tammyのブログ

日々鑑賞した映画の記録です。

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ロシュフォールの恋人たち』(1968 フランス)
監督:ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリス、ジャック・ペラン、
ダニエル・ダリュー、ミシェル・ピコリ、他
 
 
軍港の町ロシュフォールにお祭りの季節がやってきた。
旅芸人のエチエンヌとビルのコンビは早速ショーの準備を始める。
美しい双子の姉妹ソランジュとデルフィーヌも、新しい恋の予感に歌いだす。
理想の女性との出会いを夢見る水兵マクサンス、
秘められた恋を待つ姉妹の母イヴォンヌ、
その相手である楽譜店の男シモン・ダム、
アメリカから彼を訪ねてきた折、偶然ソランジュと恋に落ちる作曲家アンディ。
お祭りに沸くロシュフォールを舞台に、それぞれの想いを胸に、それぞれの恋が動き出そうとしていた。
(DVD裏面の解説より)
 
 
 
長い間観たいと思っていた映画をやっと観ることが出来ました
そう、ついにDVDを買ってしまったのです。
 
ミュージカルで描く、恋への期待と偶然の出会い、新しい一歩を踏み出す人生の喜びに溢れる作品
 
 
 
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旅芸人たちは川を越えてロシュフォールにやって来ます。
中心にある広場では、お祭りの準備が着々と進められていました。
旅芸人たちや、街の人々、水兵たちまで街はお祭り気分一色です。
その街に住む双子の美人姉妹ソランジュとデルフィーヌ。
ソランジュは音楽家を、デルフィーヌはバレリーナを志し、パリに出ること、そして理想の恋人との出会いを
夢見ていました。
双子姉妹の母イヴォンヌは、街の広場でカフェを営み、いつも常連客でにぎわっています。
彼女は10年前、ロシュフォールで出会った恋人シモン・ダムの元を突然去りましたが、彼のことが忘れられず
ロシュフォールの街に戻ってきたのです。
そして彼女のカフェの常連客のマクザンスは、理想の女性を探しつつ画家を目指している水兵。
アメリカからやってきた作曲家アンディは偶然出会ったソランジュに一目ぼれ…
お祭りの賑やかなムードと共に動き出すロシュフォールでの恋物語 
 
 
 
 
 
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カラフルな画面と、素晴らしい音楽の連続
オープニングで川を越えるシーンからもうこの映画の虜です〜
今までミュージカルに違和感を感じていたのは、セット撮影のための人工的で閉塞的な雰囲気でした。
しかし、この映画はセットではなくロシュフォールの街そのもので撮られているということもあり、
太陽の自然光が美しく、背景にも広がりが感じられます。
特に双子の母が営むカフェのガラス張りの建物は、外から差し込む光がまぶしいほどです。
それだけこの映画の撮影は天気に左右されたようですね。
 
アメリカの古典的なミュージカルを描きたかったという監督。
ジーン・ケリーの存在もあるかもしれませんが、確かに印象としてはアメリカのミュージカルを彷彿とさせる演出です。
でも、ダンスがきちんと揃っていない場面が結構あるのですが、そういった隙が、ある意味で余裕感を生み、
のびのびとした印象を与えているような気がしました。
 
旅芸人の踊り子二人が青い目の水兵に惚れちゃって仲間から去っていくシーン、その場面で歌う歌詞に
「あなたの目も髪も素敵だけど 青い目じゃなくてとても残念 もし目が青ければ夢中になったのに」
という歌詞がありました。
結局、恋とはそういうちょっとしたことがポイントなのかもしれないな〜とどうでも良いところでしみじみ感じました…
 
常連客のおじいさんがケーキをナイフでカットするシーンがあるのですが、実はそのおじいさん、前の日に長年愛していた女性に振られて彼女をバラバラに切り刻む殺人を起こしていました。
そういう風に、残忍なエピソードを軽く挟んでくるあたりが、ただ単に可愛いだけの映画で終わっていません。
また、オープニングで旅芸人一行が広場に到着して踊りだし、そこから双子姉妹の部屋へとカメラが移動していくシーンはよく出来ていますね。
ほぼ広場を中心に、狭い範囲内で繰り広げられているのにも関わらず、しかも結構ベタな内容であるにも関わらず、最初から最後までこんなにずっと楽しく観れるとは、本当に素晴らしい♪
 
 
 
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<結末に触れてます…↓> 
 
お世辞にも、目を見張るようなダンスも無ければ、聞き惚れるような歌声もありません。
しかし、映画全体に漂っているのはフランス独特のエスプリでした。
ミュージカル映画は技術的で思わず拍手したくなるようなダンスや歌声がすべてでは無いのだと、改めて
この映画を観て思いました。
これほどハッピーで笑みがこぼれるような映画があったとは、本当に観れてよかったです。
 
正直、この素晴らしさをどう文章にすればよいのか分からないのですが…(^^;
カトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアックの美しさも素敵だし(ちょっと化粧濃いのは気になったけど)、
ミシェル・ルグランの音楽はず〜っと聴いていたいくらいにキャッチーなメロディーで素敵過ぎです。
いきなり歌いだすとか、いきなり踊りだすとか、それがこの映画ではすごく自然なんです。
盛り上がるシーンだから歌うとか踊るとか、そうではなくてこの映画では常に歌と踊りがあるのだと、そう思いました。
この後に『巴里のアメリカ人』を観たのですが、それと比べたらこの映画がどれだけ素朴か…
フランス語のちょっともたついた歌い方が逆に新鮮に聴こえます。
 
