奪われて.。

基本はジャズのスタンダード、有名曲を元にしているが気の向くまま風の吹くままに、あっちに寄り道、こっちで道草、あそこで休憩、向こうで暴れて、といった感じに演奏が進んでいく。

1stセットでは明田川さんの気ままな演奏に半分呆れながら、伴奏的にモチーフを入れ込む片山さんという構図で、途中オカリナ演奏も披露。
曲が終わりそうになってもそのまま同じ曲に固執したり、おもむろに次の曲を始めたりと、明田川さんのペース。
たしか、My Foolish Heart に、心のこり(細川たかし)を混ぜたところから壊れ始めたんじゃないかとw

2ndセットは、明田川さんのソロからスタート。
2曲めから片山さんが入るが、明田川さん爆裂の壊れた演奏になる場面しばし、聴衆爆笑、片山さん唖然としてたり、呆れてたりと、まぁ、いろんな意味で凄い演奏を楽しませてもらいました。

両セットとも、客に拍手をさせるいとまを与えないほど、(良い意味で)だらだらと演奏が続いて、1stセット ほぼきっちり1時間、2ndセットは50分程度。アンコールはなしだったが、いろんな意味で充実したライブてありました。

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James Brandon Lewisの新作で、これは、先日の新譜会(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64161769.html)で聴かせてもらって、おもしろかったので全貌を聴きたくなったもの。
James Brandon Lewisのアルバムは、"Days of FreeMan"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63473333.html)を聴いていますが、これも新譜会(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63385771.html)で聴いて気になって買ったものでした。
前作は、Jamaaladeen Tacuma、Rudy Roystonというメンツ的にも興味深いものがありましたが、こちらの盤は、メンツ面ではちと弱いか。
ボーカル、ラップを入れて、より新しいサウンドを志向している予想はつけられそう。
James Brandon Lewis(Ts)、Luke Stewart(B)、Warren“Trae”Crudup III(Ds) 
Nicholas Ryan Grant(Vo:6)、P.SO The Earth Tone King(rap:3)、Anthony Pirog(G)

演奏曲は、すべてJames Brandon Lewisのオリジナルで良さそうです。
1. Say What
2. No Filter
3. Y'all Slept
4. Raise Up Off Me
5. Zen
6. Bittersweet

早川ばりにゴリゴリと鳴り響くベースにバシャバシャとビートを刻むドラムという、強面なリズムが強烈で、これだけを大音量で聴いてても満足できそう。
さらにそこに、延々といつまでも吹き続けるようなサックスの咆哮がのると、これは好きモンにはたまらないサウンドが表出するわけであります。
とてもアメリカの人がやっているとは思えないほど、日本人のフリージャズ然と言うか中央線ジャズ然とした演奏でビビる。

3曲めでギターが入るが、これは四分音符の連続のようなフレーズで、伴奏な役回り。
後半ではさらにラップまで入り、この辺は中央線ジャズとは、ちょっと相容れないところか。
あと、6曲めがサックスとボイスのコラボっぽい落ち着きのある曲で、このボイスがBobby McFerrin然としていて、これが入ることで和のテイストがだいぶ希薄になっている印象。

全般的に、演歌を彷彿とさせる場面はさすがに少なめながら、(さらに、当人達の嗜好がどうかも不明だが)見事に中央線ジャズのエッセンスを感じさせる作風には仕上がっておりまして、そっち方面が好きな御仁なら、充分満足できる作品に仕上がっていると思います。
アクの強さ、バタ臭さは希薄でありながら、エッセンス的に濃いサウンドを楽しませてもらえるような作風という感じか。

ベストは1曲めにします。

James Brandon Lewis Trio "No Filter"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01LY9Y0O3/)

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Yosvany Terryは、2012年にcrisscrossから出たリーダー作を聴いています。
 "Todays Opinion"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61239128.html)
Baptiste Trotignonは、自blogを検索すると5枚リーダー作が見つかるくらいの頻度で、最近作は2014年のアルバムを紹介しています。
 "Hit"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62833066.html)
が、近作の"Chimichurri"(https://www.amazon.co.jp/dp/B01M0RK1YE/)はなぜか聴いてません。

メンツは、ドラムが双頭リーダーの2人に、Yosvany Terryの弟と、強力なドラマーと言う布陣。
Yosvany Terry(As,Ss,Cl)、Baptiste Trotignon(P)、Yunior Terry(B)、Jeff "Tain" Watts(Ds)

演奏曲はすべてオリジナルで、Yosvany TerryとBaptiste Trotignonが5曲ずつという内訳。
1. The call
2. Ancestral Memories
3. Reunion
4. Bohemian Kids
5. Basta La Biguine
6. Erzulie
7. Minuet Minute
8. Hymn
9. The French Quarter
10. Lost souls


抑揚をあまり感じさせない、淡々としたフレーズのモーダルな曲から、独特のノリをみせるラテン調、コンテンポラリ調の曲等を散りばめたという感じでありながら、ほとんどが4ビートという作風。

3曲めの最後にボイスを入れてアフリカのテイストを紛れ込ませ、5曲め7曲めがラテンテイストのある曲、8曲めがバラードと、どんな演奏をしてるかを追っていくと(演奏の質は置いといて)どことなくブレッカーが演っていたような曲を反復しているように感じるのは気のせいか。

あまり力んだ演奏をしているわけではないが、しっかりと骨を感じさせつつ、朗々と吹ききるYosvany Terryのサックス。
曲調に合わせて変幻自在にフレーズを繰り出す右手を主軸に、ちょっと前ノリに弾き倒していくようなBaptiste Trotignonのピアノ。
曲の雰囲気を壊すことなく、奔放に暴れまわるJeff "Tain" Wattsのドラム。

きっちりとオンタイムのウォーキングと、バッキングを決めていくYunior Terryのベースが、曲の骨格を揺るぎないものにすることで、他のメンバーが暴れる余裕を作っていると言う意味では良い仕事をしている。

なんだかんだピアノとドラムが聴きどころであるのは揺るぎないと思うが、全体的にも心地良い4ビートジャズを楽しめる。

ベストは、陽気な曲調の5曲めにします。


Yosvany Terry, Baptiste Trotignon "Ancestral Memories" (https://www.amazon.co.jp/dp/B072DW2K3N/)

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