4人の女性作家がヨーロッパの田舎に取材旅行に出かけ、
「料理と人間」をテーマに短編小説を書く。
その取材の様子を追ったのち、小説を原作にして作られたドラマにします。
一回目は井上荒野のイタリア北部ピエモンテ州が舞台。
2回目は森絵都がフランスの田舎ブルターニュ
3回目は角田光代、スペインのバスク地方。
バスク地方は、海と山の食材の宝庫。
スペインはすでに旅行してる角田だが、ここは行こうと思わなければ
なかなか行けない所だと彼女は言う。
一人の女性の登山家に会う。
唯一、山は自由だと感じる場所。
この自由は手放せないと言う。
バスクは家族が中心で束縛される。
この登山家はアメリカは18歳で独立でき、個人主義だから
アメリカのカリフォルニアが好きと言う。
バスク人は楽しいことも悲しいことも食べながら話す。
もしも、好きになった人に山を止めてと言われたら、どうする?
という質問に、だから、結婚もしていないし、恋人もいないという答え。
この彼女が紹介してくれたのも「黒インゲン豆の赤いスープ」
水と塩だけで煮て仕上げにオリーブオイルを垂らす。
角田がこの味を評して、まめまめしい味・・・
バスク地方の伝統を嫌い、彼女は自由を求めて家族を捨てて
登山家として暮らしている。
でも、家は出ていても食は捨てられない。
親はいつも、家族がご飯をちゃんと食べているかを心配している。
家族という共同体は食べることで結びついている。
個食じゃなくて同じものを食べることで家族になる。
人生のソフト面は変えられても、身に付いた食べることは
変わらない・・・・
角田はバスクを旅して思い出したことがある。
角田もアンチ家族だった。
それに偏食少女で30歳までは、魚や野菜が食べられなかった。
18歳の頃(大学生)は、嫌いなものをつまみ出して食べ残していたので
男子に食べ方が汚いと言われていた。
でも、30歳まで偏食は直らなかった。
30歳の時、好きな人が出来て、彼の好物が
食べられなくて、食べられるように努力した。
まんべんなく、食べれるようになって、小説が変わった。
しかし、彼は「君とは食が合わないから」と付き合って
もくれなかったそうだ。
現在の角田は結婚とは、家族が腹が減っていないか常に心配し
これを引き受けること。と言っていた。
角田は3人のシェフに会う。
一人は時代に迎合しない塩の効いた味を大切にしている。
★ひよこ豆の裏ごしスープ
★塩だらのピルピル
もう一人は、自然堆肥の有機農法で小さいお野菜を
作ってもらっている。
一口で食べられて味がはっきりしている。
堆肥が美味そう〜と言って
そこの堆肥をなめて、「野菜の味は土の味」と・・・印象的な言葉ですね。
簡単で単純、ヌードという言葉はさらけだして、いいものを出すということ。
そんなお料理です。
あと一人は女性の酪農家。
カクタ山(村人が集う山)・・・山の食堂)
カクタの肉
私もカクタです。という場面も・・・・
牛を完全放し飼いで子牛のみ。20日間熟成したものを塩だけふって
炭火で焼く。
飼料を使わない。いい草を食べさせる。
上手く焼く秘訣は無い。
いい肉といい炭火があればいい。
こんな彼女もインゲンマメを食べて育った。
豆か豆しか無かった。食べるしかないでしょ〜と笑っている。
このように美食の国なのに基本は豆〜インゲン豆なのだ。
彼女の世代は家族が絶対なものだったが、若い人たちは
少しずつ変わってきている。
息子の世代は家族に縛られたくないようだ。
こんな取材を経て、角田光代さんらしい小説が出来上がりました。
録画もしないでざっと見ただけなので、ちょっと間違っているぞいうところもあるかもしれないけれど、この「愛と胃袋」シリーズ興味深かったです。
受信料払っているので、こんな番組沢山創ってほしいですね。