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私の著書「アロマ物語」の12ページ、三枚目の挿絵(by 杁栖やよい)についてです。
少年の頃。まさか携帯電話が出来るとは思わなかった。

TVの巨大なブラウン管が無くなり、薄型TVが出来るとは思わなかった。

ましてや、インターネットで世界がつながり、
瞬時に世界情勢がわかるなんてことは思いもしなかった。

子供の頃に不可能だと信じられていたことが、
今では当たり前のように実現している、それが科学技術だ。

その意味では、「アロマ物語」に出て来る空中に浮く電球、
それによって温度・湿度などを総て管理できている空間などは、
夢とはいえずに近未来では当たり前に使われているに違いない。

私は小学生のころ、SF小説が大好きだった。
そこには天才科学者の出現によって、不可能を可能にする発明があり、子どもの夢を託せたからだ。

科学技術の発達は、これからますます加速されて、
「夢」を現実の世界がたちまちに追い越してしまう時代がくるのだろう。

諏訪から江戸まで何日もかけて歩いた時代と、
わずか数時間で行かれてしまう現代では、
現代の方が便利で幸せという比較は成り立たない。


イメージ 1

江戸まで何日もかかって行く過程には、
その旅自体に人生があり、仕事・楽しみにも
なるのだ。

数時間で行かれてしまえば、その浮いた時間分は、余分に仕事をしたり、
他の楽しみを余分に見つける努力が必要になる。

科学技術の発展が、かえって私たちの手枷・足枷にもなっているのは皮肉なものだ。



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湖池健彦 Essay
湖池健彦 Essay
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