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今回も関東の雪予報の難しさを改めて実感することとなりました。
都心でも昨夜から今朝にかけて最大で5センチの雪が降ると予想され注意が呼びかけられていましたが、 蓋を開けてみれば積もらないどころか雪すら降らず・・・。 一体なぜ予報は外れたのか?原因は上空の気温にあると言えそうです。 関東平野において雨か雪かを見極める際に特に重要視されるのが925hPa(上空700メートル)の気温。 これが0℃以下であれば降るものが雪になる可能性が高くなります。 きのう夕方の時点でコンピュータはどう予想していたか振り返ってみます。 微妙なところではありますが、925hPa0℃線は都心あたりまで南下しているのが分かります。 基本的に上空に行けば行くほど気温は低くなりますから925hPaが0℃なら、それより上の層も0℃以下の はずなので、やはり雪の可能性が高いとみるほうが自然です。 ところが、きのうの場合は違いました。 少し高い所の850hPa(上空1500メートル付近)の気温に注目すると、都心あたりは2℃になっています。 このように上空に(下層と比較すると)気温の高い層が存在している状態を逆転層と呼びます。 地上〜上空700メートル付近には北東から寒気が流入する一方、上空1500メートル付近には低気圧から 暖かな空気が入り、逆転層が形成されたとみられます。 逆転層が形成されると、上空の寒気が引きずり下ろされず地上の気温も下がりにくくなります。 河口湖周辺では逆転層が原因で珍しい現象が起きました。 アメダスの観測では、気温が氷点下で降水もしっかりしているのに積雪が減っています。 実はこれ、雪ではなく雨が降っていたのです。 降った雨が架線や樹木に付着して凍りつく雨氷と呼ばれる現象が今朝になって起きており、 交通機関にも乱れが生じました。 この逆転層の予想は以前からされていたのですが、雨と言い切るのは勇気がいると思います。 なぜなら、過去にあまりないパターンなので、単なるコンピュータの誤差ということも考えられ、 最悪の予報を出すほかなかったからです。 ちなみに、関東全域雨というわけでもなく、雨と雪の境界ラインはちょうど850hPa0℃線に沿っていたようです。 茨城、栃木、群馬、埼玉北部は雪になった所が多く、宇都宮では5センチ積もりました。 この方面では、あす朝も0℃近くまで下がる予想なので、路面凍結に注意してください。 |
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2016年01月30日
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