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フェーン現象という気象現象があります。 フェーン現象は湿った気流が1000m標高が上がるごとに約5℃下がり、飽和に達し雲が形成され降水をもたらします。 なので、乾燥した空気は1000m標高が下がるごとに約10℃上がり、風下側は乾燥した風が吹き降り 大変高温となります。 よくフェーン現象は夏場に発生します。 夏場は南東の季節風が脊梁山脈(飛騨山脈・越後山脈などの大山脈)を超えて日本海側で 大変高温となります。 では、フェーン現象は夏場だけなのでしょうか? 実は冬場も北西の季節風が脊梁山脈を越えて風下にあたる太平洋側でフェーン現象が発生します。 つまり、冬型の日に発生します。 しかし、日本海側が大変低温のため風下側で夏場のように高温にならず、低湿度だけが目立ちます。 とても実感しにくいですね。 しかし、30日平均降水量を見るとフェーン現象が発生していることが実感できます。 日本海側は降水量が平年並みか平年よりも若干多めになっているのに対し、太平洋側では平年よりも少なくなっています。 あきらかに太平洋側よりも日本海側のほうが多くなっていますね。(なお、北日本太平洋側では平年並みか平年よりも若干多くなっています。これは日本海を東進してきた低気圧がそのまま東北地方や北海道の上空や沿岸をたびたび通過したためです。) これはまさにフェーン現象で日本海側の雪雲が脊梁山脈を超えられず、太平洋側は乾いた空気しか 流れ込まず雪や雨が降らないためです。 しかし、冬型の強い日であれば雪雲が脊梁山脈を越えて、太平洋側にも雪雲が流れ込み 雪が降ることがあります。 今月15日に宇都宮で日本海側から雪雲が山を越えて流れ込み2cmの積雪を観測しました。 但し、今年はたまたま冬型の日が多いため30日平均降水量が多くなっていますが、南岸低気圧が異常に多い年は太平洋側でも降水量が多く実感しにくいこともあります。 あと、体でフェーン現象が発生していることを実感することもできます。 乾いた空気というのは「からっ風」のことです。 太平洋側に乾燥をもたらしている犯人はこの「からっ風」です。 「からっ風」は体表の水分を奪い、そのときに気化熱を奪うため、気温の低さにまして一層寒く感じます。 なので、気温はさほど低くなくても「からっ風」が吹くと肌を刺すような寒さを感じるわけです。 「からっ風」は地域によっては呼び名があり、たとえば赤城山から群馬県南部や埼玉県北部に吹き降りる風の ことを「赤城おろし」、六甲山から阪神地方に吹き降りる風のことを「六甲おろし」といいます。 |
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2011年01月22日
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