ぱなりラボラトリー通信

電子・機械工作、天文趣味の60代です
 購入したウォームギアユニットにモータースリーブやメインのウォームシャフトなどを取り付けて、実際使用できるように組み上げた。仕上げがさほど丁寧でないため精度がいまいちでキーがミゾにうまく入らないなどあった。通常の組立ではハンマーでたたいたりすることも出来ようが、組立済みのギアユニットでは、慎重にやらないとギアを傷つけてしまうおそれがある。いかにも中国製の造りだが、安さには勝てなかった。ちなみに購入したのは、ここの店のもの

手持ちの、A4988モータードライバー+Arduino基板に接続してでモーターを回してみる。分度器を載せて回転させ、ステップレート、ギア比を確認する。間違いないようだ。
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このままでも使えそうだが、ドライバがちょっと非力であり、赤径モーターのように連続運転するには不安があるので、別途発注、到着待ち。

先日も書いたように、ギア比が80:1、200 STEPなので、2相ドライブ、平均恒星時では
  80×200 / 86146 = 0.19 Hz
となる。
これでは荒すぎるので、1/16マイクロステップに設定して、3Hz程度で駆動する予定。

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小さくてシンプルな赤道儀が欲しくてを製作開始。目的はサーベイ観測用。
市販の赤道儀も検討したのだけれど、適当なものがない。天頂から±30度ほど動かせて、1分くらい追尾できれば良いと思うのだが、市販のものは、子午線越えのところがうまくない。

なので、自作することに。ウォームギアは簡単に入手できるし、それなりの工作機械もあるが、一から作るのはたいへんなので、出来合いのウォームギアユニットを購入して製作することにした。
写真は昨日届いたステッピングモーター付のウォームギアユニットを仮組してみたところ。スペックは、
 ・NEMA23タイプのステッピングモーター 200 STEP/回転
 ・ギア比 80:1
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ギア比が小さいので、マイクロステップで駆動したとしても、1PPSくらいししかできないはず。使用できるカメラレンズが制限されると思うが、それに合った観測をする。

購入先は、Aliexpress 2台購入して、送料込みで $134 でした。お店は中国なのに、なぜだかシンガポールのEMSで到着、発注から受け取りまで2週間足らずというところ。

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スペイン旅行 14日目  帰国へ

 

 朝食はやはりスタバで。夫はホットミルクとクロワッサン、私はコーヒーとケーキ。帰るったってスペインを発つのは17時。空港は市街からタクシーで30分もかからないので14時にここを出れば大丈夫。それまでどうするかだが、とりあえずは荷物詰め大会。南欧の夏の旅行は洋服系がラクで実に有難かった。いざとなったらユニクロに走るったって、走らなくて済むのが一番だし。カーディガンが邪魔だなあと思っていたが、結局38℃を記録するマドリードでは薄いカーディガンならば着ている方が涼しいというのを体感。それにしても何故、白人の皆様はクソ暑いというのに肌を出していて平気なのか。

 

 荷物を預けて昨日見そこねたエンカルナシオン修道院に行く。血の溶解とはなんのことかといえば、この修道院に祀られている聖バレンタインの血のことで、3世紀の人であるこの殉教者の血が年に一度、7月27日に液体化する奇跡のことをさす。その日には熱心なカトリックが世界中から集まるらしい。宗教は思想だけではなく奇跡がないと成立しないのか?

 

 教会の受付では、ツアーでまわることになるが、そのツアーは11時45分からであり、スペイン語の解説しかないがよろしいかと聞かれる。了解、解説者と3人きりだったらちょっと気まずいけど、そんなこともないでしょう。

時間まで周囲を見物する。王宮の庭に下りようとしたら石垣では小鳥が巣を作っていて、雛にエサを運んでいた。庭にはタイサンボクが植わっていて、大木なのに枝が低い場所にあり、タイサンボクの花をこんなに間近に見たのは初めてだ。

 
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奥まで進もうとすると、何やら王宮の方からドンガラガッタと聞こえてきて、見に行けばやはり衛兵の交代。それとは違って広場の反対側ではトラックが停まり、そこから白と栗毛の馬が出てきた。乗るのは騎馬警官で、鞍やらあぶみやらを調節し、やがてかっぽかっぽと音たてて歩いて行った。カッコイイ。

