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茨城・栃木で発生した竜巻からきょうで1年が経ちました。 スーパーセルと呼ばれる巨大積乱雲からほぼ同時に発生した 3つの竜巻は筑西市・つくば市・真岡市などを襲い そのうちつくば市を襲ったものは国内最大クラスの 藤田スケール「F3」と推定されています。 被害は甚大で、両県合わせて死傷者は50人、 建物損壊は2400棟にも及びました。 1年経ってだいぶ街の復旧は進んだものの、 今なお街の活気が戻らなかったり一部住宅再建が できなかったり見えない爪痕は深く残ってるようです。 この竜巻被害をうけて後の課題とされているのは 竜巻に係る注意をどう市民に喚起するか。 気象庁は、今まさに竜巻やダウンバーストなどの 激しい突風が発生しやすくなった段階で 「竜巻注意情報」を発表します。 しかし、この情報を発表したところで 認知度が低いがために市民まで伝わることは ほとんどありません。 その結果、気象庁にとっては「想定内の竜巻」が 市民にとっては「想定外の竜巻」になることも。 これからは高齢化がさらに進みますし、 各市町村で竜巻に係る注意喚起のあり方を 再度見直すべきなのではないでしょうか。 竜巻関連の話題をもう一つ。 先日、気象庁気象研究所(たまたまつくば市にあります)は 竜巻の起こりやすい気象条件がこの先どうなるのか、 スーパーコンピュータを用いた実験を行いました。 その実験の結果、今世紀末には春(3〜5月)は 西日本と関東で2〜3倍に、夏(6〜8月)は日本海側で ほぼ2倍になることが分かりました。 こうなる原因はやはり地球温暖化。 温暖化が進行すれば、日本の南海上の海面水温が 上昇するため、大気中の水蒸気量も増えて 大気の不安定度が高まるのです。 しかも、恐ろしいのは実はこの実験では シミレーションができない「F1」以下は除いた 「F2」以上のものが対象となっています。 藤田スケールで「F2」と言いますと ・風速50〜69メートル ・自動車が吹き飛ばされる ・大木が倒れたりねじ切られたりする ・家の屋根が剥ぎ取られ場合によっては倒壊 近い将来にこんな規模のものが増えると 考えるとゾッとしますね。 はたしてあと50年も経てば科学がもう少し進歩して 「竜巻注意情報」の適中率も上がるでしょうか。 現時点で適中率は5〜10%しかありません。 さて、昨年ほどではないものの、 きょうも東北や東日本を中心に 大気の状態が不安定です。 急な強い雨、落雷、突風にご注意ください。 黒い雲を見たり雷鳴が聞こえてきたら即避難を忘れずに。 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/cb_saigai_dvd/index.html |
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