この世界の片隅に

封切り見逃して終戦記念日に観る俺はわかりやすい男である。
終戦に限らずこういうのは常日頃から・・・と昔は思っていたが間違いである。
盆で家族が集う時期に少しでも終戦に思いを馳せ共有する事が大事なのである。
明日からまためんどくさい日常に埋もれるとしても記憶は継承されるのである。
戦争をバスに人形乗せる礼儀知らずで歪んだ文化に育んではいけないのである。
言い訳は以上です。


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今さら私めがどーこー言っても何ですが、感動作で崇めるだけではもったいない作品でした。

のほほんとしつつも情報量がハンパなく、しれっとアニメならではのスゴいことが行われ感情が揺さぶられます。幼なじみのシーンはエロく爆撃の描写は文字どうり美しい。
のん。あざとさゼロ。すばらしい。

「日本の一番長い日」(岡本喜八)、「仁義なき闘い」と合わせてご覧下さいませ。

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ダークナイト

今年の夏、映画館で観たい映画が皆無。
近所のシネコンはアニメ、戦隊もの、漫画原作、CGオンパレSF・・・まったくそそられまへん。
つっても今年観に行った映画も「沈黙」以外は全部SFなんですけど。


んな訳で家でネットやブルーレイの映画ばっか観てます。
「ダークナイト」これまで劇場に3回観に行ってあらためて家で観た。
今更言うのもなんですがビッグバジェットのヒーロー最後の傑作じゃないかと思います。

オープニングから引き込まれるIMAXフィルムでの撮影。
CGもちろん使ってるのだがあくまで実写アクションのトリートメントとして。
そしてジョーカーである。

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2008年はコーエンの「ノーカントリー」も公開されたが時代の必然か、両作とも決定的な「悪」を描いておりアントン・シガーとトゥーフェイスは共にコインでターゲットの明暗を決める点でも共通している。


「ノーカントリー」のシガーに社会的な通念はまったくない。同時に他者への感情もない。
自分のルールには忠実で哲学的でもあり運命には抗わない。

かたやジョーカーは「世界が燃えるのを見て喜ぶ」社会ありきのサイコパスであると同時に強烈な破滅願望がある。
他者を自由に操る術を知りながら、自分を破壊せしめる力(バットマン)への羨望も持っている。
役に没頭したヒースレジャーは急逝してしまったが同時にこれほどの「悪人」がスクリーンに現れる事はもうないだろう。
「ダークナイト・ライジング」のベインはひたすら強いだけで陳腐だった。

ヒーローがわんさか登場して悪の組織と対峙するしかない映画とは決定的な境界線がある点でも「ダークナイト」はやっぱ別格である。

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Shipbuilding

永年この曲はコステロがロバートワイアットをカバーしたものと思ってたが逆でした。
やはり渋谷陽一がFMで詩を紹介してたのが印象に残ってた。


 家族にプレゼントを買うのも悪くないだろう
 また船を造れるのなら
 
 喜ぶヤツもいれば異を唱えるヤツもいる
 この船がどこかで闘うとしても

 若者は海に沈むかも知れない
 潜るのなら真珠でも採る方がいいのに
 (超意訳)


60年代、高度経済成長期。
父は大阪の造船会社に勤務して家族(祖父母両親俺弟の6人)を支えてくれた。
巨大なドッグでクレーンを操作していた。
幼少の頃一度だけ自転車で工場に連れてもらった記憶がある。
同僚がクレーンから笑顔で手を振っていた。
毎年行われる会社主催の運動会は家族ずれで盛況だった。

70年代のオイルショックで造船業は瞬く間に不況に陥った。
船を造るドッグも不要となり公共の下請けで鉄鋼製造してたようだ。
バカ息子は「父さんの会社トーサン」などとホザイて歌謡曲に夢中だったが、家計が苦しい事は感じていた。

また造船が活況になり優秀な日本の船が世界で活躍できればいいな。と思っていた。


80年代、木津川沿いで船を造る会社は皆無となり、永年勤務していた父もリストラで横浜に1年単身赴任する事になった。
神経が繊細だった父は体調を崩し帰阪した1年後に55歳で他界した。

ショックを受けたバカ息子は就職したがバンドやノイローゼの自己中三昧で転職に離婚。
父の残してくれた保険金も分譲売却の穴埋めに補填するなどのすっとこどっこいであった。

私も来年父の享年と同じ年齢になる。
なんたる不甲斐なさ。未だに父の事などわからない。わかるはずないのだが。
それでも父が亡くなったときは悔しかった。悔しくて悔しくて仕方なかった。


Robert Wyatt - Shipbuilding

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