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最近は、DDDが主流と聞いてますが、何年か前の調査結果見ると、結構VDDの植込み例が多く、一本リードを使っているということだったので、その特長等を聞いてみました。
電池寿命 →定性的には、やはり、心房に刺激だす仕組みがない分だけ、電池消耗量は少ないとのこと。
ただし、その差は、わずかだということです。
横山先生は、下の回答で、どうしても、VDDが必要な場合は少なく、
トータルで考えるとDDDが望ましいといわれてます。
「VDDの方がDDDより、電池消耗量は少ないと思います。しかし、その差は微小なのでいつも、
DDDにすることをお勧めします。DDDにはVDDの作用もあります。
DDDにしておいたときP波が出現すれば、自動的にVDDとなります。VDDモードは必要ないと考えても結構です。
VDDがどうしても必要なのは稀であります。」
心拍出量の観点→DDDが望ましいそうです。
一本リード挿入のほうが、二本よりも、簡単に実施できるというのが、採用の主な理由のようです。
「1本のリードでVDDモードを行うのは、電池を節約するためでなく、2本のリード挿入より、1本のリード挿入が簡単のためです。
1本のリード挿入でVDDモードを選択しているのは、世界的に見て、日本だけだといわれています。
外国のペースメーカー製造会社が1本用VDDリードを作っていても、そのほとんどは日本への輸出用だと伺っています。
なぜ1本のリードが悪いかと申しますと、心室期外収縮などが心室のリードを心室から心房に伝わって、心房を刺激するからです。
すなわち、心室が拍動してから、心房が拍動するのです。その刺激がすぐに心室に伝わり、またすぐに心房に伝わります。
これが心拍出量を少なくし、心不全の原因となっています。患者さんを元気にするには、心房と心室にそれぞれ独立したリードを挿入することが大切です。」
それでは、交換時にどうすべきか(DDDモードができる二本リードに替えるべきか。
→まだ、先生の研究テーマと言われているので、病院毎に先生ごとに色んな意見があるのでしょうが、
横山先生は、上の心拍出量を考慮すると、二本リードにして、DDDモードにすべきと考えておられるようです。
「VDDリードを1本入れたら、交換時もVDDかという質問ですが、これは小生の現在の研究テーマです。
答えは”VDD1本は良くない”ということです。
心房細動があれば心室に1本VDDリードを入れることは考えられますが、VVIにするほうが安全です。
心房細動がなければ心房と心室にそれぞれ1本のリードを入れるのが正解です。
洞不全症候群の患者に心室1本のリードを入れたら、必ず問題を起こします。
完全房室ブロックの患者に心室1本のリードを入れても同様の問題を起こします。
室房伝導とき、心室をぺーシングすると、刺激が心室から心房に伝わり患者の本来の心房の動きと競合します。
このため心房圧が上昇ると静脈還流が障害され心拍出量の減少をきたします。
米国では裁判がおおいのですが、リードを1本しか入れないと裁判に負けるということです。小生はリードを必ず心房と心室に入れています。」
年齢によって、判断が変わってくるのでしょうか。(心拍出量の重要性も考慮して)
→五歳以下は、もともと心筋リードで、中を通さないで、二本外からで、DDDを推奨。
60歳以上なら、二本のリードをそれぞれ心房と心室に入れるのが、いいとの横山先生の見解でした。
詰めきってませんが、60歳くらいの交換の時か、それ以前にリード交換のタイミングがきたら、二本リードのDDDに替えるってことになるのかなと理解しました。(今が心拍出量に問題ない前提ですが。)
「患者が5歳以下でしたら、心筋リードを奨めたいと思います。
心筋リードは長期間使用可能ですし、心房と心室に逢着すれば、DDDペーシングができます。
一方、60歳以上でしたら、2本のリードを心房と心室にそれぞれ、挿入るすることが良いと思います。
VDDの1本のリードが問題を生じやすい事を知らないドクターも沢山います。
VDD1本のリードをやめて、心房、心室の2本のリードに変更しますと患者の症状が著明に改善されます。
その理由について、小生は20年位前から述べていますが、最近は心エコーやドプラーがありますので、
効果の比較が簡単にできるようになっています。
電池消耗とは別のテーマになってしまいましたが、なるべく2本のリードを使用したほうが良いと思います。
そして、心内膜リードより心筋リードが優れていると小生は主張しています。」
この最後の心内膜リードと心筋リードの件は、別記事で。
追記
上に出てくる横山先生は、ペースメーカーナビのサイト監修を担当しておられ、
ペースメーカー相談室のアドバイザーをされている先生です。
プロフィールは、こちら。http://www.pacemaker-navi.jp/profile/index.html
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