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モーニング・グローリーというとても珍しい気象現象があります。 モーニング・グローリーは朝方に現れる巨大なロール状の雲の帯のことです。 1本だけでなく2・3本発生することもあります。 主にオーストラリア北部で多く観測されます。 オーストラリア北部のうち最も多く観測される地域がクイーンズランド州(ヨーク岬半島)バークタウン とされています。 ちなみにクイーンズランド州は大型サイクロン「ヤシ」の甚大な被害を受けた地域です。 モーニング・グローリーの長さは1000kmほどで、速度は時速60kmとかなり速いです。 巨大な雲のかたまりがこのような速さで移動するので、飛行機の飛行に問題の生じることがあります。 モーニング・グローリーの発生する高度は大変低く、高度1〜2kmほどです。 モーニング・グローリーの発生条件は ・発生の際に湿度が高くなっている ・前日に強い風が吹いている とても珍しい気象現象とは言っても前日にならある程度は発生するか否か予想が出来ます。 発生要因は海風と陸風の衝突してできる海風前線が原因です。 広大の広さのヨーク岬半島の東海岸と西海岸の両方で海風前線と上昇気流が発生し、雲の帯ができます。 この2つの雲の帯がヨーク岬半島中央で1つになります。 そして、夜になると気流は冷えて、下降し、逆転層が発生します。 通常、空気の温度は地上ほど高く、上空ほど低いです。 しかし、ときに上空ほど高く、地上ほど低いときがあります。 この状態を気温の逆転といい、境界面を逆転層と呼んでいます。 放射冷却現象が起きると地面付近は冷やされるため、結果的に上空のほうが暖かくなり、逆転層が発生します。 気温があがる日中になると地上付近が暖まり、そして上空よりも地上の方が暖かくなり、逆転層はなくなります。 逆転層では上空の空気よりも地上の空気のほうが密度が高いため、下降気流から水平に広がった 冷たい気流は逆転層の下を進み、ヨーク岬半島から西に列を成して進みます。 やがて、周りの空気と衝突して上昇し、その上昇した空気は東向きに戻って、下降して渦ができます。 この渦では上昇気流の部分で雲が発生し、下降気流の部分では雲が蒸発して消えます。 この渦は夜遅くに発生し、気温が最も下がる朝方に湿度が高くなって雲を発生させやすくなります。 日中になると逆転層がなくなり、消滅します。 モーニング・グローリーは広大な場所でなければ発生しません。 なので、日本では発生することは殆どありません。 しかし、過去に北海道・オホーツク海上空で発生したことがあります。 上空の強い風と海面付近の弱い風が空気の回転を生んで、そこにロール状の雲の帯が発生したことが 原因です。 オーストラリア北部ではモーニング・グローリーは秋になると発生します。 現在、オーストラリアは夏なので、もうすぐです。 但し、発生しない年もあります。 一生に一度は見てみたい気象現象ですね。 |
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こんばんは^^
巨大な雲の帯が突然出来て消えていく...
何だかロマンがありますね。
動画はハングライダーのようなものから撮影したのでしょうか。
飛行機でも危険な所に飛んでいくのは
きっと勇気がいるでしょうね。
私もこの気象現象を見てみたいです。
2011/2/6(日) 午前 2:06 [ 木の実きまる ]
こんにちは。見てみたいですね。オーストラリアは行ったことないです〜。九州も東京ではお目にかからないような、雲がありますよ(^O^)/。
2011/2/6(日) 午後 4:59
木の実きまるさん、コメントありがとうございます。
この雲を発生させる気流に乗ることができ、グライダー乗りには人気スポットとなっています。地上から見るよりも空から見たほうが迫力が伝わりそうですね。
2011/2/7(月) 午前 1:07 [ panthanwatch ]
ezk**226さん、コメントありがとうございます。
九州で見られて東京では見られない雲ってどんな雲か気になります。たまたま九州で見た雲が珍しい形をしていただけとか?
2011/2/7(月) 午前 1:09 [ panthanwatch ]