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この週末は記録的な大寒波が列島を襲いましたが、 11月28日からきのうまでの60日間平均気温は全国的に平年よりかなり高くなっているのが分かります。 1月上旬にかけてあまりにも季節外れの暖かさが続いたために、 1回大寒波が来ただけでは暖冬傾向は解消されません。 やはりこの冬はまだまだ暖冬傾向であるといえます。 最新の3か月予報でも全国的に気温は高めの予想となっています。 しかし、この予報には不確実性があるのです。 (3か月予報資料より引用)
専門の資料に目を通してみると「高緯度では、日本付近に寒気が流れ込む負の北極振動(AO)の傾向や正のEUパターンに近い波列が 予測されているが、いずれも予報精度が低いため採用しない」 との文言が書かれています。 負の北極振動とは、北極の寒気が放出されている状態のこと。 EUパターンとは、欧州がトラフ、ロシアのバイカル湖付近がリッジ、日本付近がトラフというように 並んでいる状態のこと。 バイカル湖付近がリッジになるということは、シベリア高気圧の勢力が強まり、日本付近がトラフに なるということは、偏西風が南に蛇行して列島には強い寒気が流れ込みやすくなるのを意味します。 つまり、寒冬要素はあるものの、ほとんど考慮されていないのです。 長期予報はコンピュータのはじき出した演算がそのままの形で発表されているのではなく、 人間がその演算に少し手を加えたものが発表されます。 長期予報が外れやすいと言われる理由の一つは、ここにあるのかもしれません。 実は先月発表された3か月予報の資料にも、1月に負の北極振動の傾向が予測されているが 予報に採用しないという同じような文言があり、にもかかわらず今回の記録的大寒波の襲来がありました。 このことを踏まえると、2月以降も高温ベースでありながら時折とても寒くなる時期がある可能性も。 “日本地図の色”で決めつけて安心しきってはならないと思います。 先月発表3か月予報資料 http://www.sunny-spot.net/chart/data/FCXX93/2015/12/FCXX93_201512251350.pdf |
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2016年01月27日
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