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「俺のご主人…お前のことが好きにゃんだにゃ」 「お前がご主人と恋仲ににゃってくれにゃ、俺は引っ込むことが出来ると思うんだが」 「この世には、ついていいウソとついてダメなウソがある」 「バカだにゃ人間、俺にウソがつけるような頭があると思うのか?」 「でも、猫…そりゃウソじゃないとするんなら、お前の勘違いだよ」 「そんなことがあるわけがない」 「俺がご主人のことを誤解するわけがにゃいにゃ、他ならぬご主人のことにゃんだからにゃ」 「だから言おう、ご主人はお前のことが好きにゃのに、お前は別の相手とつきあっているだろう」 「そして、それをまざまざと見せつけている」 「しかし、羽川はそんな素振り…むしろ、僕と戦場ヶ原のことを応援してくれてる感じっつうか、相談に乗ってくれたり…」 「だからこそ、どんどんストレスが溜まっていったんだんにゃ」 「お前よ、ご主人の性格で略奪愛にゃんて出来ると思うのか?」 「そんな…羽川が…」 翼が暦を好きになったのは、春休みのこと。 その時、翼が出会った非日常な存在は、暦という同級生だった。 運命的なものを感じる…そして、今度は自らの命を助けられ、恋は確信へと変わる。 でも、翼はライバルの出現など、予想もしていなかった。 ひたぎの出現は翼にとって、まさに電光石火だった…といった感じだろうと。 「(あの時、羽川は喜んでくれた…そう思っていた)」 「(だが、それも嘘か)」 「《私、嘘なんかついたことがないもの》」 「(違う…だとすれば、お前の言うことは嘘ばっかりだ、羽川翼)」 「いや猫、ちょっと待てよ…それっておかしくないか?」 「確かにお前の言う通り、僕がストレスの原因だとして、それだけではお前が出てこないだろ?」 「違うにゃ、お前のことだにゃ」 「でも、お前は羽川が家族のことで、ずっと積み重ねたストレスの権化なんだろ?」 「そのお前が、たかが数か月の恋愛のことで」 「たかが?」 「十数年積み重ねて来た家族の苦しさが…」 「たかが数カ月募らせた恋愛の切なさに、劣っちゃいけない理由でもあるのかにゃ!?」 「お前ひょっとして、真剣に人を好きにゃったこととか、ねぇんじゃないのかにゃ?」 「今その女と付き合っていることだって、単に押し切られただけじゃにゃいの?」 「だとしたら、さっさと別れてご主人と付き合ってあげればいいにゃ」 「でも、それは出来ないよ、猫」 「あん?どうしてにゃ…ここはご主人の恩義に報いるべきじゃにゃいのか?」 「それをやると、羽川に、恩に対してつけ込ませることになってしまう」 「羽川に、そんなことはさせられない」 「…いや、違うな、これは都合のいい言い訳だ」 「単純に、僕の戦場ヶ原に対する気持ちを偽ることは出来ない」 「僕はあの性格も含めて、戦場ヶ原のことが好きなんだ」 「それにさ、猫…事情はどうあれ、お前を出したのは羽川の弱さなんだ」 「さっきの言葉は、お前じゃなくて羽川が僕に言うべき言葉なんだ」 「苦しい役目を、お前に押し付けたにすぎない」 「…じゃあまあ、仕方にゃいか」 「人の気持ちを変えることは出来ないにゃ、それは前回学ゃんでいるにゃ」 「そりゃ助かるよ」 ふと、翼が言っていた吸血鬼の能力“魅了”のことを思い出す暦。 もし“魅了”のせいなら、羽川も被害者…あんなことを言ったのは、酷だったのではないかと。 「いや、それは違うにゃ」 「お前みたいなパチモンの吸血鬼には、魅了は使えないにゃ」 「じゃあ…」 「人の気持ちは、変えられにゃい…にゃ」 「俺は嘘をつく頭がにゃいから、バラしちゃったにゃ」 「じゃあ、僕は誇っていいんだな?」 「羽川に、好きになってもらえたこと」 「にゃあ人間…もう一つあるんだがにゃ」 「吸血鬼に頼らず、俺を迅速に効率良く引っ込める策」 「お前、ちょっと歩くにゃ、その街灯の下辺りまで」 「ああ、もうちょっと前にゃ、そこだと真下ににゃっちゃうから、影が出ないにゃ」 「!?」 「うあぁぁぁぁぁ!!!」 「猫、てめぇ…」 「だからよ、馴ゃれたつもりににゃっているんじゃねぇって言っただろ?」 「人間にゃんかと和気あいあいとするほど、俺は落ちぶれちゃいにゃいんだよ」 「ストレスの本体であるお前がいにゃくなってしまえば、俺がいる必要もにゃくにゃるんにゃ」 「そんな…懲りたんじゃねぇのかよ?」 「ゴールデンウィークに、羽川の両親を襲って…それだけじゃ、済まなかっただろうが」 「俺のあの時の失敗は、ご主人の両親を殺さにゃかったことにあるにゃ」 「それに俺は懲りた、同じ轍は二度と踏まない」 「確実に…殺す」 「(殺す……でも、それもまた羽川の裏面で、羽川の言葉でもあるんだ)」 「(羽川のためなら…僕はなんだってする)」 「(羽川のために、死ねるのなら)」 「(!?……いや、ダメだ!!)」 「(羽川が僕を殺せば、戦場ヶ原は確実に羽川を殺す)」 「(だからそれは、ダメだ!これは最低最悪の手段だ!!)」 「は、はなせ!!」 「もしも今からでもご主人と付き合うって言うんにゃら、はなしてやってもいいにゃ」 「だから、それは無理だって」 「だろうにゃ…じゃあもういい」 「お前、死ねよ」 「それとも、誰かに助けを求めてみるかにゃ?」 