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それにしてもよその国で衛兵の交代を見るたびに宮内庁は何をしているのかと思ってしまう。なんで皇宮警察に検非違使の格好させて警備の交代をさせないのかと。立派な文化遺産があるのに使わないなんて、もったいなさすぎる。

 
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 時間になって修道院へ。即席ツアーメイトは10人くらいいた。その日も暑くて、私も扇子を使っていたが、彼女たちもスペイン扇子を使っていた。あちらの扇子は軸が木で出来ていて、結構ゴツい。帯に挟んだらぐえっとなりそう。だけど、いい音をたてて簡単に開く。

 

 解説は、ブルボンのイサベラがフランスからスペインに輿入れした絵から始まった。川を境にこちらがフランス、こちらがスペイン・・・それから後はわからない。フェリペ3世の命によって作られたこの修道院は、王家の女性たちが修道尼となって暮していたため、王家から絵画や彫刻などが贈られてお宝の宝庫となっている。なので解説してくれる女性のほかに、警護の人もついてくる。この修道院には遺骨の部屋があって、床から天井までぎっしりとお宝と一緒に遺骨の箱が積み上げられていて、中身が見える。頭蓋骨は小さいが子供のものというわけではなく、元々当時の人は小さかったはず。

 

 修道院を出て、また地下の駐車場のトイレに行く。修道院にはトイレはないし、はすむかいの王宮のそのまた向こうは大聖堂だしで、ほんと、昨日このトイレと出会っておいて良かった。まあとにかく暑い。マクドで水分補給。なんとここにはアイスコーヒーがあり、注文すると店の人が思いっきり氷を入れてくれた。道行く人を眺めながら氷ばかりのアイスコーヒーをすする。韓国人の女子が、足にバンドエイドを貼っている。わかる。私はバンドエイドは必要なかったが、毎晩足に休眠快足を貼って寝たもんだ。

 

 荷物をひきとりにホテルに帰る途中、生ハム屋の前を通る。ふと、いい匂いだと思ってしまった。日本では臭いと思っていたのに、2週間で慣れてしまったのである。

 

 タクシーで空港へ行く。空港の建物は1箇所だけではないので間違わないようにしないといけないが、そのうえで荷物預けて出発ゲートをチェックしに行ったらそれは専用の地下鉄に乗った先にあった。いやあ、買い物でだらだらしてなくて良かったねえとそのままラウンジで私たちはだらだらとくつろいでしまうのである。時間だというのでさてラウンジを出てみれば、免税品店では化粧品や酒はともかくとして、スペインならではの産品を割高なにりかわいくパックして山盛りだった。ヌガーの小さなパック、ワイン、チーズなどなど。しまった・・もう少し前にラウンジから出てくるべきだった。ドーハでは買えないじゃん!

 

 後ろ髪をひかれながらマドリードからドーハまで6時間。マドリードの時間では12時、だがこれから5時間の中継時間を過ごさなければならない。ラウンジでしばらく眠る。そろそろと言うので免税品店の方に行くと、面白くなるほど面白そうなものが何もなかった。ナッツは1Kg入りで、でもこれはカタール名物なのか??チョコレートもリンツやゴディバなどで、デーツ(ナツメヤシ)の実ばかりが目立つが、羊羹っぽいアレを私はそんなに好きではない。

カルダモン入りキャラメルという面白そうなものを売っているが、これまた1kg入りで、2つ買うと1つおまけについてくるらしい。日本にないのは確かだが、1kgでも多すぎるのに2kg買った挙句にもう1kgもらってどうするのか。結局ココナツキャラメルを購入。これも多すぎると思っていたが好評で、するするとなくなっていった。何が悪いのかと言えば、試食がないのが悪い。免税売店の職員も、やたらいるわりには働いているようにも見えなかった。

 

 ドーハから羽田まで12時間。いわゆる客室乗務員が、とても夫になつく。来るときの便でもいっしょだったらしいが、降りるときには余ってるチョコレートとかナッツとかをたくさんくれて、若いくせに田舎のおかんみたい。あれはなんだったのかと思うに、身内の可愛がってくれたおじさんにそっくりとか、そういうやつだろう。

以前にも隣の席の若い女子が随分話しかけてくるなあと思っていたら、別れ際に「あなたは私の父にそっくりです。」と言われたこともあるらしい。それなら「パパにそっくりな赤の他人のおじさま」と一緒に写真を撮ればよかったのにと思うが、あまりにそっくりなんで事情を探るのに必死で、そんなふざけた考えまでは浮かばなかったとみえる。まあ、赤の他人でよかったですね。人間、年をとると今更そんな面倒くさいことに出会いたくはないものなのですよ。

というか、そういうのって私だけ?

