くだんのはは

橋本忍氏が亡くなった翌日「日本沈没」の作者である小松左京展がハルカスの大阪芸大スカイキャンパスであるとの事で観に行った。

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ちなみに今日で終わりっす。
さすがに超トンデモ監督作「さよならジュピター」はなかった( ̄▽ ̄)


ハルカス24階まで初めて登ったが十分スゴい見晴らしでおま。外は炎天下。スズシー
少し下が美術館でどえらい行列でしたがこっちは学生の手作り感でのびのび観れました。

小松左京は筒井康隆、星新一と並ぶ元祖人気SF作家だったが、関西出身で梅棹氏、岡本太郎氏等と共に大阪万博のブレインでもあり、その草案となったようなノートも展示してあった。
小説家だけにデータを交えてのシミュレーションはほぼ小松氏が担当していた印象。


他は漫画家時代の原画や「日本沈没」の資料などがメインだったが、出版物のなかに小説のコミカライズがあって、石森章太郎が「くだんのはは」を手がけていたのでうなった。
実は私がこれまで読んだホラー小説で一番怖かったのが小松左京の「くだんのはは」と「保護鳥」なのだ。ショッカーではなく「ぞっとする」という意味で。

小松左京は手塚治虫と同じく神戸で空襲を経験しており、当然ながら多くの作品にその影響を及ぼしている。
題名は忘れたが空襲の最中に恋した女学生が後に亡くなった事を知る、凄まじい原体験的小説を覚えている。

「くだん」がなぜ平仮名か。九段(靖国)と件。
同世代でもある石森は真摯に漫画化しておりますが、多感な中学時代に受けたイメージのインパクトには及ばずでした。それぐらい小説はスゴかったです。
ネット時代なので検索すりゃ簡単に見れますが、まずは小説をお読み下さい。


んで「保護鳥」。最恐。
たとえば筒井は「走る取的」「鍵」など心理的にじわじわイヤらしいのだが、小松は「え〜〜〜!?」的なサプライズが怖い。ひたすら。
天才とり・みき画伯のイラストをご本人のブログから拝借いたします。


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これもこわい!

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日本の脚本家

羅生門、七人の侍、切腹、日本の一番長い日、砂の器、日本沈没
まさに邦画の歴史そのものである脚本家、橋本忍氏に心からの敬意を表明しご冥福を祈ります。


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Mister Kingdom / ELO

THE MOVEから発展したELOは1、2作目が実験作、過渡期のサードを経て4作目「エルドラド」で本物のオーケストラを導入。以後の大ヒットの分岐点とも言える傑作になった。
このアルバムからアレンジの功労者であるルイスクラークが参加。「見果てぬ想い」はメロディメーカー、ジェフリンの最初の代表曲とも言える超名曲。



1985年。
当時付き合ってた彼女と京都の京大西部講堂に行った。
頭脳警察、村八分からポリスまで伝説の殿堂でもある西部講堂に入ったのは後にも先にもこれっきり。
自主上映会でブラウニング「フリークス」+ヘルツゥオーク「小人の響宴」のいかにもな2本立て。
当時は「宝島」や自主出版でサブカルがビンビンな時代でしたので。

しかし私はこの頃致命的な神経症を煩い(当時はなんの知識もなかったので自己嫌悪でドツボ)デートにも関わらずダウナーであった。
それでも屋根に三ツ星(赤軍シンボル)が描かれた講堂を前にした時は感慨もひとしお。すでに老朽化が進んでおりボロボロの畳の座敷とパイプ椅子が並べられた構内へ入った。

ちなみに彼女は京都精華大学出身の造形作家。
大学もバンドも頓挫した私に京都+ゲージツ家の彼女は魅力的でコンプレックスそのものだった。
上映前の構内の雰囲気に圧倒されているとBGMに聞き覚えのあるストリングスが流れてきた。
随分聞いてなかった「エルドラド」だった。

ELOはこの後の3部作がどストライクで実はこのアルバムたいして聞いてなかったのだが、過去の見世物のイントロダクションとして驚く程その場の退廃的でレトロな雰囲気にはまっており、「こんな名作とは知らなんだ」と再認識したのだった。

なかでもMISTER KINGDOMはこの日以来、勝手に自意識カジョーな私のテーマ曲となった。
ジェフリンはエルドラドやらシャングリラやら夢ばっか追いかけてたらホントに夢が叶ったのだからやっぱスゴい男である。

ちなみに「フリークス」はエンタテイメントで楽しめたが「小人の響宴」は当時のわたしにゃさっぱり退屈でラクダがかっくんしてるとこぐらいしか覚えてない。
今観たらスゴく面白いと思う。山越えの「フィツカラルド」も観てないし宿題ですわ。
太陽のような彼女はその後故郷に帰って結婚しました。


以上、10周年の記事としては甚だ不本意でございますが、皆様のご多幸を祈念いたしまして挨拶に代えさせて頂きます。BGMお願いします。



ELO - Mister Kingdom


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