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きょうもきのうほどではないものの、高知県では雨が降っています。 1日明け方の降り始めからの雨量は仁淀川町鳥形山で1029.5ミリに 達しており、香美市繁藤や本山でも900ミリを超えており、土砂災害の危険性が 高まっています。 引き続き土砂災害に厳重な警戒が必要です。 さて、8月7日より「高解像度降水ナウキャスト」の運用が始まります。 従来のナウキャストとの大きな違いは解析度です。 降水域分布を表示する格子のことをメッシュと言いますが、 このメッシュの大きさが従来のものでは1キロ四方なのに対し、 高解像度降水ナウキャストでは250メートル四方になります。 これにより何が可能になるのかと言うと、ゲリラ豪雨の予測です。 メッシュが1キロ四方ということは、その中での降水域分布表示は同じ。 ところが実際、ゲリラ豪雨はかなり局地性が強いですから、極端な話、 同じ1キロ四方内でもA地区は土砂降りなのにB地区はほとんど降っていない ということもあり得ます。 それが250メートル四方になるとどうなるかというと、1キロ四方がさらに16個の メッシュに分かれるわけですから、そのわずかな降水強度の違いまでも捉えることが できるようになるのです。 30分先までなら降水域分布を250メートル四方で5分間隔で予測します (ただし、35〜60分先までは1キロ四方で5分間隔)。 では、どのようにして高解像度化に成功したのでしょうか。 これまで使用されてきた気象ドップラーレーダー、これを今年3月までに 全20基を250メートル解像度に更新しました。 さらに・・・ ・気象庁・国土交通省・自治体が保有する全国10000箇所の雨量計の観測データー ・国土交通省XバンドMPレーダ雨量計 ・高層ゾンデ(地上から上空約30キロ上空までの気圧、気圧、気温、風向・風速) ・ウインドプロファイア(上空の風向・風速、鉛直速度) を活用し、降水域内部を立体的に解析することで、精度向上を図っています。 また、観測データが増えたことにより期待されることもあります。 ①積乱雲の発生予測 積乱雲は急激に発達するため、発生を予測するのは難しいとされてきました。 しかし、これからは地表の風の分布、気温と水蒸気の時間変化などより 積乱雲の発生する位置を大まかに推定できるようになります。 ②線伏の強雨域の予測 集中豪雨の原因となることも多い線伏に分布する雨雲は、 風が絡んでいることが多く、予測が難しいとされてきました。 しかし、これからは上空の風や地表付近の風の収束をとらえることで、 正確な観測と確実な検出ができるようになります。 これは高解像度降水ナウキャストのイメージ画像です。 従来のナウキャストの表示とはかなり異なりますね。 ①拡大縮小機能 この機能はグーグルマップなどにもありますね。 降水域を拡大すれば、どこで雨が降っているのか、かなり細かい所まで分かります。 ②1枚の画像で現在と将来の降雨状況の把握が可能 現在の降水域が暗めの黄色い線で囲まれ、その降水域が移動すると予測される 領域は明るめの黄色い線で囲まれています。 わざわざ「表示時間」を変える必要がないのです。 ③雨雲からの距離が分かる カーソルを降水域に合わせれば、自分のいる所はその雨雲から どれくらい離れているのかが分かります。 スマートフォン用のページも用意されることですし、 ぜひ積極的に利用していきたいところです。 神奈川県山北町の水難事故も、もし雨雲レーダーを利用していたら もう少し早い段階から避難ができたのではないか・・・と悔やまれます。 (線状降水域及び高解像度降水ナウキャストイメージ画像は気象庁報道資料より) |
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