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台風11号、一時期は猛烈な勢力まで発達しましたが、 あまりそれは長続きせず、現在は強い勢力までツーランクダウンしました。 「海面水温が27℃以上で台風は発達する」なんてよく言われますが、 今回のようにそれが当てはまらないケースというのもしばしばあります。 北緯30度以南は概ね海面水温が30℃近くあり、台風の発達には申し分のない高さ。 それなのになぜ台風11号は発達しないどころか衰えたのか。 それは、上空と地上の風速差、いわゆる鉛直シアーが大きいためと考えられます。 鉛直シアーが大きいと渦の形が崩れ発達できません。 反対に鉛直シアーが小さいと、渦の形が崩れないため発達できます。 台風11号は鉛直シアーが大きいエリアと小さいエリアを交互に進んできました。 発生当初は鉛直シアーが大の所に留まり、 中心気圧が990hPaからなかなか低下しませんでした。 はたしてこの台風は本当に発達するのか、疑問に思った方もいるのでは。 ところが、大のエリアを抜けて鉛直シアー小のエリアに差し掛かると、 発達ペースは速い速い。 1日半ほどで中心気圧は70hPa低下し、猛烈な勢力となりました(中心気圧915hPa)。 そして現在は再び鉛直シアー大のエリアに入っており、発達が止まっています(中心気圧955hPa)。 では、今後は・・・? どうも再び鉛直シアー小のエリアに差し掛かりそうなんです。 さらに海面水温も非常に高い。 ・・・ということは、再発達する可能性があります。 問題はどの程度発達するかですが・・・ 初期値5日21時の台風アンサンブル資料によると、きょういっぱいのところ ほとんど発達しないものの、あす以降沖縄近海に達すると徐々に発達傾向で 中心気圧は10〜12hPa低下するようです。 なので、940〜945hPaで強い勢力から非常に強い勢力へ ワンランクアップといったところでしょうか。 さすがに猛烈な勢力になることはなさそうです。 そしてコースも気になるところ。 予報円が大きいことからも分かるように予報にはブレがあります。 ただ、海外のモデルも見てみると、これまでのようにあっち行ったりこっち行ったり・・・ というようなことはなくなり、九州に上陸し中国・四国を通って日本海へ抜けるコースで 概ね一致してきています。 とはいえ、高気圧の張り出し具合によっては紀伊半島に上陸する可能性もあれば 12号と同じように東シナ海を北上して朝鮮半島へ向かう可能性も残されています。 コース次第で予報が大きく変わるかもしれないので、最新の台風情報ならびに 天気予報に注意してください。 いずれにしても西日本では影響の大きくなりそうですが。 |
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