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「アサギマダラくん〜ようこそ我が家に」
2年ぶりだね、アサギマダラくん。
昨年は、一番君たちを心待ちにしていたはずの父が、
九月初旬に緊急入院。
そのまま二ヶ月半後には他界してしまったから、
例え君たちが来庭してくれていても会えなかったね。
昨年の秋は寒気の到来が例年よりもずっと早くて、
フジバカマは蕾のまま枯れてしまった。
もしかしたら、またそんな季節外れの寒気が入り、
また会えないんじゃないか、そんな気持ちも半分あった。
信州のこの時期は、まだフジバカマは満開にはならないし、
君たちが来るのは十月下旬以降になるものだと思っていた。
来庭してくれたのは、とても美しいオスのアサギマダラだ。
下羽根の裏に黒い印がはっきりと見える。
かなり吸密行動が長かったので、隣に住んでいる伯母を呼んで来た。
伯母は「この蝶はお兄さんかも知れない」そう話した。
そう言われると、僕もそんな気持ちになった。
父は若かりし頃には、たいへんな二枚目だったし、
悠然と吸密している所が父を連想させた。
小さなデジカメを2センチの距離に近づけても逃げなかった。
僕は父が焦って行動するのを一度も見たことがない。
そんな父を見ていて、母はいつもイライラしているようだった。
イライラは良くない。
母が父よりも十七年も早くに逝ってしまったのは、
そんなことも少しは関係あるのかも知れない。
僕の性格はせっかちで母親に似ている。
少しは父親を見習いたい。
悠然と海を渡り、沖縄や台湾まで飛翔するアサギマダラ。
やはり彼らは僕の父親そのものだ。
おまけの赤とんぼ(アキアカネ)
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2018年10月08日
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