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面白い皿です。
窓枠を作って「赤白の兎」それをビッシリと色柄で埋め込んでいます。
そして見込みを空白にして「西九」の文字、時代は幕末ぐらいでしょうか?
この様なアンバランスな模様の皿、一般受けはしません!
注文品と見るのが妥当です。
周囲の窓枠の中の兎!
古陶磁器の中で、兎模様は人気品ですが、赤絵になりますと随分とすくなくなります。
この白ウサギ、耳が無ければ、まるで猫です。
赤・ピンク・薄青・緑・黒そして染付の明るいブルー、6色あります。
前の持ち主が、このブルーを見て、独特な砥部の染めつけて言っています。
さてこの「西九」の意味は何でしょうか?
周囲その物は、個性的な良い絵と思うのですが、この見込みの文字が、随分と
品位を下げている様に思うのは私だけでしょうか?
この西九のなぞ解きは、後の方で!!
磁器の色絵と言うのは、一度染付で焼いた後、上絵付窯でもう一度焼かないと製品
に成りません。
手間暇もかかり、専用の窯も必要で、そしてコストUPに成りますので、地方窯では中々
発達しませんでした。
色絵は湖東焼や復興九谷など一部の窯を除きますと、ほとんど伊万里の独占でした。
伊万里は技術も素晴らしい物が有りますね。
さてこの皿は、技術面から見ますと、まず伊万里ではありません!
兎の絵付けの部分は素晴らしいのですが、この裏側は全くいい加減ですね。
伊万里でしたら、染付を避けて、赤絵が入り込むのが一般的ですが、これは
染付の上に赤絵を重ねると言うでたらめな事をしています。
最初にあげた「西九」の意味が、この張り付けられたチンピラに書かれていました。
四国の松山城になりますが「松山城、西の丸九番使用皿」と書かれています。
全部総括しますと、砥部で焼かれた松山藩の特注品と言うことになります。
こうなりますと、珍品中の珍品と言う事になり、なんとか調べようと努力をするんですが
中々わかりません。
砥部に行きまして、見つけたのが幕末頃の松山で焼かれた「郡中十錦」と言う焼き物です。
この焼き物は、結構評価が高いです。
この焼き物が、なぜ砥部に展示されているのか?
理由は、その素地が砥部と言う事から来ています。
「群中十錦」は松山藩、そして砥部は大洲藩になり、この辺りが少し謎ですね。
これは中国の十錦手の写しで、いろんな色が使われています。
何故か、この茶碗の赤・ピンク・薄い青が、最初の兎の周辺の色とダブって見えてきました(笑)
ひょっとしたら、この窯で焼かれたものかと思ったりしています。
松山城周辺は空襲で焼けました。
この時に「坂の上の雲」の主人公の秋山兄弟の実家や、夏目漱石と子規が寝泊まりしていた
建物なんかが焼けてしまいました。
資料と言う資料がほとんど焼けましたが、後日出て来たと言う、貴重な松山城の
絵図面が看板になって城内に展示されていました。
赤色で書きこんでいる所が、西の丸になります。
この場所は歴代の藩主の隠居場であったみたいです。
山の山頂の右に少し見えるのが松山城で、西の丸付近はこの様に縄張りをして発掘中です。
「西九」の欠片でも出ていたら、飛び上がって喜ぶでしょうね!
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O -さん
持ち主がはっきりわかるように見込みに所属を書き込んだのでしょうね。
この場合は西九ですか?ここまで書きこまれると
無くなる事は無いでしょうね(笑)
2012/5/19(土) 午後 7:25 [ pada ]
海比古 さん
今日は
この頃の松山藩の色絵窯は、極わずかでした。
近くで大きな窯場は砥部ですが、ここは大洲藩に
なります。
兎の絵付けは上手ですが、その他はアマチャ見たい
ですね(笑)
2012/5/19(土) 午後 7:31 [ pada ]
kat*z*san*in さん
今晩は、地方窯の赤絵を探してましたので
即飛び付きました。
見込みの字が欠点の様に思ったのですが、今は
長所になっています(笑)
2012/5/19(土) 午後 7:38 [ pada ]
兎屋さん
今晩は、
なんか変な兎と思ってはいたんですが、耳の毛の
せいでしょうか?
