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『誰が為に鐘は鳴る』(1943 アメリカ)
監督:サム・ウッド
出演:ゲイリー・クーパー、イングリッド・バーグマン、エイキム・タミロフ、アルトゥーロ・デ・コルドヴァ
スペイン動乱を舞台に、ゲリラ活動に参加したアメリカ人の心情を描いた悲恋ドラマ。
政府の軍事輸送を阻止するため、鉄橋の爆破計画が練られた。
作戦に参加したアメリカ人ロバートは、ジプシーのゲリラに協力を求める。
そこでロバートは、美しい娘マリアと出会い、二人は激しく惹かれ合うが……。(Yahoo!映画より)
かなり有名な作品なのでいずれ観ようと思っていたのですが、勝手に「戦争映画だしな〜」と決めつけて今まで観ずにいました。
戦争映画はやはり観ていてちょっと疲れてしまうんですよね。
しかし、『誰が為に鐘は鳴る』は完全に恋愛映画でした。
しかも美男美女の悲恋物語…
アメリカでは、第二次世界大戦中にこんな映画を作っていたと思うと、何とも言えぬ複雑な気持ちになりますね…
本作では、1937年のスペイン内戦を舞台にしており、欧米からの義勇軍として参加していた大学教授のロバートを中心に描かれています。
◇スペイン内戦とは…
スペイン内戦(1936年7月 - 1939年3月)は、第二共和政期のスペインで勃発した軍事クーデターによる内戦。
マヌエル・アサーニャ率いる左派の人民戦線政府(共和国派)と、フランシスコ・フランコを中心とした右派の反乱
軍(ナショナリスト派)とが争った。
反ファシズム陣営である人民戦線をソビエト連邦が支援し、欧米市民知識人らも数多く義勇軍として参戦、
フランコをファシズム陣営のドイツ・イタリアが支持・直接参戦するなどした。(wikipediaより)
スペイン内戦についてまったく知らなかったので、第二次世界大戦の前にこういった戦争が行われていたのをこの映画を通して初めて知る機会となりました。
歴史って大事ですね…(^^;
よくよく考えてみると、ほぼ画面に映るのは、川か、岩場か、彼らの住処である洞窟ばかり…
でも、そこに陽が差したり夜空に満天の星空が広がったり、思いもよらぬ雪が降ったりするので、画的にはそこまで気にはならなかったです。
ゲイリー・クーパーはもちろん素晴らしいほど素敵なのですが、この映画ではイングリッド・バーグマンの方が個人的にはインパクトが強かったです。
フワフワなショートカットにちょっとボーイッシュな格好なんですが、はにかんだようにおでこに手を当てて笑う姿なんて、女性の私が観ても可愛すぎます。
この戦争で、両親を目の前で殺され、自身も兵士に髪を刈られ暴行を受けたという過去を持つ19歳の少女を演じていました。
そんな彼女が恋するのが、義勇軍としてスペインに来ていた大学教授のロバートという男性なのです。
彼は鉄橋の爆破指令を受けて、この土地へ来ていました。
二人が見つめ合うシーンは数知れず、イングリッド・バーグマンの純粋で素直な感情表現に心動かされない人はいないのではないでしょうか。
ラストで二人は引き裂かれることになります。
ロバートは敵に足を撃たれ、このままでは足手まといになるだけだからと、自分を置いて行くように言うのです。
マリアは泣きながら仲間たちに連れられて彼と別れることになるのですが、彼女にとってそれが幸せだったかといえば疑問です。
私としては、家族でも好きな人でもそうですが、こういう状況で生き別れになるのって一番嫌です。
もし撃たれて死んでしまったというならまだしも、まだ一緒に居られる可能性があるのに、その人を置いて行かなければならない、というのは本当に酷いし、辛い選択なのではないのかと思います。
この映画で印象に残ったセリフがあります。
「爆破のために人を殺すのもしかたない。だが、この先生き長らえるとしたら、人を傷つけないで生きて行きたい。」
ロバートの案内役で付き添ってくれていたジプシーのアンセルモという男が、鉄橋爆破の視察の際に言った言葉です。
誰も、人を傷つけることを望む人はいないはずですが、戦争を体験した人たちは誰もが思うことなのかもしれないとも思いました。
完璧とは言い難い作品ではありますが、170分という長さも特に気にならず、充分楽しめる内容でした。
鉄橋に爆薬を仕掛けているシーンもハラハラして、結構面白かったです。
ゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマンもナイスな配役でした。
素敵なクラシック映画でしたね〜
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これは見ていませんがヘミングウェイでは「老人と海」がよかったです。これも名作ですよね。
2016/6/9(木) 午後 3:29
こんばんは。
たしかバーグマンをみたのはこの映画が初めてだったと思います。独特の色彩だった
記憶があります。古典的な映画でしたが確かに長さは感じませんでしたね。
映画は勉強になるでしょう。学校など行かずに映画館に通ったほうが良かったもかもね。
2016/6/9(木) 午後 10:26 [ hisa24 ]
> ギャラさん、こんばんは。
お返事が遅くなり失礼しましたm(__)m
本作はまだご覧ではなかったのですね。
なんといってもイングリッド・バーグマンが素敵すぎますので、内容はともかく一度ご覧になってみてください(笑)
『老人と海』は一度読もうと思いましたが数ページで挫折しました。
釣り好きな父の愛読書です…
映画もあるようですがそちらも鑑賞していないので、『老人と海』というタイトルを知っていながら、結局のところストーリーを全く知らないんです(^^;
機会があれば一度鑑賞してみます♪
2016/6/15(水) 午後 8:35 [ tammy ]
> hisa24さん、こんばんは。
お返事が遅くなり失礼しましたm(__)m
この映画で初めてイングリッド・バーグマンをご覧になったんですね。
彼女の出演作では『カサブランカ』『ガス燈』『追想』を観たことがありますが、特別彼女の印象を強く感じたものはありませんでした。
でも本作の可愛らしい役柄がとても好印象で、素敵な女優さんだな〜と思いました。
映画自体はよくある悲恋映画なのですが、初めのうちからこうなるだろう、と分かりながら観る面白さというのも案外良いものですよね。
確かに映画を観てると勉強になります。
この映画だって、今となっては歴史を知るきっかけになるような作品ですが、当時としては数年前の出来事を描いているわけですから、そう考えると結構凄いことですよね(^^;
ほんとに学校で学んだ事なんてすっかり忘れてますが、映画で見た作品の歴史的背景とかには興味が沸いてくるから不思議ですね〜
2016/6/15(水) 午後 9:04 [ tammy ]