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同室の君は「アゲハの幼虫?」4 最終回

ずっと同室で、冬でも暖房を使わずに過ごした日々でした。
春が来て、彼が吸蜜できる花々が咲くころになりました。
するとどうでしょう。
鮮やかなグリーンだった蛹の色が深緑に変色して、
羽化の近いことを知りました。

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そして朝、私の起きたときには、すでに彼は羽化していました。
春型のアゲハでした。

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彼は十分に羽を伸ばした後で、
飛翔しようとしましたが、最初は力なく落下。
でもその場で何度も羽ばたく練習をして、
それから飛翔。
いきなりライラックの花に一直線に行き、初めての吸蜜。
その後はツツジの花に向かいました。

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吸蜜を終えた彼は、屋根を越えて旅立って行きました。
同室の彼の無事を祈ります。どうか元気でね。

幼虫や蛹の段階で、寄生蜂に卵を産み付けられたら…
せっかく羽化しても、羽がうまく伸ばせなければ…
最初の飛行に失敗して落ちたときに蟻に捉まれば…
吸蜜できても、移動中に車に跳ねられてしまえば…

自然界の厳しさを実感できる彼の旅立ちでした。
毎日の観察は実に楽しかった!

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湖池健彦 Essay
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