 

羽田には夜10すぎ、割と早めに到着。金塊騒ぎで荷物検査は厳しくなっていたものの、荷物を開けられることもなく、もしかすると最終を逃すかもと思われたリムジンバスに乗ることが出来た。

次はどこへ行くことになるのやら、ここまでおつきあいくださり、ありがとうございました。

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スペイン旅行 13日目 マドリード
 
 残すは1日のみとなった。2週間スペインに行くと言ったら、知人友人、皆すごいと言った。、中には夫と二人きりで2週間もすごせるのがすごいという人さえいた。お金はやりくりするとして、期間は確かに長くなりつつある。絶賛年金生活中ゆえ、航空運賃を考えると、行ったら行ったきりの鉄砲玉旅行の方がお得なのである。
 
 そしてこんな期間は大したことはない。そう言えるのは昔ギリシャで、3ヶ月をかけてヨーロッパを旅行中という60代くらいの夫婦に出会ったことがあるからである。「今、日本はどうなってますか?」と聞かれて、答えに窮した。今はヤフーニュース見ながら旅行出来る。
 
 さて本日は自分用を含めて、お土産を買わねばならぬ。お土産といえば、留守を守ってくれるお向かいの奥さんの分である。コショウひきがないと言っていたから、スペインっぽいコショウひきをお土産にしたらいいのでは?そんなのはデパートでけろっと手に入るはずだし。
 
それで昨日とは違うエル・コルテ・イングレスに入ってみて驚く。なんでこんなに同じデパートがあちこちにあるのかと思っていたら、店舗によって、扱う品目が違うのである。ホテル近くのとは違って、こちらは生活用品だの電気製品だのを置いてあるのだった。
 
 まあ生活用品売り場があるのは良かった。オリーブの木で作ったコショウひき発見!だがこれが中国製で。お向かいの奥方はテレビはNHK,新聞は朝日、雑誌といえば暮らしの手帖という人で中国製と聞いただけで「ああこれは・・・ダメですね。」という感じ。他のものにした方がいっか。
 
 この店舗にはコショウひきはあっても、コショウは売っていなかった。最上階のグルメ売り場とやらには生鮮食品は全くなくて、サンタクララ修道院製の高級クッキーとか、ハーブ塩とかそんなのばかり。代わりに、飲み比べ可能なワインバーのお店などがあった。つまりここはこういう店舗なのだ。こうなったら仕方ない、奥方へのお土産はヌガーだけにして、家に用意してある御礼の品を渡そう。空き巣に入られてなければ大丈夫なはずだ。
 
 気をとりなおしてホテル近くの店舗に行き、夫のシャツを買う。日本と違ってヨーロッパのシャツは色柄にバラエティがあって楽しい。恰幅の良い店員たちが「男のことがわかるのは、男!」とばかりに生き生きと仕事をしている。サイズ表記が日本と違うので、測ってもらってそれを元に探す。「なんちゃらかんちゃらどうのこうの」とスペイン語で話されて困惑するが、多分、「サイズがそこになくても、言ってくださればお探ししますよ」と言っているのだろうと解釈。他に何を言い出すわけもなし。
 
 シャツは2枚でいくら、みたいな中から、とにかく日本にはなさげでなおかつ浮きすぎない感じの柄を漁る。恒例の「どんで えすた?」を使い、「長袖のシャツはどこにありますか?」と聞いたりもするが、多分これは正しいようでもスペイン語にはなっていない。だが相手は一瞬の後、「アキ、アキ、アキ(ここと、ここと、ここ)!」と指さしてくれた。ぐらーしあす!
 
