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栗本薫先生がお亡くなりになりました。

先日の、忌野清志郎さんに続いてのショックな知らせです。

ただ、正直、栗本先生の訃報を知った今、
何より悲しかったのは『グインの続きが読めない』という事でした。

ご本人の死を悼む気持ちはもちろんありますが、
それより、やっぱりどうしても、作品に対する『続きを!』という気持ちの方が勝ってしまうのです。

出来ることなら私にのりうつってでも書いてほしい!
そう思っています。

一昨年の今頃だったでしょうか。
癌再発による入院をした、とあとがきで書かれていたのは。
その時も必死に祈ったものです。

どうぞ、どうぞ回復して元気に続きを書いてくださいと。

その後、退院なさって、辛いながらも快方にむかっているという・・・
暖かくなる今頃には、もっと良くなっているはずだという、そんな事を
先月のあとがきには書かれておりました。
それを読み、ほっとしていたものです。
また、心のどこかで
『グインサーガが続く限り、10年でも20年でも執筆してゆかれるだろうな』
と、先生がグインを書き続けられるのが当然だと、
何の疑問もなく信じてもいました。

それとは裏腹に、やはり『完結するなんて時はこないだろうな』
とも思っておりました。
・・・まさか、こんな形で未完に終わるなんて・・・。

一部では、長編SFのパターンにのっとって、誰かが引継ぎを、
なんて話も出ているようですが、冗談じゃありません。
あの、グインの世界を正しく覗ける人間は、栗本先生ご本人しかおられないのですから。

私は栗本先生のファン、というわけではなく、ただ作品・グインサーガのファンですが、
(まあ魔界水滸伝もパロスの短編も読んでましたが)だからこそ、
あのご本人が≪グインという物語に書かされている≫≪世界を覗き見ている≫と語っていたあれを、
他人が考えてどうこう出来る物語じゃあないと、操れるキャラクター達じゃあないと、
そう感じているからです。

もし、他の誰かが書けるというのなら、グインの世界に選ばれて、
それを見る事を許された、本当に後継者と呼べる人じゃないかと。
もしくは、それこそ栗本先生が憑いちゃってっていう。
・・・ご冥福を祈るべきなのに、こんな現世に残ってくださいよ未練たらたらなのは
よくないですよねー。わかってはいるんだけど・・・。

でも、せめてあと10年。
いいえ、せめてあと12年。
今のペースで刊行されていたら、本当に200巻超えも現実だったのに。
年齢だけで言えば、まだまだお元気でいられる年だったじゃあありませんか。
それなのに・・・。

今年刊行される分までは、執筆を終えられていたそうです。
外伝が含まれているのかどうかはわかりませんが、あと4冊。
最後の、4冊。

現時点の最新刊「黒衣の女王」のあとがきには、
今思うと縁起でもない事も書かれてありましたが・・・。
それだけではなく、『体力の続く限り書き続けて』『応援を』とも、ありました。
もちろん、応援しています。

残る、4冊。
きっとまた、おそろしく続きの気になる、いわゆる『地獄の引き(笑)』に
なっているのでしょうね。
いつものように、続きを楽しみにしています。
最後の1冊を読み終える時が、怖くても。

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