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腐りゆく匂ひ 壺《つぼ》には、萎《しぼ》みゆくままに、
取換へない白茶色の薔薇の花。 その横の廉物の仏蘭西皿に 腐りゆく林檎と華櫚の果。 其等の花と果実から ほのかに、ほのかに立ち昇る 佳き香の音楽、 わたしは是れを聴くことが好きだ。 盛りの花のみを愛でた 青春の日と事変り、 わたしは今、 命の秋の 身も世もあらぬ寂《さび》しさに、 深刻の愛と 頽唐の美と 其等に半死の心臓を温ためながら、 常に真珠の涙を待つてゐる。 深刻の愛と頽唐(たいとう)の美と・・・・・これは、歌を耳から聞いても、ちょっと意味 が分からないでしょうね。 与謝野晶子さんには沢山の詩があり、多くの合唱作品になっています。 女声合唱組曲「冷たい夕飯」F
(「灰色の一路」「子猫」「風の夜(どろぼう)」「我が手の花」「冷たい夕飯」) この曲も、平成4年に服部公一さんに委嘱して初演したことがあります。
全曲ア・カペラでやっぱり、難解でした。
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歌は友達
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木の間の泉の、夜となる哀しさ。
静けき若葉の、身ぶるひ夜露の、白き息。
木の間の泉の、夜となる哀しさ。 そよ風なげけば、花の香ぬれつつ、身もだえぬ。
木の間の泉の、夜となる哀しさ。 こがねの挿櫛、月姫うるみて、さまよへり。
木の間の泉の、夜となる哀しさ。 たゆたふなげかひ、われらは堪へざり、笛を吹く。
(笛、笛、笛、笛、我等も悲しき笛を吹く) 御崎恵 【みさきめぐみ】. 作曲
音楽家>指揮者 宝塚歌劇団指揮者. 指揮者 宝塚歌劇団指揮者、相 愛大学作曲科卒、6歳でピアノを始める。相愛大学作曲科を卒業後、同大
非常勤講師を務める。かたわら、女性合唱団の指揮者やミュージカル劇団を主
宰。
「歌はどうして作る」のまえがきから
合唱曲を作曲する上で一番大切に考えていることは詩に共感できるかどうか
です。
私は以前主宰しているミュジカル劇団で、歌人与謝野晶子の半生を題材と した音楽劇をてがけたことがあり、その折に彼女の作品、また、人生に触れ
深い感銘を受けました。 歌であれ、詩であれ色彩感に溢れ自由で情熱的で、物事を感覚的に捉え
ながらも非常に知性的でもあり、男性的な力強さと女性にしかない繊細さを
持ち合わせ、それらすべてが絶妙なバランスをたもちながら、いきいきとした生 命力とエネルギーに満ち溢れている。
「何時かはその詩で女声合唱を」という夢を叶えることができ・・・・・・
女声合唱を熟知している作曲家だけあって、ハーモニーが
とても美しいようです。 この美しい響きを楽しんで歌いたい。
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昨日はコーラスの練習日〜合唱祭の本番も終わって新しい曲に入り
音取りに苦戦しています。 調がどんどん変化していき、速度も変化していく、今の曲としては当然のことでが・・・・ 苦戦しているのに、相変わらず、先生は正しい発声を要求してくるわけです。
例えばレッスンでできたこと、何故歌う時に使わないのか?
声を出すことばかり、必死で歌おうとするからじゃないのか?
音楽に自分を引き寄せようとするのではなく、自分のほうへ
音楽を引き寄せてしまうのではないのか?
だから自分流になってしまうのではないのか?
