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台風21号は、 きのう未明から夜遅くにかけて八重山地方を暴風域に巻き込みながら西へ進みました。
先月の台風15号で最大瞬間風速71メートルを観測した石垣島では、 今回も同レベルの猛烈な風が吹くのではないかと懸念されていましたが、
予想されていたほど風は強まらず大きな被害は出ていないもようです。
台風は島を直撃したのではなく、島の少し南を通ったため、 石垣島にとって最悪なコースは免れるかたちとなったのです。
一方、与那国島では前回の石垣島を上回るとんでもない風が吹きました。 午後3時41分になんと最大瞬間風速81.1メートルを記録! これは富士山を除くと全国歴代3位の記録で、実に1966年以来49年ぶりの暴風です。 1966年9月5日はのちに第二宮古島台風と呼ばれる強力な台風が宮古島に接近しており、 最大瞬間風速85.5メートルを観測しました。
最大瞬間風速80メートルを超える暴風が日本国内で観測されるのはこの時以来のことなのです。 しかも、平成19年に観測方法が変更されています。 平成19年12月3日までは瞬間風速の観測値は風速計の観測値0.25秒間隔の値を そのまま用いてきましたが、同年12月4日からは3秒間(0.25秒間隔の計算値12個の平均値)に
変更されました。
このため、以前よりも最大瞬間風速の値は大きなものが出にくくなっています。 20メートル以上の風速の場合、3秒間平均値にすることで 0.25秒間隔の測定値より10%程度小さくなるというデータがあり、
81メートルの風は以前の観測方法なら89メートルと出ていた可能性があります。
つまり、観測方法が変更されていなければ歴代1位となってたかもしれないのです。 これほど強い風が吹いたのは、とてつもなく急な気圧傾度(気圧の差)が原因と考えられます。 台風は与那国島に最も接近したのは午後4時頃で、 島から60キロ南に離れたところでした(この時の台風の中心気圧は925hPa)。
にもかからず、与那国島では気圧の低下が鈍く、最も下がった時でも950hPa程度でした。 このことから、今回の台風はとりわけ中心付近とその周りの気圧の差が大きかったと考えられます。 気圧の差が大きければ大きいほど風は強まります。 台風は、昨夜台湾に上陸し、現在は台湾海峡にあります。 台風の山々でだいぶ体力を消耗しており、 午前9時の中心気圧は985hPaと24時間で60hPa衰えています。
あすには中国大陸で熱帯低気圧に変わる予想です。 |
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2015年09月29日
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