 この店舗の食品売り場のコショウはS&Bみたいな小さなビンに入っているもののみで、日本くらいのお値段。かわいい入れ物に入っているのもなければ、お得な大量入りもなかった。てことは、スペインにおけるコショウとは市場の香辛料売り場で買うものなのかもしれない。
 
 荷物をホテルに置いてまた出発。このホテルの立地は実に便利。
次はエンカルナシオン修道院に行くも、シェスタで閉じていた。それで殆どはすむかいの、10時から午後6時までノンストップで受け入れてくれる王宮に行く。公園をぬけようとしたら、
何人もの人が地下に降りていくのが見えた。暑くて大変だけど、こういうときのために地下通路があって、ダイレクトに行けるようになっているのね?と後を追って延々と階段を下りていったら、そこにあったのは駐車場だった。しかしトイレもあったので記念に使うことにして、また延々と階段を上ってわかりやすい道を歩く。
 
オリエンテ広場を横目に王宮に入ろうとして、そこでやっと気がついた。プラドだと思っていた入り口の風景は、王宮のものだった。正面玄関の前にはアルマス広場があり、その向こうには広々とした緑の濃い庭園があり、その向こうに下々が暮らすはずのマドリードの街が見えて、「なるほど王宮だ」と思ったはずなんだが。
 
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王宮には現在スペイン国王一家は住んでいなくて、公式行事などに使用されているらしい。2度目の王宮なのに、入り口広場の絶景しか記憶にないというのも、とんでもないですね、私。実際、王宮は王宮だった。ただし、王室礼拝堂だけがここで祈られたであろう内容を想い、その存在が心にしみた。
 
 道すがら隣のアルムデナ大聖堂を見る。着工から110年を経て1993年に20世紀に唯一、ローマ法王の献堂式が行なわれた、とガイドブックにはある。出来上がるまでなんでそんなに時間がかかったのか、法王の献堂式とはそんなにも滅多にないものなのか、わけがわからん。見てとれる新しさはステンドグラスの表現で、省略の効いた、いかにもモダンなものとなっている。
 
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 昨日とは違う、生ハム屋に入る。昨日のはマヨール広場から出てすぐの店だったが、今回はもう少し入ったところにあり、それだけで雰囲気は違った。レストランであろう2階にあがると女子の給仕に迷惑そ〜に「コメール?(食事)」と聞かれる。スペイン語で「シ」と答えただけで女子、態度豹変。周囲の客は全員がスペイン人ぽい。体格的にどう見ても牛にしか見えない3世代の男がこちらを見ていやらしい笑い方をしながら何か話している。んま、牛のくせに生意気。なんでおとなしく牧場で草食べてないでこんなところで共食いしてんのよ!と心の中で思ったけど、生ハムの材料は豚でしたね。
 
 というわけで、ジョッキのビール、生ハムとメロン。生ハムは豪勢にのっかってきた。夫は豆の炒め物を注文。写真入と言っても全部の写真があるわけでなく、同じメニューにはグリーンピースのソテーがあり、そちらの写真はあったけどこちらは生ハム入りとあるからまあこれがよかろうと注文、久しぶりに食べた普通の炒め物は美味しかった。
 
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 ピッチャービールが効いている午後5時。イタリア旅行の途中から、南欧に行ったら昼には白ワイン1杯、ただしそれはこの後ホテルに帰って昼寝ということになってるからで、それでも2杯は飲まないよ?と決めていた。実際、この旅ほど「1杯ひっかけて」という言葉を使ったことはない。あれはまあ、結局、世間に負けたとしか言えない。皆飲んでるんだもん。
 
 ホテルに帰りたいと鳴く夫に、「今買わなくてどうする!」となだめ?すぐそこなのをいいことに昨日の茶色い店、その斜向かいにあるマサパンの店、そしてもひとつ現代的にカラフルにお土産らしくカワイイ缶と組み合わせてクッキーやチョコレートなど売っている店を巡る。
 
まずは茶色い店。入ろうとしたら中からお菓子を頬張ったお客が出てきた。んまあ、なんて大きなリス!茶色の店では大小さまざまなパックが用意されていたので、量り売りで、同じ値段であるという一帯から適当に選んでつめていった。ここのお菓子は基本的に素朴な味だが、素朴であろうとも美味しかったのは、ココナツマカロンと、カステラみたいなヤツだった。
 
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マサパンの店はもはや終末を迎えているなってくらい昭和の店構えだった。マサパンはスペインでは結納に使われますと言われたら納得できそうな。だがマサパンは美味い。トレドで食べたそれも、トルコで出会ったそれも、まあ結局は素材のアーモンド自体が美味しいからなのだが、とにかくマサパンやマジパンとあるからには最低限、美味い。なのでホールのケーキ(箱入りで、ラップされている)と自分たち用に小分けにされたのを買った。
 
カワイイ缶を用意してあるお菓子の店にも行った。母娘連れの中国人女子にニイハオと挨拶されたので、どこからきたのか聞いてみた。ホンコンかシャンハイ、それとも聞くと、ちんちょん、と言われてわからない。夫がそれは東西南北どこにある?と聞いたら西北である、と。それで重慶と判明。重慶くんだりからこんなとこまで来てお土産のお菓子を買ってるってことは、この人たち大層なお金持ち!
 