となりのYさんが、さんざん先生に言われています。
ジャズやポップスや演歌は自分のほうに引き寄せて歌うものだけれど
クラシックは作曲家の方に自分が引きよせられるんだ。
そういう再現芸術だ。
声作りには、煩い先生です。
例えば、一声はできても、すぐに変わってきてしまうのはどうしてか? 息が上がってきてしまいます。息が足りない・・・・ 理屈を聞いてるんじゃないの。 あなたの中で、どうなってるからそうなるの? できません。・・・・・・・・ できないんじゃなくて、やろうとしてしてない。 〜〜って決め付けている。
やろうとしても、やれていないのと、はじめから、やろうとしてないのは
見てて分かる・・・・・そこまで言うの?
追い込まれたときって、新しく身に付けたことよりも
慣れ親しんだ自分のやり方で勝負しようとしてしまう。
ということは、まだ、新しく学んだことは身についていないっていうこと。
ただ、それだけのことなのに・・・あ〜あ〜〜〜
また、もう辞めます〜って言っても知らないよ〜〜〜
練習のテープを取ってると、家で1週間ずっと、叱られてるのを聴いていないといけないからね。 なにしろ、早く音を取って、余裕を持って歌えるように 練習しなくては・・・・・・・・
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以前にも、お話のあった佐地多美さんのチャリティーコンサート
来年の4月〜また、声をかけてくださった。
今回は、与謝野晶子さんの詩から
「歌はどうして作る」
歌はどうして作る。
じつと観(み)、 じつと愛し、 じつと抱きしめて作る。 何を。 「真実」を。 「真実」は何処に在る。 いつも自分と一所(いつしよ)に、 この目の観る下(もと)、 この心の愛する前、 わが両手の中に。 「真実」は 美しい人魚、 跳ね且つ踊る、 ぴちぴちと踊る。 わが両手の中で、 わが感激の涙に濡れながら。 疑ふ人は来て見よ、 わが両手の中の人魚は 自然の海を出たまま、 一つ一つの鱗が 大理石の純白のうへに 薔薇の花の反射を持つてゐる。 他にも 木の間の泉
腐りゆく匂ひ
机によりて
五月の海 以上5曲の女声合唱組曲です。
早く、音取りして歌えるようにならなくては・・・・・・
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Dans un sommeil que chamait ton image,
夢の中にあなたの美しい姿があった Je rêvais le bonheur, ardent mirage.
私の幸福の夢、燃え上がる幻影。 Tes yeux étaint plus doux, ta voix pure et sonore,
あなたの瞳はとても優しく、声は澄んで響いた、 Tu rayonnais comme un ciel éclairé par l'aurore;
あなたは輝いていた 暁に照らされた空のように;
Tu m'appelais et je quittais la terre
あなたは私を呼び 私は地上を離れた
Pour m'enfuir avec toi vers la lumiére.
二人して光の彼方に逃れるために。
Les cieux pour nous entr'ouvraient leurs nues,
空は私たちのために天空の扉を開き、
Splendeurs inconnues, lueurs divines entrevues;
見たこともない麗しさ 神からの微かな光が見えた;
Hélas! Hélas, triste réveil des songes,
あぁ、あぁ、 なんという悲しき目覚め、
Je t'appelle, Ô nuie, rends-moi tes mensonges,
私は呼ぶ、おぉ夜よ、あの人の幻影を私に返して、
Reviens, reviens radieuse,
もう一度、もう一度輝かせておくれ、
Reviens, Ô nuit mystérieuse! もう一度、おぉ謎に包まれた夜よ!
6月に合唱連盟の合唱祭がある。
またまた、「夢のあとに」と新実徳英作曲、谷川雁作詞「傘もなく」の二曲。
金曜日までに暗譜。
傘もなく
谷川雁 作詞
傘もなく雨 午後の店 雨
つめたい 首すじ
百合を買うのは いまを売ること
この手の くぼみに しずくを ためよう
靴にしむ雨
葉書の 一文字(ひともじ)
ながれうかび消えて
傘もなく雨 鳩のむれ 雨
ひとの名 ぬれゆく
霧を買うのは 影を売ること
めがねの くもりを そのまま あるこう
泥と襤褸 雨
この世はただよう
うすみどりの波に
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