今まで気がつきませんでした。
兎屋さんのおっしゃる通り、耳に毛が生えた兎の
図はあまり見ないですね。
2012/5/19(土) 午後 7:43 [ pada ]
西丸の意味は、お城に関係があったのですね。松山城、西の丸九番・・の意味なんですね。これは質より、歴史的価値がありますね。
2012/5/19(土) 午後 9:57 [ O - ]
めだかさん
おはようございます。
あまり大きな声で言えないのですが、けして達筆
とは言えない、見込みの西九、これが欠点と当初
思っていましたが、ここが珍品でした(笑)
隠居した殿様の住んでいた西の丸、こんな皿を
使っていたのですね。
2012/5/20(日) 午前 5:26 [ pada ]
母屋 さん
おはようございます。
群中十錦、見せて頂きました。
この窯は小規模で、あまり数は出ていないと思いますが
よく手にはいりました。
砥部の古陶の資料館に同じものがありましたよ。
2012/5/20(日) 午前 5:30 [ pada ]
O -さん
この茶碗類、まるで中国ですね。
中国で十錦と呼ばれている焼き物の写しです。
中華どんぶりを思い出すような絵付けですが
日本人が作りますと、より日本的になりますね。
2012/5/20(日) 午前 5:34 [ pada ]
雪月亭主人さん
この中に、御荘焼きの可能性は?とのコメントが
有りましたが、この焼き物の赤絵を丸亀で探した事が
有りました。
地方窯の赤絵は数が少く、コレクターは多い!
昔は伊万里として売られていましたが、いまでは
伊万里が御荘焼きです(笑)
2012/5/20(日) 午前 5:40 [ pada ]
O - さん
この皿は松山に住んでいたコレクターの持ち
モノでした。
この様な紙切れが無ければ、西九の意味は分りません。
しかし見込みに思い切って「西九」と書いたものですね。
2012/5/20(日) 午前 5:43 [ pada ]
あっ、そうなの!
2012/5/20(日) 午後 11:16 [ 母屋 ]
そうなんです。
皿に書いておいてくれたら、簡単ですが?
2012/5/21(月) 午前 6:23 [ pada ]
品位を下げてるとばかり思っていた西九が、プレミアムの要素だったとは!貴重品ですね。
ポチ
2012/5/21(月) 午後 10:23
おはようございます。
持って、時間がたって見て見て、気に入るものは
良いですね。
この皿も、見込みの文字が無かったらただの兎でした。
2012/5/22(火) 午前 3:56 [ pada ]
これは本当に面白い!大珍品ですね! @@;
呉須調などから、私も「砥部焼」説を推したいです ^^
うさぎは「耳を長くして民の声を聴く」という君主の心得として、為政者が使用する調度品などに好んで使われた文様と聞いています。隠居所の大殿様が使われたお皿やもしれませんね。傑作ポチ☆
2012/5/29(火) 午後 4:03
これは耳寄りな話を聞けました(笑)
この兎、立派な耳を持っています。
益々砥部に近くなりました。
この皿だけは砥部であってほしいです。
2012/5/29(火) 午後 7:05 [ pada ]
はじめてメールをさしあげます。
ネツトサーフィンをしていましたら、
Padapadatalent様のブログに出会いました。
ブログを見せていただいて、
砥部焼の十金手の写しがあることを知りました。
「郡中十錦」を拝見しまして、参考になりました。
清朝の十金手の蓋付き茶碗を所持していますが、
砥部焼の写しが、忠実に作られているのに感心しました。
清朝の十金手は形も色も主張の強い焼き物です。
砥部の写しには、日本の風土に合った、
柔らかな雰囲気があるように思われます。
実物はどうなのか、出会いの楽しみが一つ増えました。
ブログに掲載されている多種多彩な記事、
とても勉強になります。
ありがとうございます。
Antiques神山
2012/6/18(月) 午後 2:15 [ Antiques神山 ]
今晩は
コメントありがとうございます。
群中十金は地元愛媛では人気が有ります。
良く写しているようでくどくはないですね。
砥部で素地を作り、群中に運び上絵付けをしました。
最近は地元でも見る事が少なくなりましたね。
2012/6/18(月) 午後 8:26 [ pada ]
padapadatalent様
突然の訪問にもかかわらず、
お返事をいただき、ありがとうございます。
砥部焼の歴史を知る良い機会になりました。
ブログの掲載を楽しみにしています。
Antiques神山
2012/6/19(火) 午後 6:01 [ Antiques神山 ]
今日は
当ブログは最近横道に反れていますが、貧乏
サラリーマンが集めた、骨董をUPする事を主題
としています。
ロクな物が有りませんが、今後UPしていきますので
宜しくお願い致します。
2012/6/19(火) 午後 6:40 [ pada ]