 ここのお菓子屋はバレンシアにもあった。とても華やかで楽しそうだったので量り売りのクッキーをフレーバーを選んで2つづつ入れてもらったがいいが、肝心のお味はといえばいまいちだった。お店の人はフレンドリーで、私がうんぽこ(少し)なりにスペイン語を話すのがとてもうれしそうだった。
重たい荷物を持って、ホテルに帰る。その日は面倒くさくなって、前日と同じ店に入ってしまった。この日の失敗はメイン料理、セビーチェとあったので聞いたことがあるというだけで注文、それが冷たい料理だったこと。冷たいのは前菜だけにしようよ!!
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スペイン旅行 12日目 マドリード

 

 まだスペインにいる。ホテルでは一人あたり15ユーロとのことで、結局朝食は、近くのスタバ。

 

本日の予定は、やはりツーリストバスを中心に。プラドに寄って、後はテキトーに。マドリードのツーリストバスは1日券が20ユーロで、2日券が25ユーロ。交通機関をこれだけと定めれば、高くはない。乗っているのは全員観光客で、スリはいない。いるかもしれないけど、全員座っている状態で、囲い込んだりは難しいし、彼らにとってはいささか経費がかかりすぎるのではないかと思える。コースは2種類あり、1つが80分ほど。日本語のガイドもあり、ただ、良く聞こえず。

 
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 マドリードのメジャーな観光スポットは王宮周辺とアトーチャ駅周辺に集まっている。ということは、どちらかに行ったら、その一帯をまとめて見てしまうのが時間的にもお得ということになる。が、我々はマドリードに来たのならまずはプラドでしょう。というわけで、見所があつまる王宮近くのホテルを出て、先にプラドを目指す。
 

 バスを降りるとプラドの外観は以前訪れた時とは違うように見えた。ハテ、石造りの広場の向こうにマドリードが広がっているような気がするが?入り口変えたのかな?ま、気にするまい。既に長い行列が出来ていた。日差しは強いし一瞬ひるんだが、行列はするすると進んで行き、思った以上に早く入れた。バレンシアでも思ったけど、ここに来てから名画の本物漬け。いやーゴージャス、見たことある絵があちこちに原寸大で並んでいるじゃん、と脳味噌に浮かんで自分にあきれる。「原寸大」なのは当たり前だっ!

 

いやもう、ここに来てからどんだけ「受胎告知」を見ただろう?「聖母子像」はもっと見た。あちこちで聖母マリアが天使に受胎告知されてるし、キリストにおっぱいをあげていたし、キリストはキリストであちこちで最後の晩餐に臨み、あちこちで蔑まれ、十字架にはりつけにされている。やっぱりゴージャスだ、なんとプラドでは名だたる画家たちが宗教や神話だけにせよ、同じテーマで描いた絵を一度に見ることが出来ちゃうわけね!

 

歴史上の人物、というよりは名だたる画家に描いてもらえた当時の偉い人も並ぶ。例えば「王女マルガリータ」で、ベラスケスに描いてもらえたからこそ、誰もが知っている。マルガリータの絵が何枚描かれたかは知らないが、嫁入り先のオーストリア・ハプスブルク家への成長記録として描かれて送られもしたゆえに、ウィーンの美術館で見ることも出来る。

彼女は結局15歳で嫁に行き、そこでベラスケスとは縁が切れた。その後、子供を4人産み、21歳でなくなったらしいが、ベラスケスと縁が切れちゃったゆえにマルガリータと言えば、なんとなく少女のままである。少なくとも私にとっては。大体、どーんと育ってしまった彼女を想像できるか?

 

ところでこのマルガリータの父親がフェリペ4世で、王としてはいまいちだったらしいが、審美眼だけは確実で、ベラスケスを王宮画家として囲い込み、彼の協力を得て名画を集めまくってプラドの礎を築いた、らしい。しかし残念ながら後継者に恵まれず、息子のために迎えた嫁の一人は息子が何もわからないのをいいことに、名画を実家に送ろうとして廷臣に阻止されたとか。廷臣、グッジョブ!

