気象部屋

"Do Your Best and It Must Be First Class" 〜最善を尽くし一流たるべし〜

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(平成23年台風15号経路)


ちょうど平成23年台風15号上陸からきょうで4年が経ちました。
4年前のきょうは、台風15号が上陸し首都圏では暴風雨のピークと帰宅ラッシュが重なったということで
大変な思いをされた方も少なくないでしょう。

その台風15号は実に数奇な一生を送っていました。


①沖縄でぐるっと一回転
9月13日に日本の南で発生し、順調に北上を続けていました。
ところが、沖縄近海で迷走してぐるっと反時計回りに円を描くように1周しました。
15号の東側には台風16号があって、2つ以上の熱帯低気圧があったときお互い干渉しあって
複雑な動きをとる「藤原の効果」が働いたのかもしれません。




②発達しながら東日本へ
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(左:9月20日午前0時赤外 右:9月21日午前0時赤外)

15号は北緯30度線を越えてから勢力を強める珍しいケースとなりました。
20日午前0時の時点では奄美諸島の東で中心気圧970hPa。
しかし、翌21日には紀伊半島の南で中心気圧940hPaまで発達しました。
衛星画像でも違いは一目瞭然で、20日にほとんど確認できなかった眼が21日には鋭くはっきりとしています。
私も当時は北上するにつれて眼が明瞭になっていくこの台風に恐怖さえ覚えました。
そして21日午後2時に静岡県浜松市付近に上陸し、8時間かけて東海・関東・東北を縦断しました。
上陸時の中心気圧は950hPaで、これは戦後東日本に上陸したものとしては最強クラスです。
台風は本州に近づくと弱まるのが普通ですが、この時は台風の経路がちょうど暖流(黒潮)の流路と
一致しており、エネルギーをどんどん暖かい海水から補給することで、本州近海でも発達することが
できたと考えられます。




③影響は日本だけじゃない
温帯低気圧に変わった後も大暴れ。
はるばる太平洋を渡りカナダに到達しました。
カナダでは最大風速40メートル以上に達した地域もあり、大雨、洪水、停電など大きな被害が出たそうです。




今年は4年前よりも台風の発生するペースが速く、すでに20号まで発生しています。
その20号はきょう午前3時に温帯低気圧に変わりましたが、引き続き関東から北の太平洋沿岸では
うねりを伴った高波に注意するようにしてください。



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