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私の著書「アロマ物語」の22ページ、四枚目の挿絵(by 杁栖やよい)についてです。

無数の精油が置かれた棚に限らず、
小説内のイラストが細かく描かれたものに対して、小説の内容とは別に、
少年時代の私は、特にワクワクしたものだった。

小学生の頃に読んだモーリスルブランの「奇岩城」において、
やはり、その奇岩城を描いた挿絵の精密さに、
奇岩城の内部の複雑さを思い、
ルパンを追いつめるパリ警察との攻防を最高に想像できたのである。

また、同じくTVドラマ「タイムトンネル」の第一回には
アリゾナの地下数百メートルに建設されたタイムトンネルの基地を
上方から映している映像が出て来る。
幾重にも重なる道路の上を車が走り、その映像から空中都市を想像し、
少年だった私は大いに興奮したものだ。

今のようにCGがない時代に、細かなイラストやら映像を作り出すのは大変だったと思う。
クリエーターの根気の他に、仕上げる期限みたいなものもあるから、
その努力たるや相当なものである。

CGがある現在は、
本物と見間違うくらいの画像や映像を、お金さえかければ作りだせてしまう。
たしかに、先日みた「宇宙戦艦ヤマト」の映像などは
ここまでの映像をTV漫画で観られることが不思議な気さえした。

では、それを観ている子ども達は、
私が少年時代に感じたように、胸躍らせる興奮を得られているのだろうか。
もちろん、同じー否、それ以上のものを感じているに違いない。

だが、私は思う。
私のあの時に感じた興奮は何回でも、何年経っても甦ってきた。
比較して、CG画像からのものはどうなのかと。

いくら細かなイラストを描こうとも、
リアリティにおいてはCGにはかなわない。
でも、あの頃の私は、細かなイラストとリアリティーを埋めるものとして
想像力をフル活用したのではないか。

想像力は未来に通じる。
自分の未来や将来を巨視的にみること、想像する事は
やがて努力して創造することに繋がっていくのではないか。
そんなことを考えてみると、
今の子どもや学生が置かれた環境は幸福とは言い難い。
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湖池健彦 Essay
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