このエンディングがどうなるのか、それはもちろんハッピーエンドです。
しかし、ラストでソレンジュと母のイヴォンヌは相手と一緒に踊ってるのに、デルフィーヌと水兵のマクザンスはどうなるの?と思ったら、最後の最後でデルフィーヌの乗る車にマクザンスがヒッチハイクして車に乗り込んできましたね。
思っていた以上の粋なラストでした。
デルフィーヌとマクザンスがその後どうなるのかを考えるだけでも自然と笑顔になってしまいますね。
彼女たちのように理想の恋人との出会いを夢見る気持ちは、女性ならばきっと誰もが分かるはずです。
 
あと、ジョージ・チャキリスとダニエル・ダリューの旅芸人コンビも和気あいあいと良い雰囲気を醸し出していましたね。
 
 
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水兵マクサンスはどこかで観たと思ったら『ニュー・シネマ・パラダイス』の(中年の)トトではないですか。
この映画に出演されていたとは知りませんでした。
しかも超若くてカッコいい♪
こんなとこにも出てたのか〜と偶然見つける感覚って映画を観る上でとても面白い瞬間ですよね。
 
 
最初、撮影地の候補はイェールという街だったそう。
しかし、軍の建物や街の美しさを重視し、ロシュフォールを選んだようです。
『ロシュフォールの恋人たち』ではなくて、『イェールの恋人たち』になったかもしれないということ?
そう思うと撮影地の名称って大事ですね…
 
人が歌い、語り、踊る。
そんな古典的なミュージカルであっても、フランスらしい精神にあふれています。
人を幸福感でいっぱいにさせてくれる、そんな素晴らしいミュージカル映画でした
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

閉じる コメント(6)

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こんばんは。
よほど気に入ったのですね。文章が踊っていますね。相変わらず写真の
趣味がいいです。映画よりこのレビューの方を保存したいぐらいです。
過去の映画にも名作がたくさんありますね。この映画のラストシーンは
粋でハッとして嬉しくなります。名シーンでした。

2014/8/18(月) 午後 11:10 [ hisa24 ]

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「カラフルな画面と、素晴らしい音楽の連続♪」
本当に素敵なフランスのミュージカル映画でした。
私も大好きな作品です。
これもDVDを購入されたのですね。
本当に、「持っておきたくなる」映画です。

ふたりが「Les Soeurs Jumelles」を歌う場面、最高です♪

素晴らしいミュージカル作品。そうであるから余計に、姉フランソワーズ・ドルレアックの
短い人生が哀しく思われてなりませんでした。

TBさせて下さい。

2014/8/19(火) 午前 7:00 alf's mom

hisa24さん、こんばんは。

そうです、かなり気に入ったんですよ。
ほんとにロシュフォールに行きたいくらいに気に入りました〜
写真はDVDを観ていて気に入った個所を取り上げてみました。
ビビッドな色合いが明るい雰囲気を醸し出していますよね。
撮影された1966年の夏をとじ込めたような映画です♪

ストーリーが入り組んでいなくてしかもハッピーエンドで、どんな気分の時であっても、誰が観ても楽しい映画ってほんとに素晴らしいですね。
この数日この映画のことしか考えてません(笑)
それほど心に響いた映画でしたね♪
映画のラストも良かったです。
素敵なハッピーエンドですね。
次は『シェルブールの雨傘』を鑑賞しますよ〜

2014/8/19(火) 午後 9:21 [ tammy ]

alfmomさん、こんばんは。
TBありがとうございます。

これはずっと観たかったのですが、レンタル店に無くて買うしか観る方法がなかったのです(^^;
ついに思い切って買ったのですが、これは買って大正解でした。
もう、音楽も出演者たちも衣装もロケーションもすべて素晴らしくて感激しました。
「Les Soeurs Jumelles」も良い場面でしたね。
ミシェル・ルグランの音楽はどれも素晴らしくて、歌われる曲どれも耳に残る素敵なメロディばかりでした。

フランソワーズ・ドルレアックはこの映画の公開年に亡くなられたのですよね。
25歳とは本当に若すぎますね。
ロマン・ポランスキー監督の『袋小路』にも出演していましたが、ドヌーヴとはちょっと違う美人顔で素敵でした。

2014/8/19(火) 午後 9:43 [ tammy ]

カラフルな色彩ですね〜♪ ミュージカルは何十年経っても
色褪せないし楽しいですね! ジーン・ケリーにジョージ・チャキ
リスも出演しているのですね! フランス版ウエストサイドみたい
です(笑) 「シェルブールの雨傘」は素晴らしいですよ。私の3大おススメミュージカルです。ちなみに残り2本は「雨に唄えば」と「サウンド・オブ・ミュージック」です。 平凡ではありますが(笑)
ドヌーヴさんの雨傘はわたしは胸が締め付けられるほど切ないのですが、初めて観賞される
tammyさんのレビューを楽しみにしています。

2014/8/20(水) 午後 10:34 [ リュー( ryu) ]

ryuさん、こんばんは。

この作品は40年以上前の作品なのに、ポップでおしゃれでほんとに色あせない作品ですね。
ジーン・ケリーやジョージ・チャキリスが出ているので、ダンスシーンもほどほどに見ごたえがありました。
「シェルブールの雨傘」は本日鑑賞しましたよ〜
「ロシュフォールの恋人たち」とはまた違う趣があって、素敵な作品でした。
また後々レビューします♪
ミュージカルといえば「雨に唄えば」ですよね、私の中でもトップに入ります。
しかしこの「ロシュフォールの恋人たち」は、それを抜くほどに素晴らしい映画でした♪

2014/8/24(日) 午後 6:25 [ tammy ]

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