PANAの言いたい放題

クラシック音楽・時事・映画・ドラマの言いたい放題です。映画、ドラマは完全ネタバレです。

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華麗なる賭け

1968年製作 米国

監督:ノーマン・ジュイソン
出演:スティーブ・マックィーン、フェイ・ダナウェイ、ジャクリーン・ビセット、サイモン・オークランド



NHK−BS2放送を視聴


トーマス・クラウン(スティーヴ・マックィーン)ことトミーは、不動産業者と裁定取引をする実業家。
資産400万ドルの金持ちで、ハンサムな36歳の独身紳士だ。離婚を経験している。
ハーバード大学出身の彼は、頭脳明晰である。

トミーは、銀行強盗を計画し、顔と身元を明かさずに、ひとりひとり、実行部隊の仲間を集う。
もちろん、仲間同士も見知らぬもの同士だった。
犯行後は、トミーや実行犯は二度と顔を合わせない。裏切りを防ぐには最良の方法だった。

すべて、トミーの電話連絡で指示され、そのとおり行動することで連携が取れるように計画されていた。
恐るべき頭脳の持ち主だ。見事、計画は成功。約260万ドルを強奪した。
搬送担当のアーウィンが、墓地のゴミ収集カゴに手はずどおり金を入れる。
あとから悠々とトミーがその墓地から金を持ち帰った。

トミーは、自宅でひとり、喜びにひたり大笑いする。してやったりのトミー。

すぐさまトミーは、強奪した現金を詰め込んだ手荷物の鞄を持って、スイスに飛んだ。
スイスの税関では、手荷物は調べられないことを見越した行動である。
スイスの銀行に身元を一切明かさない暗号名と番号で現金を預けた。
仲間への金の報酬は、細かく分割してこの口座からの送金で渡す。これなら知られる心配は一切無い。

トミーは、何事もなかったように社長業の生活を送る・・・


この銀行強盗事件を担当したのは、ボストン警察のマローン警部補(ポール・バーク)。
目撃者が32人もいて手掛かりが多く見受けられたこの事件も、捜査は難航。ついに行きづまってしまう。

被害を受けた銀行が加入していた保険会社のジェイミーは、犯罪追及に熟練したフリーのビッキー(フェイ・ダナウェイ)を呼び寄せ、調査を依頼。
ビッキーは、ジェイミーの紹介で知り合ったマーロン警部補と協力して捜査することになる。
彼女も、頭が良く、推理が働く女性だった。

今回の犯罪の黒幕はかなりの知能犯だと睨んだビッキーは、強奪した金を犯人なら、どうするかを考える。
税金もなく、身元も調べないスイスの銀行に預けるだろうと推理する。
犯人たちの犯行計画とその後の対応について、ビッキーはかなり確信をついた推理をしていることになる。
最近、スイスに渡った人物をひとり、ひとり、犯人像と照らし合わせていった。
今回の犯人は、お金に困って強盗したとは思えない。別の目的を持った犯人が想像される。
ということからビッキーは、トーマス・クラウンがもっとも怪しい人物として、ピックアップした。
トーマスなる人物は、強盗にあった銀行に、昔、半年間勤務していたことがあると言う。

ビッキーは、早速、トミーに接触。
彼も、逆にビッキーに女性として興味を持ったようだった。
ビッキーは、銀行強盗事件の調査をしていることを正直に話し、その対象はトミーだとズバリ言った。
ここから、トミーとビッキーのデートのようなつき合いが始まり、切れ者通しの知恵比べのようなやりとりが行われていく。

夜、トミーの自宅を刑事に見張りを立てるようにまでなった。ビッキーとマーロンは、容疑者として強烈なプレッシャーをかけていった。

ビッキーはマーロン警部補に、2万5千ドルで密告を誘う新聞広告を出す提案をし、実行した。
広告を見たアーウィンの妻は、金に目がくらみ、夫に内緒で警察に密告する。
彼女は、アーウィンの金回りが急に良くなったことで、不信に思っていたのだ。
マーロンは、そんな密告だけで取り調べはできないと、ビッキーに言う。
ビッキーは、マーロンには内緒で、保険会社の仲間と一緒に強引な手口(違法行為)でアーウィンの犯行を認めさせた。