 

プラド美術館のあとは絵以外のものを見たく装飾美術館をめざすが、月曜日で休館。その場で行き先を適当に決めるとこういうことになる。そして休館日もそうだが、スペインはシェスタというものがあるので14時から16時はあちこち閉まってしまう。観光客としては、その時間はそのまま食事時間にしてだべっておくしかない。暑い風が吹くなか、食事に行った。

 

 生ハム屋で食事。ハモン・エクスペリエンスだったかムセオ・デル・ハモンだったか、とにかく旧市街歩いたら1階には生ハムがずらーっと並んでいて、沢山の人が生ハムをつまみに飲んでいて、写真つきメニューが置いてあったのでそこに入った。食事は2階。焼き魚定食と白ワイン。白ワインは小さなつぼに入ってくる。サングリアらしきのと、ビールがジョッキで出ていて、いくらだったか忘れたが、安い。ここではこれも名物らしい。隣のテーブルでは、韓国人のカップルが生ハムとメロンで格闘していた。生ハムは確かに薄く切ってはあるのだが、日本のよりはるかに厚く頑丈だ。そういえば生ハムと言えばメロンだった。ここにいる間に私たちも食べなければ!!

 
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それにしても、焼き魚を一口食べたとたんにあれっ?というほど美味い。これは御殿場のアウトレットで水飲んであれっ?と言ったのとは違う美味しさで、つまりは久しぶりだったので美味しかったのだと思う。日本を出てからこっち、羽田のラウンジの手まり寿司以来魚を全く食べていなかった。平均的日本人ははたして何日間、魚を断っていられるものなのか。そういえばクロアチアから帰って初めて醤油を口にしたときも、あれっ?となったっけ。

 

結局この日はバスに乗ってプラドに行って焼き魚食べておしまい。昨日のレストランのお客の言葉を思い出し子豚の丸焼きで有名なBOTINに行ったが、そこのレストランはお客の多さに殺気立っていて恐ろしいほどで、それでも後から後から予約なしの客が押し寄せてきて余計に殺気立つ有様だった。

ここで食事するには何日前から予約すべきなのか、それともどこかのコンシェルジェに握らせればなんとかなるのか。それを言うなら殺気だっているマネージャーに握らせた方が効率的な気がする。一度その、「いくらか握らせる」ってのをやってみたいと思っているが、ムリな気もする。世の中には生死をかけて握らる場合もあるというのに、子豚のために握らせるってのはばちあたりもいいところだし。あ、パスポート紛失したときに係りの人に握っていただくってのは国によってはあるらしい。

 

いったんホテルの方向に行き、そのまた先の大通りの裏道でよさげなレストランを探す。夫によれば大観光地の中のよさげなレストランとは、まずは店の表に椅子やテーブルを出していなくて(つまりレストラン1本でやっていて)なお、表通りから一つ、出来れば普通の人々が暮しているらしい場所にあること。

 

そしてちょっと間違えると本当に何もなさそうなところで見つけたのは、そこそこ広いレストランだった。なんと恐ろしいことに、メニューが昨日の店の半額でやんの。久しぶりに牛肉のカルパッチョなぞ食べるが、きちんとした量で、きちんとした盛り付けで来る。鶏肉はまだ食べていないのでここで食べた。

 
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気をよくしてワインをちょっと張り込むが、よく出る価格帯のものにすればよかったみたい。元々スーパーでもデパートでも、5ユーロどころか1ユーロのワインだってごろごろしている。この店のワインの平均価格帯は15ユーロだった。

 
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余談だがこの店の近くには「服部半蔵」なる店(この名前、スペイン人に発音できるのか??があり、居酒屋メニューが人気であるとのこと。ほかには中華も韓国レストランもあって、長い旅行の中休みに醤油休憩をとりに行くという手もあるかもしれない。知人は若い頃ヨーロッパに行って何日めだったかに「醤油・・醤油が飲みたい!」となったそうである。今のヨーロッパは駅でもスーパーでも寿司セットも醤油も売っているから醤油に飢えることもない。外国に行って醤油に飢えたといえばダサい感じもするが、本当のところはカタギの育ちである証拠だ。

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