「今まで散々いろんなヤツを助けて来たお前にゃ、誰かが助けてくれるかもしれないにゃ」 「助けなんて無理だ…」 「だって人は一人で勝手に助かるだけだから」 「それは、お前の意見じゃにゃいだろ」 「それはただの言葉だ…お前の気持ちじゃにゃい」 「問題はお前がどういう気持ちでいるのか?にゃ」 「そりゃ、人は一人で勝手に助かるだけだけれど、助ける側にそんにゃ事情が関係あるのかにゃ?」 「それをお前は一人残らず、拒否するのかにゃ?」 「(やっぱり、悲しむだろうな…)」 「(羽川も、戦場ヶ原も、神原も、千石も、八九寺だって、ひょっとしたら…)」 「助けて…」 「助けて…忍…」 「!?」 「あっ…」 「《そこだと真下ににゃっちゃうから、影が出ないにゃ》」 「そろそろやめろ…やめてくれ、忍!!」 「それ以上吸ったら、羽川までいなくなってしまう」 「それはイヤだ!」 「…」 「阿良々木君」 「私との友情よりも、私に恩返しをする方がずっと大事なんて…そんな寂しいこと言わないでよ」 「阿良々木君、きちんとしなさい」 「はい」 翌日、登校前に忍野のもとを訪ねたが、姿は無かった。 「遅かったね」 「寄り道してたもんでな」 「元気?」 「超元気」 「おはよう」 「おはよう」 翼にどのくらいの記憶が残っているのかを暦は知らない。 いつか聞かなければならないことだが、それは今ではないだろうと。 「お帰りなさい」 「ただいま」 放課後、暦はひたぎと翼、駿河を連れて忍野が住んでいた学習塾跡へ向かう。 「《ある日突然、あいさつも無しで姿を消したりはしさないさ》」 「《僕も大人だからね、そこら辺はわきまえている》」 「(どうして、気付かなかった)」 「(あのセリフそのものが、どうしようないくらいにもう、別れのあいさつじゃないか)」 「(別れの言葉を決して口にしない、人との別れが何より苦手な…)」 「(あの不器用な男の、精一杯の親愛の証)」 忍野は暦が忍を探しに飛び出した時に、障り猫をワザと見逃してここを出て行った。 暦が、忍や翼のことを一人でなんとか出来ると確信して。 「まったく…アレだよな」 「そうね、アレだわ」 「アレだよね、実際」 「うん、あの人はアレに違いない」 「「お人好し」」 「(これからも僕は怪異に遭うだろう…でも大丈夫だ、僕は知っている)」 「(この世に闇があり、そこに住む者がいることを)」 「(例えば、僕の影の中にも住んでいる)」 「(明日は、いよいよ文化祭だった)」 「(僕たちのクラスの出し物は…お化け屋敷)」 翼からの好意に対して、暦がどうするのかというところでしたが、いい落とし所ではないでしょうか。 障り猫相手でしたが、暦は自分の気持ちを伝えることができましたし。 まあ、最初は変に理由をつけて、避けようとしていましたけどね^^; 最後の最後は、自分の気持ちを正直に伝えたことは立派です。 そして、それに対しての翼の気持ちですが、ここに関してはすぐに答えを出す必要がありませんね。 例え、翼が会話を聞いていたとしても、暦が言うように、まずは自分の口で告白しなければいけませんから。 それをどうするのかは、今後、翼が時間をかけて答えを出していくのでしょう。 いつもながら、すっきりした終わり方でしたね。 ただ、良く分からなかったのは、忍ちゃんがいつから暦の影に潜んでいたということかな。 影になれることは、前回で猫が言っていましたが…もしかしたら、どこかにそういうシーンがあったかな? まあ、それほど重要なことじゃないのでいいやw ということで、ようやく最終回を迎えられましたね。 放送開始から1年ですよ…最終回にたどり着くのに、こんなに時間がかかるとは思いませんでした^^; 作品自体は申し分ないだけに、この時間のかかり方が残念でならないです。 15話を1週間毎に見ることが出来たら、また違う感動を得られたかもしれないのに!! ◇今日のプチお気に入り!◇ 忍ちゃん!?絆創膏って…アグ☆スが来ちゃうwww そして、羽川さんもきわどい♪ 兄にキン肉ドライバーをかける妹って、どんなんだ?ww 妹たちの話もあるみたいですから、早く映像化して欲しいですね!! |
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忍のムーンサルトキックカッコよかったですね♪
シャープな動きはさすがシャフトと思いましたし面白かったです!
ただぱっくさんの言われるように完結に1年かかるのは長すぎでしたねww
(しかも前回十四話から4ヶ月経っているので・・・正直前回の終わりが何だったのか忘れちゃいましたww)
あと最終巻のBDは店舗特典が良いのを買おうかとおもいます!
2010/6/28(月) 午後 11:50 [ Mr.T ]
忍ちゃんのバトルシーンは、本当にカッコ良かったですよね!!
するがモンキーの時と同様、さすがシャフトと言うべきでしょうね。
本当にもっと早く完成してくれれば、感動もひとしおだったと思うんですけどね。
シャフトがきちんとスケジュールを守れる会社になってくれることを祈るのみです^^;
BDは、半年以上前にAmazonで予約したんですが、なぜかまだ届いていません。
おかしいな?2月発売だったような…www
2010/6/29(火) 午前 1:24