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2005年12月6日:KDDIホールで開催された第6回ワークショップ「不整脈の薬物治療に未来はあるか」 の記事を読んでいたら、
タイトルの心電計の話がでていました。前から興味があったのですが、それを使ったデータの解析結果がのっていたので、
ひきこまれて、一気に読みました。
http://www.jhf.or.jp/mediaWS/6th/index01.htm
慶応大学心臓病先進治療学の岩永先生の発表、ポイントだけ、メモで書き出してみます。
「発作性不整脈の診療に、患者がいつでも自分で心電図を記録することができる携帯型心電計を活用し、効果を上げている。」
のだそうで、ここでは、不整脈の薬物治療における問題点、および発作性不整脈治療における携帯型心電計の意義について概説されてます。
<不整脈治療における問題点と特徴 >
・不整脈の種類によって緊急性が異なる
・薬剤については、不整脈の種類によって治療薬が異なり、抗不整脈薬は他の薬剤と比べ副作用が多いという特徴がある。
以上から、「不整脈の正しい診断とともに、投与した薬剤が効いているかどうかを判定することが極めて重要」
薬物治療を開始してからも新たな別の不整脈が起こっていないかどうか、心電図で監視することが必要
<携帯型心電計による伝送・診断システム >
患者は携帯型心電計を持ち歩き、症状を自覚すると自分で心電図をとり、その心電図を簡単な操作で医療機関に電話送信。
送信された心電図は医療機関のコンピュータが受信し、医師はその心電図をもとに診断し、結果をコンピュータに登録。
患者は電話の合成音声でその結果を聞くことができるというシステム
→医師は患者の心電図を長期に監視することができ、発作性不整脈であっても、発作時の心電図をすぐに確認し、薬剤服用や受診の必要性などの指示を患者に出すことが可能。
「発作性不整脈の症状と心電図所見は必ずしも一致しない」という結果も載ってます。
症例 60代、男性、発作性心房細動と診断済み のケースでは、携帯型心電計の携帯期間 44日の結果
<無症状時>正常洞調律が94%、危険性のない軽い不整脈(期外収縮)が6%で、心房細動は0%
<動悸時> 心房細動が25%に過ぎず、期外収縮が58%を占め、正常洞調律も17%。
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発作性心房細動と診断された患者であっても、動悸発作のすべてが心房細動というわけではなく、軽い期外収縮や正常洞調律でも動悸を自覚する場合があることが分かる。
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「動悸症状が出た時に頓服する抗不整脈薬は、携帯型心電計で発作時の心電図を確認してから服用するよう指示すれば、無効な服薬を防ぐことになり、治療の安全性の向上にもつながる」との考えを示してある。
「不整脈治療には携帯型心電計を活用した診断システム作りが不可欠」
携帯型心電計は、記録が終わると機器に内蔵されているPHSデータ通信カードによって自動的に受信センターに心電図を送信。
医師には受信センターから心電図受信メールが送信。
メールを受信した医師はすぐにインターネットにアクセスし診断をすることができ、自宅や休暇中でも迅速な診断が可能。
最後に岩永氏は「こうした心電図伝送・診断システムの構築が、不整脈の正しい診断や薬物治療の安全性を高めるために不可欠である」と結んであります。
データが載っていると、なるほどなって感じですね。ホルターではなかなか拾えないので、このやり方、早く広まって欲しいですね。
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