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今年ほど極端な現象が相次いだのは
過去に例がないのではないでしょうか。
きのう開催された異常気象分析研究会において
この夏の天候は「異常気象」であると
結論づけられました。
高温、大雨、少雨...何を見ても異常に感じます。
<高温>
・夏の平均気温は・・・※統計開始は1946年
西日本で+1.2℃(統計開始以降第1位)
東日本で+1.1℃(同第2位)
沖縄・奄美で0.7℃(同第2位タイ)
となり、西ほど厳しい暑さであったことが
うかがえます。
なお、北日本はオホーツク海高気圧の影響を
受けることもあったため、顕著な高温とは
なっていません。
・日最高気温記録更新:高知県四万十市江川崎では
8月10日〜13日にかけて4日連続で40℃を超えて
12日には6年前の40.9℃という記録を0.1℃上回る
41.0℃を記録。
・今夏に日最高気温の高い記録を更新した地点は
タイ記録を含んで143地点に。
◇なぜ記録的な高温に?
☆ダブル高気圧
インドネシアやフィリピン近海は対流活動が
大変活発で、これにより中国大陸と太平洋で
下降流が強まりました。
その結果、中国大陸ではチベット高気圧が、
太平洋では太平洋高気圧がそれぞれ発達し、
そしてそれらはともに日本付近まで張り出してきたのです。
日本列島にはチベット高気圧と太平洋高気圧の
2つの高気圧が存在...
こうなると、熱の逃げ場はなくなり、
蓄積されるだけになってしまいます。
☆海風入らない
暖かい空気は、
東シナ海や中国大陸を通過→
東・西日本には北から流入、
というような流路をとることが多くなりました。
つまり、太平洋側は海風の入りづらい状況が
続いていたわけです。
☆ヒートアイランド現象
海風が入りづらいとか日照時間が長いなどが
原因で太平洋側の都市部ではヒートアイランド現象といった
都市化の影響が強まりました。
それにより、夜間の気温があまり下がらなかったのです。
<大雨>
・日本海側の地方を中心とした多雨:
東北地方では7月の降水量平年比が182%(統計開始以来第1位)、
北陸地方では夏の降水量平年比が151%(同第4位)となりました。
また、山口県、島根県、秋田県、岩手県の一部地域では
特別警報に相当するような豪雨に見舞われました。
◇なぜ多雨傾向に?
☆太平洋高気圧のアンカバー
高気圧の勢力が強かったのは本州の南海上から
沖縄・奄美にかけて、逆に言えば東北地方などの
日本海側の地域は弱かったということになります。
こういったアンカバー地域には、高気圧の縁をまわる
暖かく湿った空気が大量に流れ込みます。
☆寒気
偏西風が南に蛇行して上空には寒気の
流れ込むことがあり、大気の状態は一層不安定になりました。
☆海水温の上昇
東シナ海だけでなく日本海もかなり高い状態で、
大量の水蒸気を含んだ空気が
水蒸気をほとんど失うことなく北上しました。
<少雨>
東・西日本太平洋側と沖縄・奄美の一部地域の少雨:
九州南部・奄美地方の7月降水量平年比は11%(統計開始以来第1位)、
東海地方の夏の降水量平年比は64%(同第3位)となりました。
◇なぜ少雨傾向に?
太平洋高気圧の支配下になったためです。
各地で山沿いを中心に局地的な雷雨はあったものの、
水がめを潤すほどでもなく、水不足も相次ぎました。
以上3つ、何かに気がつきませんか?
いずれも「太平洋高気圧」というワードが
要因に含まれているのです。
高気圧1つでこれほど極端な天候が生み出されてしまうとは・・・
なんと偉大なのでしょう。
夏の主役と言われるだけありますね。
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