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今週日曜日、富士山の7合目(標高2800メートル)付近に巨大な横線が現れたと話題に。 山中湖畔からもその様子がはっきりと確認できました。 この横線は積もっている雪の量の違いによって出現したとみられ、 横線より下では雪の量が多く、上は少なくなったようです。
普段なら気温の低い上ほど雪の量が多くなるものですが、 なぜこのような奇妙な現象が起きたのでしょうか。
原因は雪の質にあると思われます。 11月中旬頃は暖かな空気が流れ込みやすかったため、 富士山7合目付近の気温も高くなり、積もっていた雪が融けて水に。
ところが、下旬になって強い寒気が流れ込んだことでその雪融け水が凍って、 アイスバーンが形成されたとみられます。
26日(木)には低気圧が通過し、アイスバーンの上に雪が降り積もりました。 ここで雪質に違いが。 おそらく横線より上では気温が氷点下となってサラサラの軽い雪(乾雪)が、 一方下では気温が0℃くらいでベタベタの重い雪(湿雪)が降ったのでしょう。
さらに27(金)は冬型の気圧配置となり、風が強まりました。 アイスバーンの上に積もった乾雪はただ地面に積もっている乾雪よりも 強風などで一段と吹き飛ばされやすい性質があります。
乾雪は吹き飛ばされ減って、湿雪は吹き飛ばされずそのまま残る、 これにより量に違いが出て、その境目が横線という形で現れたわけです。
まだ雪がしっかり積もっていない晩秋ならではの光景と言えそうですね。 ちなみに、雪が減ったのはほんのごく一部で、山頂付近は綺麗に積もっているのが分かります。 これは、山頂付近では中旬頃も気温がほぼ0℃以下に保たれていたことにより アイスバーンが出来にくく、乾雪が降ってもそれほど吹き飛ばされなかったためと考えられます。
さて、アイスバーンといえば、きょうの北海道は十分な注意が必要になります。 きょうは暖かな空気が流れ込んで北海道でも気温が高く雨となっている所が多くなっています。 これにより雪は融けていくわけですが・・・ この暖かさは一時的で今夜には強い寒気が流れ込みぐっと冷えてきます。 すると、路面の雪融け水が凍って、アイスバーンがあちらこちらで形成されるかもしれません。 しかも、雪が凍るのではなく透明な水が凍るわけですから、 一見するとただの濡れている路面のように見えるのに実はツルッツルに凍っているなんてことも・・・
(いわゆるブラックアイスバーン)。
ブラックアイスバーンを見極めるのはなかなか難しく、 雪に慣れている人でも気づかずに滑ってしまうことが多々あるそうです。
今夜は路面に雪がなくても足元には十分にご注意ください。 |
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2015年12月03日
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