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冬場は、陸上関係の記事が多くひっかかってくるんですが、今週一週間の記事検索で一番目をひいた記事はこれでした。
2009.01.27 化学工業日報 8頁 (全923字)
「ドイツ系医療機器メーカーのバイオトロニックジャパンは、ペースメーカや植込み型除細動器(ICD)など心臓植込み型デバイス事業を強化する。」
という書き出しでした。
・国内で初めてホームモニタリング機能付きデバイスの運用を年内にも始めるのに対応していくため、営業人員を現在の7割増にするのだそうです。
・独バイオトロニックは世界でいち早くホームモニタリング機能付きデバイスを投入したことでシェアを伸ばしてきたとのことで、
日本でも競合に先駆けて投入することで、売り上げ倍増を計画しているとのこと。
近くでは、小倉記念病院がメドトロニックと組んで、トライしているというのは、聞いてましたが、世界的にはバイオトロニックも進んでいるんですね。
システムについては、簡単に以下のように紹介されてました。
<心臓植込み型デバイスのホームモニタリングシステム>
・00年にバイオトロニックが世界で初めて開発するとともに臨床使用を開始。
・デバイスを植え込んだ患者が、自宅に設置された中継器から2メートル以内に近づくだけで、
全自動で患者データが国内専用サーバーを経由してドイツのサービスセンターに蓄積・管理される。
・医師はインターネットの専用サイトでデータを確認し、患者の心臓やデバイスの状況を遠隔で把握できる。
・世界50カ国で普及し、現在、世界の全ICDの90%、全ペースメーカーの30%にホームモニタリング機能が搭載されている。
ここまで、進んでいるんですね。知りませんでした。中継機器から2メートル以内に近づくだけでデータが送信されるなんてのは、アンテナが低くて、今日まで知りませんでした。
・すでに国内でホームモニタリング機能付きデバイスの承認は受けているそうで、
・専用中継器も承認取得が見込まれる
ということで、ホームモニタリングシステムの運用を開始する方向なのだそうです。
ただし、医師の遠隔での診断行為については、保険償還基準がまだ設定されていないとのことで、このへんがポイントになりそうですね。
今後の方針としては、
・まずはICD、CRT−Dの植込み手術ができる拠点病院での運用を開始、となってます。
現在、国内でICDの植込み手術ができる病院は約300なのだそうです。今回の利点として、次の二点をあげています。
・拠点病院と地域のサテライト病院がホームモニタリングを導入することで、ICDを植え込んだ患者の情報を随時、両方の医師が共有でき、患者の外来通院の負担が減少
(現在は、ICDなどを植込んだ患者はデバイスのチェックのために3カ月に1回のペースで拠点病院に通院する必要がある。)
・サテライト病院の医師も安心して拠点病院に患者を紹介しやすくなる
最後に、再度
・ホームモニタリングシステムの国内導入を早期に図るため、バイオトロニックジャパンは今期、営業人員を7割増にする。
・また競合に先駆けた導入で売り上げ拡大に弾みをつける。
と結んでありました。
どこかが、先陣をきって、こういう取り組みが進んでいくと、ペースメーカー外来に行かない半年間でも、異常があれば、すぐにわかるようになるんでしょうし、いいことだと思います。
病院によって、半年に一回が難しいくなって、一年に一回にしているところもあると聞きますので、患者さんを症状ごとに分けて、このシステムを適用して、必要な時にチェックという形がとれるようになれば、いいんじゃないかなと思います。(コストなどの問題はあるのだと思いますが。)
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