マーロンは法を犯したビッキーを責めるが、アーウィンが犯人の一人とわかったことで、トミーが黒幕であることを追求する手掛かりにしようとする。
しかし、アーウィンはトミーや仲間を知らない。何も知らないのだ。
トミーは、ビッキーたちの策略によりアーウィンと鉢合わせをしても、冷静に平然を装う。
トミーは、なかなか尻尾を出さなかった。


トミーとビッキーはデートを繰り返すうちに、男女の深い関係になる。
それは、両者とも計算の上のことだった。
そんな二人をマーロンは、不安な目で見るようになり、ビッキーを諭す。
しかし、ビッキーはどんどん深入りしていく。

ビッキーは、本当にトミーを愛してしまった。
何とか、トミーを刑事罰から救い、盗んだお金だけが保険会社に回収される方法が無いかを考える。
マーロンとの取引など、裏の手を考えるが、マーロンに一蹴される。

トミーはビッキーに心を許す?ようになり、もう一度、銀行強盗をする計画を話す。
それは、前回成功した計画どおりの再現だった。前と同じ方法だ。
トミーはビッキーに言う。
”この腐った世の中との対決だ。”、”見逃して欲しい。”、”知りたいんだ。君が私の味方であるかどうか。”

ビッキーは、自身の立場とトミーへの愛の狭間で苦しんだ。
トミーは、ビッキーにお金を受け取る墓地で待つように言った。


実行の日。
再度、銀行強盗を成功させる。
やはり、手はずどおり、搬送担当の犯人によって墓地のゴミ収集カゴにお金が入れられた。
その近くには、ビッキーがマーロンたち刑事と一緒に張り込んでいた。
ビッキーは、やはり内通していたのだ。

そこへ、トミーの車がやってきた。
刑事たちの車でトミーの車を取り押え、ビッキーたちはその車に駆け寄る。
中から現れたのは、なんと別人。若い運転手だった!
運転手は、トミーからビッキーに宛てた手紙を渡す。
”金を持って私のところに来てくれ。君のトミーより。”

人を小馬鹿にした手紙だった。ビッキーがトミーを裏切ることを知っていたものだった。
今回は、金を盗むことが目的では無かったのだ。
当然、トミーは今頃、高飛びしている。
一杯食わされた悔しさで、ビッキーは手紙を細かく破り捨てた。
今頃飛行機のなかであろう、空を見上げ、トミーを想う気持ちとともに、涙を流すビッキーだった。




ラストの銀行強盗は、トミーの華麗な高飛び工作でした。
そして、ビッキーと警察をあざ笑うかのように見事に騙しました。
華麗に逃げていきました。
ある程度読めてはいましたが、それでも、してやったりという気持ちになりました。
面白い映画でした。

登場した当初は、凄い切れ者のビッキーでしたが、最後にトミーのあんな手にひっかかるのは、ちょっと変な気もします。
これも愛で目が霞んだと見るべきなんでしょうね。

あの銀行強盗の手口は現在のセキュリティでは、とても成功しません。
当時は、良く練られた計画と見えたのかもしれませんが、今では雑な計画に思えてしまいます。
時代を感じさせます。
税関の検査も然りでしょうね。


「ブリット」を観て、すぐに本作品の視聴。
刑事と犯罪者という両極の役を続けて観ただけに、この比較は面白いものでした。
マックィーンの個性は、どちらもずば抜けています。映画に重みを与えていますね。

フェイ・ダナウェイも好演していました。彼女も存在感があります。
最後は、とんだ三枚目のような仕打ちに合いますが、彼女のその内面の気持ちが、ラストの情感として漂います。
ただスカッとするだけの映画には、終わっていません。


2006/10/19 ★★★★☆ (評価:4 /5)

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TB&コメント有難うございます。こちらにもTBさせて下さい。この作品のマックィーン、めちゃくちゃセクシーでしたねー。フェイのお色気ムンムンも凄かったですが、マックィーンのあの青い目で見つめられたら男女関係なくクラクラしてしまいそうです^^;)。今回のマックィーン特集、「パピヨン」とかも放送して欲しかったです(>.<)。

