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きのうは近畿地方で3年ぶり、東海地方では 4年ぶりとなる春一番が観測されました。 ところで、今年の春一番も住んでいる 地域によっては意外に感じられたでしょう。 東海地方の場合、春一番の発表があっても 地域によって風の強さはかなり異なってきます。 東海地方における春一番の定義は 以下の通りとなっています。 1、日本海に低気圧があること 2、最大風速8メートル以上の南寄りの風であること 3、日最高気温が平年値を上回ること ポイントとなるのが東海地方の 地方気象台(名古屋・津・岐阜・静岡)のうち いずれかで上記の条件を満たせば春一番が 吹いたということになること。 きのう朝に発表された「東海地方の春一番のお知らせ」に よると名古屋の風で春一番と判断したようです。 でも、岐阜や静岡ではそよ風程度の風速しかありません。 http://www.jma-net.go.jp/nagoya/hp/asl/oshirase/oshirase_130318.pdf このように東海地方の春一番は局地性の強いことが特徴です。 過去の春一番をみても、それがよく表れています。 ◇2009年2月14日 静岡では最大風速8.9メートル(南西)を観測。 津も南よりの風が吹いたが、風速8メートルに満たず。 名古屋と岐阜にいたっては強まっても そよ風程度で、しかも北よりの風。 ◇2007年2月14日 静岡で最大風速10.8メートル(南西)を観測。 名古屋・津・岐阜でも最大風速8メートルを 超えたものの、やや北風成分が入って 春一番とは呼べない。 ◇2006年3月16日 静岡で最大風速8.3メートル(南西)を 観測したほか名古屋や津でも風速 10メートル近い南寄りの風を観測。 岐阜も風速8メートルを超えたものの、 南風成分は入らず。 ◇2005年3月17日 静岡で最大風速8.4メートル(南西)を観測。 名古屋・津も風が強まるものの、北よりの風。 岐阜は北よりの風で強まることすらなかった。 ◇2004年2月22日 静岡で最大風速10.0メートル(南西)、 名古屋で最大風速9.3メートル(南南東)を 観測したほか津でも風速10メートル近い 南よりの風を観測。 岐阜も風が強まるものの、北よりの風。 ◇1998年2月8日 津で風速10メートルを超える南よりの風が 吹いたほか名古屋と岐阜でも 風速10メートル近い南よりの風を観測。 静岡も風速8メートルを超えるものの、 南風成分は入らなかった。 あまりだらだらと書いてもキリがないので、 このあたりで止めておきますが、いずれの年にも 言えることとして4地点ともに春一番の条件を満たす 風が吹くことは非常に希であること。 大体の春一番は静岡の風で判断されているようです。 名古屋・津・岐阜で春一番を満たす風が 吹きにくい理由、それは地形に隠されています。 航空写真を見て分かるとおり南西には紀伊山地、 真南には志摩半島、南東には渥美半島というように 南側は山の壁が立ちはだかっています。 (写真では分かりづらいですが渥美半島にも 標高200〜300メートルの山々があります) そのため、南風は大変侵入しづらいのです。 よほど強い風が吹き荒れない限り、 この山の壁を越えることはできません。 越えるためには日本海をただ低気圧が進んでいる だけではなくて、きのうのように気圧の傾きを より急にさせる南東海上の高気圧が必要になってきます。 地形が問題なので、東海地方では この先も誰もが納得する 春一番が吹くのは難しいでしょう。 |
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2013年03月19日
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