気象部屋

"Do Your Best and It Must Be First Class" 〜最善を尽くし一流たるべし〜

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街を襲う煙霧

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(煙霧でかすむ景色)

おとといの午後2時頃、都心周辺ではそれまでの
青空が一転し、突如見通しが悪くなりました。
最初は黄砂かと勘違いしてしまいましたが、
後々調べてみると黄砂は観測されておらず
もやの正体は煙霧であることが判明しました。

◆そもそも煙霧って?
煙霧とは
「肉眼では見えないごく小さい乾いた粒子が待機中に
浮遊して視程が10キロ未満の状態」
と定義されています。
結構意外に思えるかもしれませんが、
実は煙霧も「快晴」や「雨」と同様に天気の一種なんです。
その証拠に各地の天気実況は
銚子 12時「煙霧」
横浜 15時「ちり煙霧」
東京都心 13時30分〜「煙霧」
などとなっています。

◆そのちりや砂はどこから来たの?
確かなことは言えませんが、
風向きから考えて関東北部の畑などから
やって来たとされます。
中国からではありませんよ。

◆一体なぜ煙霧が発生したの?
原因は寒冷前線です。
テレビの報道などでは
「寒冷前線通過時の強風により
砂やちりが巻き上げられて都心周辺まで飛来した」
というような解説が目立ちますが、少し説明不足に感じます。
ただ強い風が吹いているだけでは
地上付近を漂うだけで遠くまでは飛びません。
学校のグランドなどで風の強い日に
よく起きるあの砂嵐を想像してみてください。
やはりちりや砂を高い所まで上げる力が必要になってきます。
その役割を果たしたのが上昇気流。
今回の場合、地上が完全に暖まっていたところに
突然冷たい空気がやってきたものですから、
暖かい空気は強制的に上昇させられることになり
地上から上空に向かう空気の流れが発生しました。
その結果、地上のちりや砂が上空まで
上がり、さらに強い北西の風にのって
都心周辺まで飛来したというわけです。
(粒の細かいちりや砂などは一度高くまで
上がってしまえばなかなか落ちてきません)

煙霧自体決して珍しい現象ではありません。
今年の2月7日にも発生しています。
ただ、ここまで視界が悪くなるのは異例のことで
ニュースで取り上げる価値は十分にあるでしょう。

あすも再び寒冷前線が本州を通過していきます。
そのため、今回ほど大規模にはならないものの、
再び煙霧の発生する可能性があります。
この時期、砂やほこりなどを吸うと花粉症が悪化することも
あるので、十分な注意が必要です。





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