2006/10/21(土) 午後 8:31 booska★ぶーすか

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ぷーすかさん。本作品でのフェイを、知性と色気を持ち合わせた美女、ってぴったしですね。マックィーンとフェイ両者の色っぽさは、音楽の効果も手伝って、かなりものでしたね。でも、そのシーンは、フェイがマックの魅力に参ってしまうストーリーを考えるととても重要でした。「パピヨン」は、今年初め頃にWOWOWで放送されたのを久し振りに観ました。地上派の吹替え、カット版でしか観た事がなかったので、完全なものを観ると全然印象が違います。素晴らしい映画でした。絶対完全な放送で観るべきだと思いました。

2006/10/22(日) 午前 0:00 [ PANA ]

こうやって観てみると、マックイーンは共演者の女性にも恵まれているかもですね^^彼の魅力が一際増すように思えてくるから不思議です^^トラバさせて下さいね。

2006/10/22(日) 午前 0:52 恋

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恋さん。共演者が主役をさらに引き立てるってこと、ありますね。たしかに、本作品はまさしくそんな感じでした。有難うございました。

2006/10/22(日) 午前 10:54 [ PANA ]

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古き良き時代のおしゃれな映画として楽しめました。ミッシェル・ルグランの曲もとても素敵でした。リメイクの『インファナル・アフェア』も見ていますが、オリジナルの方が品格が上な感じがします。マックウィーンもフェイ・ダナウェイも素敵でした。TBありがとうございました。お返しさせてくださいね。

2006/10/23(月) 午後 4:28 つらら

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つららさん。有難うございます。『インファナル・アフェア』はこの映画のリメイクだったんですか。香港映画は今は観ないので、知りませんでした。たしか、WOWOWで放送されていたと思うのですけど、最初からパスしていました。もし、次に機会があれば観てみます。(笑)そういえば、『タワーリング・インフェルノ』でもフェイとマックウィーンが共演していましたね。まったく思いつきませんでした。

2006/10/24(火) 午前 0:00 [ PANA ]

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TB&コメントありがとうございました。 ラストのフェイ・ダナウェイの表情は印象的でしたね。 おっしゃるように、凄い切れ者の彼女があんな手にひっかかるのはどうかと思いますが、そこは“天下のスティーヴ・マックィーン”なんでしょうね(笑) ↑の書き込みですが、リメイクは『トーマス・クラウン・アフェアー』のことだと思います。

2006/10/24(火) 午後 1:04 [ mic*h*i5*0 ]

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micchii520さん。『トーマス・クラウン・アフェアー』だったんですね。有難うございました!してやられたビッキーは、愛も金(報酬)も信頼もいっぺんにすべて失ったことになりますね。そう思うと可哀想ですね。(~~)

2006/10/24(火) 午後 9:05 [ PANA ]

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こんにちは。先日TBいれさせていただいた取手物語のイエローストーン(ブログネーム)です。この映画、ほんとマックィーンがいいですよね。あのクールさがたまりません。リメイクもあれはあれで甘い仕上がりでいいのですが、やはりオリジナルのラストが私は好きですね。あとピアースも好きですが、やっぱりマックィーンですね〜。あとキレ者ビッキーですが、ああなってしまったのは、おっしゃる通り、>これも愛で目が霞んだと見るべきなんでしょうね。だと思います。クラウンもゲームの相手としてふさわしいと思ったのでしょう。

2007/3/21(水) 午後 2:36 [ can*ees*per ]

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canleesuperさん。ご訪問ありがとうございました。マックィーンが格好いいですね。あの彼特有の個性は誰にもマネができません。(^^)リメイクは実は観ていないので、残念ながらほとんど発言できないのですけど、おそらく印象がかなり違う作品になっているように想像するのですけど。クラウンとビッキーの愛が絡んだ微妙な対決は見応えがありましたね。(^^)

2007/3/22(木) 午前 8:17 [ PANA ]

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